デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国
Home » 世界遺産 » ドイツの世界遺産、様々な趣向を凝らした庭園「デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国」

ドイツの世界遺産、様々な趣向を凝らした庭園「デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国」

更新日

/

ドイツには多くの世界遺産があります。その数は50以上もあり、文化財や施設、そして自然などが世界遺産に指定されています。今回紹介したいのはそのうちの一つである庭園。それは「デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国」と呼ばれる大庭園です。

そこでは庭園を眺めるだけでなく、船を使って運河を廻ることができ、渡し舟を使って湖を渡るなど様々な趣向が凝らされているのです。今回はそんな世界遺産に登録された庭園について紹介したいと思います。

「デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国」の位置

デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国

「デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国」があるのはドイツ東部の街であるデッサウ近郊のヴェルリッツと呼ばれる町です。デッサウが位置するのはドイツの首都ベルリンから電車で南へ約2時間ほどのところ。

ヴェルリッツに向かうためには、デッサウからさらに電車に乗る必要があります。デッサウからローカル線に30分ほど揺られてたどり着くのがヴェルリッツです。

ベルリンから移動する場合には、電車が上手く接続して2時間半。実際に接続が上手く行くとは限らないため、ベルリンから4時間程度でたどり着くこともあるでしょう。

片田舎にある世界遺産の大庭園

デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国

電車を降りて周りに見えるのは片田舎の風景。駅の前には店もなく数軒の住宅が並ぶだけの静かな場所です。世界遺産の最寄駅ですが、その静かな通りに驚かされるかもしれません。それもそのはずで、ヴェルリッツは人口が1400人ほどの小さな町なのです。

通りには車が時折現れるだけで、人の往来も決して多くはありません。そんな町は開発されることなく、昔のままの姿を残しています。そのためタイムスリップしたような気にさえなってしまうでしょう。そのような町の外れに広大な庭園が広がっているのです。

世界遺産の大庭園が造園された経緯

デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国

「デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国」を生み出したのは、18世紀から19世紀に当地を治めていたレオポルト3世でした。当時の裕福な家庭で教育の一環で行われたのはグランドツアーと呼ばれる旅行。それは知見を広げるため長期にわたって旅をすることです。

レオポルト3世は旅先のイングランドやイタリアで庭園や建物に心を動かされたのです。こうしてレオポルト3世は自分の領地であるヴェルリッツに建物を建て、庭園を整備していきました。そして19世期初頭まで40年以上にわたって庭園の拡張と整備を行い、ヨーロッパ最大規模の英国式庭園を作り上げたのです。

様々な工夫を凝らした大庭園

デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国

こうして造られた庭園は大規模で、14500ヘクタールほどの広さがあります。それは東京ドームに例えれば、およそ2900個ほどの広大な敷地。その中心に広がるのはヴェルリッツ湖です。その湖を取り込むようにして、水辺の風景を考えた庭園がデザインされています。

湖のほとりには幾つかの建物が建てられており、美しい風景を生み出しています。ここでは広大な庭園に広がる自然だけでなく、庭園と建物が織りなす絵になる風景を楽しむことができるでしょう。こうした風景は庭園の至る所で考えられており、その美しさに息を飲むことになるのです。

渡し舟を利用して訪れる大庭園の島

デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国

大庭園に広がる湖の中には幾つか島が浮かんでいます。岸から島へとケーブルが渡されており、それに舟が繋がれています。船にはスタッフがおり、滑車を回してケーブルをたぐって舟が進むようになっているのです。このような渡し舟を使って島へと渡ったり、岸から対岸へと移動できるようになっているのです。

渡し舟であるため、船に乗る時間は決して長くはありません。しかし湖上から庭園の風景を楽しむことができます。そのため渡し舟は「デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国」を楽しむ重要な手段と言うことができるでしょう。こちらの庭園を訪れるなら、利用することをお勧めします。

様々な形で楽しむことができる大庭園

デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国

そんな特別な庭園では運河が張り巡らされており、運河を舟で巡るツアーも開催されています。また人口的に奇岩を組み合わせて特別な景観を生み出している場所もあります。そこでは奇岩の中にトンネルが造られ、その中を巡ることもできるのです。

そして庭園の一部の場所で見ることができるのは多くの孔雀です。そこでは孔雀がを放し飼いにされており、その優雅な姿を間近で眺めることもできるでしょう。このように本庭園では様々な形で楽しむことができるのです。

ぜひ訪れたい世界遺産の大庭園

デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国

本庭園は世界遺産に登録されている非常に重要な場所です。そのため多くの見所もあり、存分に楽しむことができるでしょう。そんな場所は観光客向けに過剰な開発をしておらず、町の雰囲気も非常に落ち着いています。そのため観光客の人混みやうるさい客寄せなどに悩まされることもないでしょう。

個人的には世界遺産であるにも関わらず落ち着いて楽しめる場所であるため、とても楽しむことができました。もしドイツで世界遺産を訪れるのであれば、お勧めの場所です。ぜひ訪れてみてください。

デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国 / Dessau-Wörlitzer Gartenreich

アドレス: Kirchgasse 35, 06786 Oranienbaum-Wörlitz

入場料: 庭園は無料

開館時間: 庭園は常時開園

休園日:庭園の休園日は無し

Web-Site : デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国

(2024年5月確認)

無料画像素材ブランデンブルク門/ドイツ便り

ベルリンの文化施設のクリスマスと年末年始の開館状況(2025年)

12月 23, 2025

ベルリンには多くの博物館や美術館があります。そうした施設を日本から訪れ…

博物館島

ベルリンのお勧めの美術館・博物館10選、特徴や見どころを解説!

3月 31, 2025

ベルリンには多くの素晴らしい美術館や博物館があります。その数が多いため…

グリューネバルト駅

ベルリンでホロコーストの悲劇を伝える「グリューネバルト駅」

8月 20, 2023

ベルリンではホロコーストに関連する場所がいくつか整備されています。その…

ペルガモン博物館

ベルリンでぜひ訪れたいペルガモン博物館(現在休館中)

5月 7, 2022

ベルリンの観光のハイライトとなるのは世界遺産に指定されている博物館島で…

ノイエ・ピナコテーク

ミュンヘンにある美術館「ノイエ・ピナコテーク」は2029年まで休館予定

10月 18, 2020

南ドイツの中心都市ミュンヘンは、オクトーバーフェストが開催されることで…


ページ内検索


カテゴリー


タグ

PR お勧めの展示 お役立ち情報 ケルン シュトゥットガルト デッサウ デュッセルドルフ ドイツサッカー ニュルンベルク ハノーファー バンベルク フランクフルト ベルリンの壁を自転車で辿る ベルリン観光 ライプツィヒ ヴァイマール ヴュルツブルク 現代アート 蚤の市


最新の投稿

ベルリンで必見の見本市「Grüne Woche(国…

ベルリンで必見の見本市「Grüne Woche(国…

様々な商品を紹介する見本市(ドイツ語で「メッセ」)は、ドイツにおいて非常に重要なイベントです。ドイツは見本市大国として知られており、各都市で多種多様な業種の新商品を紹介する催しが開催されています。 ド…

ハンブルクをお得に楽しもう!ハンブルク観光に使える…

ハンブルクの倉庫街

北ドイツの代表的な街ハンブルクは、多くの観光スポットがある場所です。ハンブルク港、倉庫街、ミニチュアワンダーランド、そしてハンブルガークンストハーレと見どころがたくさんあるのです。 そんなハンブルクを…

2026年のドイツのクリスマスマーケットのスケジュ…

ドイツのクリスマスマーケット

こちらの記事では2025年に開催されるドイツの主なクリスマスマーケットのスケジュールを紹介しています。一部発表待ちのクリスマスマーケットもあるのでご注意ください。

ベルリンのお勧めクリスマスマーケット10選と202…

ジャンダルメンマルクトのクリスマスマーケット

こちらの記事では、ベルリンで人気のある10ヶ所のクリスマスマーケットを紹介します。2025年のスケジュール、入場料、会場のアドレスなどの情報を掲載しています。

レーゲンスブルクの公共交通機関の使い方を解説(20…

レーゲンスブルクの公共交通機関の使い方を解説(20…

レーゲンスブルクはドイツ南部に位置する街で、美しい旧市街があることで知られています。そんな旧市街は「レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフ」として世界遺産にも登録されており、多くの観光客が訪れ…