サンスーシ宮殿
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ポツダム観光で訪れてほしい見所 7選(サンスーシ宮殿など)

更新日

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ポツダムという街の名前を聞いたことがあるでしょうか。ポツダムはドイツ東部にある街で、ポツダム宣言が行われた街として知っている人もいるかもしれません。そんなポツダムは世界遺産のサンスーシ宮殿があることでも知られています。

またドイツの首都ベルリンの隣街であり、ベルリンと合わせて観光することもできるのです。そこで気になるのはポツダムの見所です。そのため、こちらの記事ではポツダムにある見所を紹介したいと思います。

お勧めのポツダムの観光スポットのリスト

ポツダム観光で必見の場所、サンスーシ宮殿(世界遺産指定)

ポツダムの最大の見所はサンスーシ宮殿でしょう。歴史に名を残しているプロイセンの国王フリードリヒ2世(フリードリヒ大王)によって18世紀中頃に建てた夏の離宮です。

サンスーシはフランス語で「憂いなし」を意味していますが、落ち着いて暮らせるサンスーシ宮殿をフリードリヒ2世は大変気に入り、そこに居住していました。フリードリヒ2世だけでなく多くの国王はポツダムを気に入り、街には多くの宮殿が建てられています。サンスーシ宮殿は、そうした宮殿と共に世界遺産に登録されているのです。

サンスーシ宮殿

サンスーシ宮殿は平家で部屋数は僅か12部屋しかない小規模な宮殿です。それでも宮殿を規模以上の大きさに感じさせるのは宮殿が建つ丘の存在でしょう。丘には6段の葡萄棚が取り付けられており、その中心には長く伸びる階段が設置されています。そのため宮殿は舞台の上に建てられているように見えるのです。

このような丘は宮殿を演出するだけでなく、丘の上からの庭園の眺望も楽しませてくれます。そのためサンスーシ宮殿は大規模な宮殿にも劣らない素晴らしい魅力を持っているのです。

サンスーシ宮殿
サンスーシ宮殿

サンスーシ宮殿 / Schloss Sanssouc

アドレス: Maulbeerallee 14469 Potsdam

開館時間 : 10:00 〜16:30 / 11月〜3月、10:00〜17:30 / 4月〜10月

休館日 : 月曜日

入場料 : 14ユーロ

Website : サンスーシ宮殿

(2025年1月確認)

サンスーシ宮殿については、こちらの記事で紹介しています。

サンスーシ宮殿の様子を撮影してきました。宮殿の雰囲気を感じられるかもしれません。

イタリアの雰囲気を漂わせるオランジェリー宮殿(世界遺産指定)

サンスーシ宮殿が建つサンスーシ公園には多くの建物が建てられています。そのなかで最も新しい宮殿がオランジェリー宮殿です。プロイセンの国王であるフリードリヒ・ヴィルヘルム4世の命によって19世紀中頃に建てられました。

建物の規模は大きく、その幅は300メートル近くあります。建物は王の好みのイタリアのルネサンス様式を取り入れており、宮殿を見ると、その景観はイタリアそのもの。ドイツにいながらもイタリアにいるように感じさせてくれるでしょう。

オランジュリー宮殿

オランジェリー宮殿にあるのは絵画を飾る部屋や植物を保管するスペースです。絵画を飾るホールには、建物にも現れたイタリアへの思いが形となっており、ルネサンスの代表するアーティスト、ラファエロの複製画が飾られています。その中には代表作として知られる「システィーナの聖母」も含まれています。

植物を保管するスペースは南国の植物を寒さから守る場所。そこに並ぶ鉢植えなどの植物は、植物園の温室にいるような印象を与えてくれるでしょう。サンスーシ宮殿の近くにありますが、見逃されがちの建物なので、ぜひ訪れてみてください。

オランジュリー宮殿
オランジュリー宮殿

(2025年1月現在、修復工事のため一時休館中)

オランジェリー宮殿 / Orangerieschloss von Sanssouci

アドレス: An der Orangerie 3-5, 14469 Potsdam

開館時間 : –

休館日 : –

入場料 : –

Website : オランジェリー宮殿

オランジェリー宮殿の様子を撮影してきました。宮殿の雰囲気を感じられるかもしれません。

バロックの美術館、サンスーシの絵画館(世界遺産指定)

サンスーシ宮殿のすぐ横に立つのがサンスーシの絵画館です。こちらの建物が建てられたのはプロイセンの国王フリードリヒ2世(フリードリヒ大王)に命によるもの。建物はサンスーシ宮殿と同様に18世紀中頃に建てられています。

こちらの建物が果たす役割は建物の名前に付いているように美術作品を展示すること。当時サンスーシの絵画館には180点ものバロック絵画の作品、そして古代の彫刻などが展示されていたそうです。今でも残る美術作品展示施設としてはドイツ最古と言われています。

サンスーシの絵画館

絵画館の見所は現代の美術館とは異なるスタイルの展示空間です。現在の美術館では美術作品を楽しむため空間はシンプルで、作品に集中できるようになっています。ですが、ここでは壁を覆うように多くの絵画が掛けられており、それは部屋を飾る装飾のように感じられるでしょう。

このように空間的にも楽しめますが、絵画の中にはカラヴァッジオやルーベンスの作品など重要な作品も含まれています。そのため美術作品も十分に楽しめるでしょう。

サンスーシの絵画館
サンスーシの絵画館

サンスーシの絵画館 / Bildergalerie von Sanssouci

アドレス: Im Park Sanssouci 4, 14469 Potsdam

開館時間(5月〜10月) : 10:00 〜17:30

休館日( 5月〜10月) : 月曜日

入場料 :8ユーロ

Website : サンスーシの絵画館

(2025年1月確認)

圧倒的な景観を望める、ベルヴェデーレ・プフィングストベルク(世界遺産指定)

サンスーシ宮殿から北東に1キロほど離れた場所にあるのが、ベルヴェデーレ・プフィングストベルクです。こちらの建物は丘からの眺望を楽しめるように19世期中頃に建てられたものです。

その建設を命じたのはオランジュリー宮殿を建てさせたプロイセン国王のフリードリヒ・ヴィルヘルム4世。ここでも王のイタリアへの思いが形となっており、建物はイタリアのルネサンス様式を取り入れています。そのためドイツとは思えないような景観を生み出しているのです。

ベルヴェデーレ・プフィングストベルク

ベルヴェデーレ・プフィングストベルクの最大の見所は、建てられた理由にあるように、その眺望です。決して大規模な建物ではありませんが、丘の上に築かれているため圧倒的な眺望を楽しめます。最上階からはポツダムだけでなく遠くに見えるベルリンの風景を楽しめるでしょう。

また単なる展望台ではなくイタリアの建築様式を取り入れた建物であるため、絵になる空間になっています。サンスーシ宮殿のように多くの人が詰めかける場所ではなく、自然に囲まれた美しいポツダムの風景を楽しめるため、ぜひ訪れてほしい場所です。

ベルヴェデーレ・プフィングストベルク
ベルヴェデーレ・プフィングストベルク

ベルヴェデーレ・プフィングストベルク / Belvedere Pfingstberg

アドレス: Pfingstberg 14469 Potsdam

開館時間(4〜6月、10月) : 10:00 〜17:00 / 月〜金、10:00 〜18:00 / 土日

開館時間(6月〜9月) : 10:00 〜17:00 / 月〜金、 10:00 〜19:00 / 土日

開館時間(3月と11月) : 10:00 〜16:00 / 土日

開館時間(12月〜2月) : 休館

休館日(3月と11月) :  月〜金曜 

休館日(4〜10月) :  火曜 

入場料 : 8ユーロ

Website : ベルヴェデーレ・プフィングストベルク

(2025年1月確認)

世界史の現場、ツェツィーリエンホーフ宮殿(世界遺産指定)

ポツダムには多くの宮殿があり、ツェツィーリエンホーフ宮殿もそのうちの一つです。ただし建てられたのは20世期の初頭で、プロイセン国王でドイツ皇帝でもあったヴィルヘルム2世が皇太子が住む建物として建てさせました。これはプロイセン国王を輩出したホーエンツォレルン家が建てた最後の宮殿になっています。

今から約100年前に建てられたものであるため、ポツダムにある多くの宮殿と異なり邸宅風の建物となっています。ただし邸宅風の建物とはいえ、部屋数は176部屋もあり、その規模に驚かされるでしょう。

ツェツィーリエンホーフ宮殿

ツェツィーリエンホーフ宮殿では歴史的な現場を訪れることができます。こちらの建物では、1945年7月から8月かけてイギリス、ソ連、アメリカの首脳が集まり、ドイツや日本の戦後処理について話し合いが行われました。これがポツダム会談です。

つまりツェツィーリエンホーフ宮殿で第二次世界大戦後のドイツや日本が形作られたと言えるかもしれません。このような歴史的場所は、今では歴史を伝える場所として博物館として公開されており、ポツダム会談の資料などを鑑賞できるようになっています。

ツェツィーリエンホーフ宮殿
ツェツィーリエンホーフ宮殿

(2024年11月より休館中)

ツェツィーリエンホーフ宮殿 / Schloss Cecilienhof

アドレス: Im Neuen Garten 11,  14469 Potsdam

開館時間(4月〜10月) : ー

休館日(4月〜10月) :  ー

入場料 : ー

Website : ツェツィーリエンホーフ宮殿

(2025年1月確認)

ポツダムの新しい観光スポット、バルベリーニ美術館

ポツダムに新しい観光スポットが誕生しました。それはバルベリーニ美術館で、ヨーロッパ最大のソフトウェア会社の創業者が支援して2017年にオープンしています。美術館が位置するのはポツダム中央駅から歩いて5分ほどの場所。

美術館はハーフェル川に面しており、近くには緑豊かな公園が広がっているなど、自然を楽しめる場所のもなっています。

美術館の名前の由来となっているのは、美術館の場所にあったバルベリーニ宮殿です。第二次世界大戦によって破壊された宮殿ですが、近年に再建されて、そこにバルベリーニ美術館が入っているのです。

なお美術館の近くには、同じソフトウェア会社の創業者の東ドイツの美術作品を展示するDAS MINSKという別の美術館もあります。

バルベリーニ美術館

バルベリーニ美術館の見所は充実した印象派のコレクションです。所蔵されているのは、モネ、ルノワール、ピサロといった印象派の巨匠の作品。

特にモネのコレクションは傑出しており、代表作の「積みわら」を含む38作品が所蔵されています。このようなモネのコレクションは、フランスのパリにある美術館を除けば、ヨーロッパでは最大のものなのです。

美術館では、所蔵されている作品を見せる常設展だけでなく特別展も開催されています。そこではムンク、ゴッホ、そして現代のドイツを代表するアーティスト、ゲルハルト・リヒターの展示が行われるなど、素晴らしい展示を楽しむことができます。

ドイツでも指折りの美術館となっているため、ポツダムを訪れるなら、必見の場所です。

バルベリーニ美術館
バルベリーニ美術館

バルベリーニ美術館 / Museum Barberini

アドレス: Humboldtstraße 5-6, 14467 Potsdam

開館時間 : 10:00 〜19:00

休館日 : 火曜日

入場料 : 16ユーロ(平日) / 18ユーロ(週末)、10ユーロ(17:30以降)

Website : バルベリーニ美術館

(2025年1月確認)

雰囲気のある街の一角、オランダ人街

ポツダムには旧市街などがあり、そこではヨーロッパらしい雰囲気のある街並みを楽しむことができます。そんな旧市街の一部にはドイツらしくない一角があります。それはオランダ人街と呼ばれる場所です。

こちらが作られたのは18世紀のこと。当時のプロイセン国王がオランダ人職人をポツダムに移り住ませる際に、オランダ人建築家を招いて多くの家を建てさせたのでした

そのため建物はオランダ風のものとなっており、赤煉瓦で外壁が覆われてた同じ造りの建物が通りに建ち並んでいます。石畳の通りに並ぶ雰囲気のある建物は、まさにヨーロッパの古き良き街並みといった趣を感じさせてくれます。

オランダ人街にはおよそ130軒もの煉瓦造りの建物があり、通りを歩くだけでも雰囲気を楽しむことができるでしょう。このような建物の一部はレストランやショップとしても利用されています。

一部のレストランやカフェでは、そんな雰囲気を楽しめるように屋外に飲食スペースを設けています。そのため食事やお酒を楽しみながらオランダ人街の雰囲気を満喫することができるでしょう。

なおオランダ人街はポツダムの街の中心部にありますが、表通りからは奥まったところにあるため、それほど忙しい場所ではありません。観光に疲れて少し一息つくには最適な場所となっています。

オランダ人街 / Holländisches Viertel

アドレス: Mittelstraße, 14467 Potsdam

Website : ポツダム観光公式ページ

オランダ人街の様子を動画で撮影してきました。その雰囲気を感じられるかもしれません。

ポツダムで世界遺産の建物をご案内します

ポツダム個人ガイド

ポツダムにあるお勧めの美術館については、こちらの記事で紹介しています。

ベルリンの近郊にはポツダム以外にも素晴らしいエリアがあります。それはシュプレーヴァルトと呼ばれる多くの運河がある場所です。こちらの記事では、そんなシュプレーヴァルトについて紹介しています。

ポツダムの隣街であるベルリンのお勧めの観光スポットについては、こちらの記事で紹介しています。

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