建築が好きな人にとって、ベルリンは魅力的な街と言えるでしょう。ドイツ建築の巨匠であるシンケルによる建築が多くあり、また世界遺産に選定されたモダニズムの集合住宅があります。
現代の建築に目を向ければ、リベスキンドの代表作であるユダヤ博物館があるからです。多くあるベルリンの建築で忘れてはいけないのはル・コルビュジエによる建物です。
それはコルビジェの代表作の一つであり、今も多くの人が住む集合住宅ユニテ・ダビタシオンです。こちらの記事ではそんなコルビジェのユニテ・ダビタシオンについて紹介したいと思います。
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ベルリンの建築ガイド
ル・コルビュジエ
コルビジェはモダニズム建築の巨匠として知られています。モダニズム建築とは20世紀初頭の建築スタイルのことで、機能性や合理性に重点を置いものを指しています。そのため装飾は控えられており、ガラスやコンクリートなどの工業的な素材を積極的に利用したものなのです。
コルビジェは、ミース・ファン・デル・ローエやフランク・ロイド・ライトと共に、モダニズム建築の三大巨匠と言われており、こうしたモダニズム建築を多く手がけて一時代を築いたのです。
そんなモダニズム建築は今もなお影響を与え続けており、コルビジェは現在の建築を考える上で無視できない人物なのです。

ユニテ・ダビタシオンとは
集合住宅ユニテ・ダビタシオンは、コルビジェの思想を体現したような建物となっています。そのため建てられたユニテ・ダビタシオンの一部は世界遺産にも指定されているのです。
そんなユニテ・ダビタシオンですが、都市計画を1棟の建物で形にしたものと言えるかもしれません。1000人以上もの人々が住むことができる集合住宅になっており、内部には店舗、郵便局、体育館、プールなどがあり、建物が一つの都市のようになっているのです。
このようなユニテ・ダビタシオンは全5棟が建てられています。そのうちの1棟がベルリンのものであり、これ以外は全てフランスにあるため、ドイツで見られる貴重なコルビジェの建物なのです。

ベルリン国際建築博覧会
ベルリンに建てられたユニテ・ダビタシオンですが、5棟のうちの3番目に建てられたものです。建てられたのは1957年で、それは街の状況を反映するものでした。
ベルリンは第二次世界大戦によって破壊され、住宅不足に陥っていたのです。またベルリンが東西に分割されていたため、西側の自由や都市の姿を宣伝したい思惑がありました。そのためベルリン国際建築博覧会という枠組みの下で多くの建築家がベルリンに建物を建てたのです。
ユニテ・ダビタシオンもその一つであり、ベルリンの街の復興に大きな役割を果たすことになったのです。

ベルリンのユニテ・ダビタシオン
ベルリン版のユニテ・ダビタシオンは唯一フランス国外に建てられたものです。そのため他のものと幾つかの違いがあります。
例えば、体育館やプールなどは入っておらず、都市として建物の性格を強く押し出すことはできませんでした。また各住居の天井もコルビジェが望むものより高くなっており、希望していた空間を実現できているわけではありません。
とはいえ、建設されてから60年以上が経った現在でも補修が行われて、建物は良い状態に保たれています。そして多くの人々が住む現役の集合住宅となっているのです。

ベルリンで訪れたい重要な建築ユニテ・ダビタシオン
ベルリンにあるユニテ・ダビタシオンは、今も多くの人が住む人気の集合住宅です。そのため建物の住居内に訪れることはできません。ただし1階ロビー部分には建物の歴史や情報を伝える小さな展示コーナーが設けられています。建物を外から眺めるだけでなく、ロビーでの展示を楽しむことができるでしょう。
またコルビジェの建物にはモデュロールと呼ばれる空間の基準となる寸法があるのですが、それを彷彿とさせる外壁も嵌め込まれています。そのためユニテ・ダビタシオンを訪れれば、コルビジェの思想にも触れることができるでしょう。
このようにユニテ・ダビタシオンはベルリンでコルビジェの空間や思想に触れられる非常に重要な場所です。もしベルリンで重要な建築を訪れるなら、見逃すことはできません。ぜひベルリンでモダニズムの重要建築ユニテ・ダビタシオンを訪れてみてください。

ユニテ・ダビタシオン / Unité d’habitation
アドレス:Flatowallee 16, 14055 Berlin
現在も多くの人が住む住宅のため住居内は見学不可。1階の展示スペースは見学可能。
(2025年6月確認)
ベルリンで必見の建築については、こちらの記事で紹介しています。










