最近ドイツでは一般市民を狙った事件が多く発生しています。2025年3月3日にはマンハイム市内中心部のイベントが開催されている場所に1台の車が突っ込む事件が発生しました。
現在のところわかっているのは少なくとも死者が2名出ていることです。犯人の犯行の動機など事件の詳細については現在捜査中となっています。
こちらの記事では、今回発生している事件について今までにわかっていることを紹介します。
(3月3日更新)
事件についての情報
事件内容:1台の車が、市内中心部で開催されていたイベント会場に意図的に突っ込む
事件現場:マンハイム市内中心部のParadeplatz周辺
発生時刻:2025年3月3日(月)12:15頃
死者:2名(83歳の女性、54歳の男性)
負傷者:14名
犯人:40歳のドイツ人男性を逮捕。報道によれば、精神病を患っていたとのこと。また拘束時に自殺を図り、病院に搬送されています。
マンハイムについて
マンハイムはドイツ南西部の都市です。バーデン=ヴュルテンベルク州に属しており、人口は30万人ほどです。観光地として世界的に知られているわけではありませんが、宮殿や博物館など多くの見どころがあります。
また連邦園芸博覧会のために整備された庭園や植物園があることでも知られています。
なお2024年5月にも屋外で襲撃事件が発生しており、警察官が1名亡くなっています。
今回の事件の影響
今回の事件の影響で、3月4日に予定されていたカーニバルのパレードが、Heidelberg、Brühl、Schwetzingenで開催中止になっています。
ドイツで最近発生した一般市民を狙った襲撃事件
2024年中頃からドイツでは一般市民を狙った襲撃事件が続いています。多くの事件は無差別に大量殺人を狙ったものです。そのため市民の不安が高まっていました。最近発生した一般市民を狙った事件は下記の通りです。
多くの事件の特徴は人々が集まる場所で大量殺人を狙ったものです。ただし人が多く集まる場所では警察などの警備、大規模なイベント会場に入る際の荷物チェックも行われており、対策が行われていないわけではありません。
マンハイムの事件(2024年5月31日)
概要:屋外で開催された政治集会に刃物を持った人物が襲撃
事件現場:マンハイム中心部の広場
死者・負傷者:死者1名、負傷者5名
ゾーリンゲンの事件(2024年8月23日)
概要:イベント会場で、無差別に多数の殺傷のために、ナイフで襲った事件
事件現場:ゾーリンゲン中心部の広場
死者・負傷者:死者3名、負傷者約8名
マグデブルクの事件(2024年12月20日)
概要:クリスマスマーケットを1台の車が猛スピードで走り抜けた事件
事件現場:マグデブルクのクリスマスマーケット
死者・負傷者:死者6名、負傷者約300名
アシャッフェンブルクでの事件(2025年1月22日)
概要:公園内で刃物によって複数名が刺された事件
事件現場:バイエルン州アシャッフェンブルクの市内中心部の公園
死者・負傷者:死者2名、重症者3名
ミュンヘンでの事件(2025年2月13日)
概要:ミュンヘン中心部の通りで行われたデモの群衆に車が突っ込む事件
事件現場:ミュンヘン市内中心部の大通り
死者・負傷者:死者2名、負傷者およそ30名
ベルリンでの事件(2025年2月21日)
概要:虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑で1名の観光客が刃物で刺される。
事件現場:ベルリン市内中心部の観光スポット
負傷者:重症者1名
ドイツ旅行で考えておきたいこと
- 人が多く集まるイベントなどに参加する場合に気を付ける(出口の位置などを確認しておく)
- 事件に巻き込まれた際に通報や連絡する方法の確認(警察や在ドイツ日本大使館への連絡方法の確認)
ドイツの警察と消防・救急の電話番号
警察: 110
消防・救急: 112
デュッセルドルフ日本領事館のホームページにはドイツの通報先などについて説明をしています。
ドイツの治安については、こちらの記事で紹介しています。