ハンブルガーバンホフ現代美術館
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ベルリンでお勧めの現代アートの美術館6選

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ベルリンは現代アートが盛んな街です。ベルリンの壁が崩壊した直後、街には無数の空き家があり、若者やアーティストが多く移り住みました。そのためベルリンに住むアーティストが生み出す作品を展示するギャラリーも現れています。

また現代美術にちなんだイベントが開催されるなど、ベルリンの文化の一つとして現代アートは定着したのでした。今ではギャラリーだけでなく現代アート専門の美術館も多くあり、ベルリンは現代アートの街と言えるかもしれません。

そこで今回はベルリンにあるお勧めな現代アートの美術館6館を紹介したいと思います。

紹介する美術館とお勧めの展示

ドイツ便りでは現代アートのスペースをご案内します

ベルリン現代アート個人ガイド

ハンブルガーバンホフ現代美術館

特徴

  • かつての駅舎を使った美しい建物
  • ベルリンでも最も重要な現代アートの美術館
  • ヨーゼフ・ボイス、アンゼルム・キーファー、アンディ・ウォーホールの作品を展示

ベルリンの現代アートを展示する美術館でも最大規模を誇るのはハンブルガーバンホフ現代美術館です。こちらの美術館は公立の美術館で、多くの観光客が訪れる人気の場所です。美術館の名前にバンホフという言葉が使われていますが、それはドイツ語で「駅」を表しています。その名前のとおり、美術館の建物はハンブルクとベルリンを結ぶ路線の駅として使われていました。

駅として使われなくなったあとに博物館となりますが、すぐ横にベルリンの壁が築かれ、東西ドイツ分裂のあおりを受けて利用されなくなります。そしてドイツが再統一した後の1996年に建物は現代アートを専門的に見せる場所に生まれ変わったのです。

ハンブルガーバンホフ現代美術館

ハンブルガーバンホフ現代美術館では、列車が入線していたホームが展示ホールとなっています。天井が高く広々としたホールで展示されるのは大規模な作品。ホール以外にも展示室はあり、美術館の裏手には細長く伸びる展示スペースがあります。それは鉄道の運搬に関連して利用されていた建物。

このようなスペースを持つ美術館ではコレクターから預けられた作品や美術館のコレクションを展示しており、ヨーゼフ・ボイス、アンゼルム・キーファー、そしてアンディ・ウォーホールなどの作品を見ることができます。そのため有名な現代アート作品を鑑賞するには最適な場所でしょう。

ハンブルガーバンホフ現代美術館については、こちらの記事で紹介しています。

ハンブルガーバンホフ現代美術館 / Hamburger Bahnhof – Nationalgalerie der Gegenwart

アドレス: Invalidenstraße 50 – 51, 10557 Berlin

アクセス方法 : Sバーン、地下鉄U5「Berlin Hauptbahnhof」駅

開館時間: 10〜18時、10〜20時/木曜、11〜18時/土〜日

閉館日: 月曜

入館料:16ユーロ(特別展込み)

Website: ハンブルガーバンホフ現代美術館

(2025年1月確認)

KW(カーヴェー)

特徴

  • 90年代以降のベルリンの現代アートを支えた展示施設
  • ベルリン・ビエンナーレの中心会場
  • コレクションはないが、常に斬新な展覧会を開催
KW

ベルリンの現代アートの作品を見せる美術館でも最もラディカルな美術館はKW ( Kunst-Werke )でしょう。ベルリン中心部にあった工場の建物が美術館として利用されています。他の美術館と異なるのは設立された経緯で、美術館はベルリンに集まってきた学生たちのグループによって1991年に設立されました。

KW

今ではドイツを代表する国際展覧会の「ベルリン・ビエンナーレ」の母体ともなっており、ビエンナーレの会場としても利用されています。このような美術館では常設展は行われておらず、常に企画展やイベントが開催され、新しい美術の動向などが楽しめる場所となっています。

KWは公立の美術館ではなく、ベルリンでの現代アートの盛り上がりの中で生み出された美術館であるため、従来の枠に捉われない展示が魅力となっています。以前には美術の新しい動きを捉えるような展示が行われていました。

また現在では、今まであまり注目されなかった歴史に埋もれたアーティストを取り上げるような展示を行うなど、特に個性的な役割を果たしています。他にはないラディカルな美術館であり、強い個性を持った美術館なので、ベルリンで現代アートを楽しむ場合には必見の場所です。

KW (KW Institute for Contemporary Art)

アドレス: Auguststraße 69, 10117 Berlin

アクセス方法 : Sバーン「Oranienburger Straße」駅

開館時間: 11〜19時、11〜21時/木曜

閉館日: 火曜

入館料:10ユーロ

Web-page: KW

(2025年1月確認)

KWについては、こちらの記事で紹介しています。

キンドル現代アートセンター

特徴

  • ビールの醸造所を利用した展示空間
  • ボイラーハウスでは大規模な作品を展示
  • 若手のアーティストや最新のアートのトレンドを扱った展示を企画

ベルリンの壁崩壊後に現代アートを見せる美術館が多く誕生しました。その中でも最も新しいのがキンドル現代アートセンターです。こちらの美術館はビールの醸造所として使われていた建物を利用しており、2016年にオープンしています。

キンドルという美術館の名前は醸造所で作られていたビール「Berliner Kindl」から取られてます。現在でも醸造所の名残は残されており、ミュージアムカフェには醸造に使われていたタンクが残されており、建物が持つ歴史を感じることができるでしょう。

キンドル現代アートセンター

美術館の特徴となるのは若手アーティストを紹介することです。多くの美術館では既に有名となったアーティストを紹介する場合が多いでしょう。しかし、こちらでは頭角を表しつつある、ここれからのアーティストの作品を見ることができるのです。そのため新しい美術の動きを知りたい場合にはお勧めの美術館です。

もちろん若手アーティストだけでなく、既に世界的に知られているアーティストも紹介されています。美術館にはボイラーハウスと呼ばれるスペースがあり、そこでは世界的に知られているアーティストの巨大な作品を楽しめるようにもなっているのです。

キンドル現代アートセンター / KINDL – Zentrum für zeitgenössische Kunst

アドレス: Am Sudhaus 3, 12053 Berlin

アクセス方法 : 地下鉄U8「Boddinstraße」駅

開館時間: 12〜18時、12〜20時/水曜

閉館日: 月〜火曜

入館料:7ユーロ(美術館をサポートする場合は10ユーロ)

Web-page: キンドル現代アートセンター

(2025年1月確認)

パレポピュレア

特徴

  • ドイツ銀行の作品コレクションを展示
  • 小規模な美術館で安価な入場料
  • 毎年世界の重要な若手アーティスを紹介する企画展を開催
パレポピュレア

ベルリンには多くの現代アートを展示する美術館があります。しかし、そのほとんどが10ユーロ以上の入場料が必要となります。しかし美術館でありながら、安価な入場料で気軽に訪問できるものもあるのです。それはベルリン中心部にある美術館パレポピュレアです。

こちらの美術館では様々な展覧会が開催されており、それを気軽に楽しめるため、美術館の入場料を抑えたい人にとっては打ってつけの場所。決して広い美術館ではありませんが、場所が市内中心部にあり、多くの重要なアーティストの展示が行われているため、訪れる価値があるでしょう。

パレポピュレア

パレポピュレアで展示されるのはドイツ国内外のアーティストの作品。美術館の運営母体はドイツ銀行であるため、銀行の所蔵するコレクションなども展示しています。またドイツ銀行は時代を象徴するような若手アーティストに賞を授与しており、そのアーティストの展示も行われています。

また美術館の前には大通りウンター・デン・リンデンがありますが、大通り沿いに屋外彫刻を展示するプロジェクトも行っています。そのためパレポピュレアでは企画展だけでなく、様々なプロジェクトを楽しむこともできるでしょう。

パレポピュレア / PalaisPopulaire

アドレス: Unter den Linden 5, 10117 Berlin

開館時間: 11〜18時、11〜21時/木曜

閉館日: 火曜

入館料: 5ユーロ

最寄駅 : 地下鉄U5「Museumsinsel」駅

Web-page: パレポピュレア

(2025年1月確認)

ボロス・コレクション(Sammlung Bross )

特徴

  • 第二次世界大戦時に建てられた高射砲塔を利用した展示施設
  • ガイドツアーでのみ入場可能
  • 2000年代以降に活躍するアーティストの作品の展示
ボロス・コレクション

ベルリンにある現代美術の展示施設は歴史ある建物を使った場合が多いです。その中でも特に特別な建物を使っているのが、個人コレクションを展示するボロス・コレクションです。

ボロス・コレクション

使われている建物は第二次世界大戦期に建てられた防空壕。爆撃にあっても破壊されないように頑丈に建てられた建物は、戦争が終わった後も破壊できず今に残されています。

そんな特別な場所に、個人コレクターが集めた現代美術作品を展示しているのが、ここBoross Sammlungなのです。

ボロス・コレクション

ボロスによってコレクションされている作品は、ほとんどが21世期のもの。中にはオラファー・エリアソンなどの有名アーティストのものも含まれています。展示作品は数年おきに変えられており、現在は2010年代以降のアーティストの作品が展示されています。そのため現代アートの動向を理解するには最適な場所かもしれません。

なおボロス・コレクションは予約ツアーでのみ訪問することができます。予約ツアーは1、2ヶ月前に埋まってしまうため、事前にスケジュールを決めて予約することをお勧めします。

ボロス・コレクション /Sammlung Bross

アドレス: Reinhardtstraße 20, 10117 Berlin

アクセス方法 : 地下鉄U6「Oranienburger Tor」駅

開館時間: 10〜18時30分 (曜日により異なる。事前予約必須)

閉館日: 月〜水曜

入館料: 18ユーロ

Web-page: ボロス・コレクション

(2025年1月確認)

グロピウス・バウ

特徴

  • 有名アーティストの展示
  • 美しい吹き抜け空間での展示
  • 枠に収まらない特別な企画

グロピウス・バウは現代アートの展示やパフォーマンスなどのイベントを開催する展示施設です。建物は19世紀末に建てられたもので、手がけたのはモダニズム建築の巨匠ヴァルター・グロピウスの大叔父であるマルティン・グロピウスです。美術館の名前は、そこから取られています。

第二次世界大戦で大きな被害を受けるまでは工芸美術館として利用されていました。近年に行われた補修を経て、歴史的な空間を活かした美しい展示が行う美術館に生まれ変わっています。

美術館は常設コレクションを持っていません。そのため主に企画展やイベントが開催されています。近年は世界的に知られるアーティストの展示が多くなっており、草間弥生、ティノ・セガール、ルイーズ・ブルジョワ、リクリット・ティラヴァーニャなどの展示が開催されてきました。

知名度のあるアーティストの作品を見れる美術館であるためベルリンでも人気の場所となっています(2025年にはオノ・ヨーコの展示も予定されています)。

グロピウス・バウの見どころとなるのは美しい吹き抜け空間を利用した展示です。歴史的な建物の中心には広々とした吹き抜けが広がっていますが、そこを利用した展示やイベントが多く開催されています。

最近ではリクリット・ティラヴァーニャの展示が開催されましたが、吹き抜けでは、コンサートやイベントを行う場所として利用され、それらは無料で鑑賞できるようになっていました。

展覧会は従来の型に収まらず、2024年には「Radical Playgrounds(ラディカルな遊び場)」という展示が行われています。そこでは屋外スペースが多くのアーティストによって、彫刻作品の展示かつ子供達の遊べれる公園が生み出されました。

このようにグロピウス・バウでは一般的なものだけでなく特別な展示も楽しめる場となっています。

グロピウス・バウ / Gropius Bau

アドレス:Niederkirchnerstraße 7, 10963 Berlin

入場料:15ユーロ(展示により異なる)

開館時間:12〜19時、 10〜19時/土日

休館日:火曜日

Website:グロピウス・バウ

(2026年1月確認)

ベルリンには多くの美術館や博物館があります。その中でも特にお勧めところを、こちらの記事で紹介しています。

ドイツのお勧めの現代アートの美術館はこちらの記事で紹介しています。

ベルリンでは現代アートの重要なイベント、ギャラリーウィークエンドベルリンが開催されます。そんなイベントは、こちらの記事で紹介しています。

ベルリンでジェームズ・タレルの作品を鑑賞できる墓地について、こちらの記事で紹介しています。

ドイツでお勧めの現代アートの美術館を、こちらの記事で紹介しています。

ベルリンでお勧めの現代アートのギャラリーはこちらで紹介しています。


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