ハンブルガークンストハーレ
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ハンブルク観光で訪れたいドイツ屈指の美術館「ハンブルガークンストハーレ」

ドイツには多くの美術館があります。例えば、フェルメールやラファエロの代表作を所蔵するドレスデンのアルテ・マイスター絵画館。そしてデューラーの重要な作品を所蔵するアルテ・ピナコテークです。しかし、それ以外にも重要な美術館があります。

それはドイツ北部の街ハンブルクにあるハンブルガー・クンストハーレです。ここでは中世から現代の美術という多彩な美術作品を見せるだけでなく、非常に重要な作品も展示しています。今回はそんなハンブルガー・クンストハーレについて紹介したいと思います。

湖のほとりに建つ素晴らしい美術館

ハンブルクはドイツ北部にある都市で、ドイツで2番目の人口を誇る大都市です。ハンブルガークンストハーレは、そんな街の中心部にある美術館で、それが位置しているのはアルスター湖のほとりです。美術館の建物からは雄大な湖を眺めることができるでしょう。

このような美術館ですが、すぐ横にはハンブルクのターミナル駅、ハンブルク中央駅があります。駅からは歩いて数分で訪れられるので、そのアクセスの良さは抜群。ハンブルク中央駅はドイツ国内を繋ぐ長距離列車が発着しているため、多くのドイツ国内の都市から美術館を目的にした日帰り旅行もできるでしょう。

近代から現代の美術作品を見せる美術館

ハンブルガークンストハーレ

ドイツの代表的な美術館は、そのコレクションに長い歴史があります。例えばアルテ・ピナコテークでは、ミュンヘンを統治したヴィッテルスバッハ家のコレクションが母体であり、その歴史は16世紀に遡ることができます。一方でハンブルガー・クンストハーレは素晴らしいコレクションを持っているにも関わらず、その歴史は新しいのです。

ハンブルクが自治都市であったため、他の都市のように君主による統治は行われませんでした。そのためコレクションは19世紀に集め始められ、美術館は19世紀後半にオープンしています。こうした歴史もあり、ハンブルガー・クンストハーレは近代から現代の作品がとても充実しているのです。

膨大な作品展示する巨大な美術館

ハンブルガークンストハーレ

ハンブルガー・クンストハーレの特徴といえるのは幅広いコレクションです。美術館は3つの建物が組み合わされた形となっており、建物を繋ぐ地下にも広大な展示室があります。そんな巨大な美術館であるため、そこには膨大な数の作品が展示されているのです。コレクションされている作品は、14世紀から現代の美術作品で幅広い時代がカバーされています。

大規模で幅広いコレクションとなっており、その全てを見ることは簡単ではないでしょう。そのため興味のある時代に絞って鑑賞するのも悪くはないかもしれません。いずれにせよ多くの作品を取り揃えているため、お気に入りの作品を見つけることができるはずです。

名作中の名作カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの作品

ハンブルガークンストハーレ
ハンブルガークンストハーレ

このような美術館で最重要な作品はカスパー・ダーヴィト・フリードリヒの作品です。カスパー・ダーヴィト・フリードリヒは19世紀に活躍した画家で、雄大な自然を多く描いています。自然と対照的に人間を描くことが多く、人間の存在のあり方を感じさせるかもしれません。

ハンブルガー・クンストハーレで展示されているのは代表作「雲海の上の旅人」で、それは崖に立つ男性の後ろ姿を描いています。作品はドラマのワンシーンのような印象的なものですが、ドイツ的な服装を男性が着ているため愛国心を意識させるものとなっています。作品に持たせられた意味や作品の素晴らしさから、とても人気のある作品なのです。

ムンクやキルヒナーなど近代絵画の名作が揃うコレクション

ハンブルガークンストハーレ
ハンブルガークンストハーレ

ハンブルガー・クンストハーレが19世紀に開館したことから、美術館では近代の作品がとても充実しています。例えば、「叫び」で有名なエドヴァルド・ムンクの作品がコレクションされています。ムンクの作品では、不安を感じさせつつも美しい独特の色使いを楽しめれるでしょう。

その他にもドイツ表現主義の画家であるエルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーの作品も所蔵されています。キルヒナーといえば、鮮やかで独特な色を使うことで知られていますが、そこから生み出される特別な世界観をここで感じられるでしょう。これら以外にも、ピカソ、クレー、エルンストなどの多くの作品が展示されており、近代の美術作品が好きな人にはたまらないでしょう。

見ておきたい現代美術の作品

ハンブルガークンストハーレ

ハンブルガー・クンストハーレでは、近代の美術作品だけでなく現代美術の作品も多く展示されています。その中でも個人的にお勧めしたいのが、ジェニー・ホルツァーの電光掲示板を使った作品です。美術館では天井に電光掲示板が取り付けられた場所があり、そこに様々なメッセージが流れていきます。

その多くは具体的な意味がありませんが、詩的な雰囲気を漂わせ、美術館の中を流れていきます。現代美術作品といえば、近付き難い印象がありますが、この作品では美しさや流れるメッセージに強く惹かれることでしょう。現代美術に抵抗がある人であっても、ぜひ体験してほしい作品です。

ハンブルク観光で訪れたいハンブルガークンストハーレ

ハンブルガークンストハーレ

ハンブルガー・クンストハーレは、その充実したコレクションからドイツを代表する美術館の一つです。それだけでなくカスパー・ダーヴィト・フリードリヒの代表作品を楽しむことができます。そのため美術ファンには必見の場所といえるでしょう。

たとえハンブルクに宿泊しなくても、ベルリンから日帰りでも訪れることができます。ですので美術館を訪問するだけのために訪れることも可能です。もしベルリンなどの北ドイツを旅行するのであれば、ぜひ足を伸ばして訪れてみてください。

ハンブルガー・クンストハーレ / Hamburger Kunsthalle

アドレス: Glockengießerwall 5, 20095 Hamburg

開館時間 : 10〜18時 / 10〜21時 (木曜日、ただし祝日の木曜日と祝日前日の木曜日を除く)

休館日 : 月曜日

入場料 : 16ユーロ

Website: ハンブルガー・クンストハーレ

(2024年5月確認)

ドイツには多くの素晴らしい美術館があります。その中でも特にお勧めの美術館を、こちらの記事では紹介しています。

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