マルティン・グロピウス・バウ
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ラディカルな開かれた美術館「グロピウス・バウ」

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ベルリンには数多くの美術館があります。そのため、どこを訪れるべきか迷ってしまうかもしれません。どの美術館も個性や魅力を持っていますがが、その中でも強烈な個性を放つのが「グロピウス・バウ美術館(Gropius Bau)」です。

それは単なる展示施設ではなく、尖った展示を行う美術館です。しかし同時に誰をも拒まない開放的な魅力も併せ持っています。こちらの記事では、そんなグロピウス・バウ美術館の魅力について紹介します。

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数多くの歴史的な出来事を目撃した建物

グロピウス・バウが展示を行うのは、ベルリンで起きた様々な出来事を目撃してきた建物です。1881年に建物は建てられていますが、それを手がけたのは美術館の名前にもなっているマルティン・グロピウスです。彼はモダニズム建築の巨匠であり、バウハウスの創設者ヴァルター・グロピウスの大叔父にあたる人物です。 

当初は工芸美術館として建てられましたが、後に先史・古代歴史博物館や東アジア美術館としても利用されました。ナチス政権時代には、隣接地にゲシュタポ(秘密国家警察)の本部が設置され、迫害の歴史を間近で見守ることになります。 第二次世界大戦で建物は甚大な被害を受けますが、戦後、廃墟の取り壊しに反対したヴァルター・グロピウスの尽力により、解体を免れています。

東西分断時代には、目の前に「ベルリンの壁」が築かれ、西側から東側を眺めることができる場所でした。そして1970年代に改修工事が行われ、再び展示施設としての役割を果たすことになったのです。

マルティン・グロピウス・バウ
マルティン・グロピウス・バウ

伝説的な展覧会が開催された会場

ナチス時代、大戦の破壊、そして東西冷戦。グロピウス・バウは近代から現代に至るドイツの歴史を背負った「歴史の証人」とも言える場所です。美術界においても、ここは伝説的な場所でした。1982年に開催された「ツァイトガイスト(時代精神)」展では、ゲオルク・バゼリッツやアンゼルム・キーファーなど、新しい時代の旗手となるアーティストたちが紹介され、世界的な注目を集めました。

この展示はアートシーンの行方を予言するものとして、今なお語り継がれています。このように、歴史的・美術史的に重要な場所で、今もなお展覧会が開催されているのです。

マルティン・グロピウス・バウ
マルティン・グロピウス・バウ

光が降り注ぐ美しい吹き抜け空間

この建物の最大の特徴となっているのは、中心部に広がる美しい吹き抜け空間です。背の高い空間には大きな天窓があり、外光を屋内へと取り込んでいます。

このような空間では作品が展示されたり、パフォーマンスなどのイベントが開催される場所となっています。広々とした明るい空間であるため、そこでの作品やパフォーマンスを鑑賞することは特別な体験となるでしょう。

ちなみに、吹き抜け空間は無料で入場できる場所となっているため、空間を体験するだけのために訪れても良いかもしれません。

マルティン・グロピウス・バウ
マルティン・グロピウス・バウ

オノ・ヨーコからティラヴァーニャまで現代アートの展示

グロピウス・バウ美術館での展示は、ディレクターによって大きく変わるのですが、近年はパフォーマンスアートが積極的に紹介されています。ここ数年の展示ではオノ・ヨーコやリクリット・ティラヴァーニャといった重要アーティストの個展が続き、2026年にはパフォーマンスアートの巨匠マリーナ・アブラモヴィッチの展示も予定されています。

いずれの展示も観客が作品の一部となる参加できる展示スタイルをとっています。オノ・ヨーコ展では願いを込めた短冊を木に結び、ティラヴァーニャ展では他者と共に食事をしたり卓球を楽しんだりと、アートを通じた体験ができるようになっていました。アブラモヴィッチの展示でも、来場者が作品に参加できるような作品が展示されるかもしれません。

子供たちも楽しめる特別な美術館

パフォーマンスや参加型の展示を行うグロピウス・バウ美術館ですが、他にも大きな特徴があります。それは子供を対象とした展示を行うことです。美術館横に広がるスペースを活用した「Radical Playgrounds(ライディカルな遊び場)」展では子供達が遊べるような空間が作品を生かして生み出されていました。

また美術館内ではアーティストがデザインした「BAUBAU」と呼ばれる子供達が無料で利用できるキッズスペースが用意されています。このように一般的に子供達が楽しみににくい美術館を楽しめるようにしている点も、グロピウス・バウ美術館の重要な魅力と言えるでしょう。

マルティン・グロピウス・バウ
マルティン・グロピウス・バウ

ラディカルな開かれた美術館

ドイツの歴史を色濃く反映したグロピウス・バウは、他に類を見ない特別な場所です。尖った現代アートを扱いながらも、決して閉鎖的にならず、子供から大人まで多くの人々を迎え入れる場所となっています。 こうしたスタイルは、多くの美術館があるベルリンであっても珍しいため、ここでしか得られない体験を楽しむことができるでしょう。

ベルリンでは他では感じられないような美術を楽しみたいのであれば、グロピウス・バウ美術館は必見の場所です。ベルリンで美術館を訪れるなら、ぜひ訪れてみてください。

グロピウス・バウ / Gropius Bau

アドレス:Niederkirchnerstraße 7, 10963 Berlin

入場料:15ユーロ(展示により異なる)

開館時間:12〜19時、 10〜19時/土日

休館日:火曜日

Website:グロピウス・バウ

(2026年1月確認)

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