ベルリンの隣街であるポツダムは、サンスーシ宮殿があることで知られています。そのため、ポツダムと言えばサンスーシ宮殿を思い浮かべる人が多いでしょう。ですが、それ以外にも多くの見どころがあるのです。
その一つがバルベリーニ美術館です。まだ歴史の新しい美術館ですが、多数の印象派作品をコレクションしており、今やポツダムで見逃せない人気スポットとなっています。この記事では、そんなバルベリーニ美術館についてご紹介します。
世界遺産の街ポツダムをご案内します
ポツダム個人ガイド
2017年に新しくオープンした個人コレクションを見せる美術館
多くの人は、ポツダムにこれほど素晴らしい美術館があることをまだ知らないかもしれません。バルベリーニ美術館は2017年にオープンしたばかりで、少し前のガイドブックには掲載されていないからです。ここで鑑賞できるのはドイツ最大のソフトウェア会社「SAP」の創立者による印象派のコレクションです。
そんなコレクターのコレクションと支援をもとに設立されたバルベリーニ美術館は、歴史こそ浅いものの、その質・量ともに目をみはるものがあります。今ではポツダムのみならず、ドイツを代表する重要な美術館の一つとなっているのです。

水辺に建つ美しい美術館、再建されたバルベリーニ宮殿
美術館が位置するのは、ポツダムの玄関口であるポツダム中央駅から徒歩数分の場所です。美術館の建物は、再建された「バルベリーニ宮殿」を利用しています。宮殿は、サンスーシ宮殿と同じくフリードリヒ大王によって建てられたものですが、第二次世界大戦によって破壊されてしまいました。その歴史ある建物は再建されて、美術館として利用されているのです。
建物の前にはハーフェル川が流れ、周辺には美しい水辺の風景が広がっています。夏には川岸で涼むこともでき、街の中心部にありながら自然を身近に感じられる絶好の散策スポットでもあります。
(サンスーシ宮殿は市街地から外れた場所にあり、駅からバスなどの交通機関を使って移動することになります。そのため、移動の途中で美術館を通り過ぎてしまうかもしれません。ぜひサンスーシ宮殿を訪れる前、あるいは訪れた後に、駅へ直行せず美術館に立ち寄ってみてください。)

美術館が所蔵する多数のモネのコレクション
バルベリーニ美術館の最大の特徴は、コレクターが集めた数々の印象派作品です。その中核となっているのがクロード・モネの作品です。19世紀中頃に屋外の光を捉えたモネの作品「印象・日の出」が描かれましたが、それは印象派という言葉の語源にもなりました。 館内では、印象派の創始者的な存在であるモネの作品が展示され、屋内で屋外の煌めく光を感じることができるのです。
モネの代名詞とも言える「睡蓮」や、光の移ろいを描いた「積みわら」など、モネの代表作が展示されています。所蔵数は約40点にも及び、これはフランス国外では最大規模のコレクションとなっています。モネ好きには見逃せない、まさに必見の場所と言えるでしょう。


印象派の光と個性に包まれる空間
館内にはモネ以外にも、オーギュスト・ルノワールやポール・シニャックといった印象派アーティストの素晴らしい作品が揃っています。合計23名、およそ120点もの作品が収蔵されており、なかでもシニャック特有の点描で描かれた「夕焼けの港」は見逃せません。
印象派の多くの作品が展示されているため、それぞれのアーティストが持つ作風や個性の違いを肌で感じることができ、非常に貴重な鑑賞体験となるでしょう。

現代アートから巨匠まで、質の高い企画展
バルベリーニ美術館の魅力は常設展だけではありません。年間を通して数回の企画展が開催されており、過去にはフィンセント・ファン・ゴッホやエドヴァルド・ムンクといった歴史的巨匠から、現代ドイツを代表するゲルハルト・リヒターまで、質の高い展覧会が行われてきました。
訪れるたびに異なる芸術の世界に触れられるため、企画展示のためにドイツ国内から足を運ぶ人も少なくないのです。

ポツダムを訪れるなら、見逃すことができない美術館
バルベリーニ美術館はまだ歴史の新しい美術館ですが、そこで出会える作品や企画展の質から、決して見逃すことができない場所です。ポツダムを訪れる際、多くの人はサンスーシ宮殿を目的地にしますが、ぜひこの素晴らしい美術館の存在にも目を向けてみてください。ポツダムの旅が、より思い出深いものとなると思います。
バルベリーニ美術館 / Museum Barberini
アドレス: Humboldtstraße 5-6, 14467 Potsdam
開館時間 : 10:00 〜19:00
休館日 : 火曜日
入場料 : 16ユーロ(平日) / 18ユーロ(週末)、10ユーロ(17:30以降)
Website : バルベリーニ美術館
(2026年1月確認)










