アルテマイスター絵画館
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ドレスデンで必見のドイツ屈指の美術館「アルテ・マイスター絵画館 」

ドイツには多くの素晴らしい美術館があります。例えば、ミュンヘンのあるアルテ・ピナコテークやフランクフルトにあるシュテーデル美術館です。

アルテ・ピナコテークにはレオナルド・ダ・ヴィンチやデュラーといった巨匠の作品が展示されています。シュテーデル美術館に展示されているのはフェルメールやレンブラントなどの作品です。

そんな美術館と共にドイツを代表する美術館はドレスデンにあるアルテ・マイスター絵画館でしょう。そこにはフェルメールやラファエロの代表作があるだけでなく、多くの巨匠の作品が展示されています。

今回はそんなアルテ・マイスター絵画館について紹介します。

ドレスデンの旧市街にあるアルテ・マイスター絵画館

アルテ・マイスター絵画館

ドレスデンはドイツ東部の街でドイツの首都ベルリンから電車で約2時間で訪れることができます。そのためベルリンからでも十分に日帰り旅行を楽しめるでしょう。アルテ・マイスター絵画館があるのはドレスデンの中心部に広がる旧市街です。

街の中心部にはエルベ川が流れており、その岸辺にアルテ・マイスター絵画館、ゼンパー・オーパー、ドレスデン城(レジテンツ宮殿)、ドレスデンの聖母教会など、ドレスデンの重要な建物が集まって建っているのです。

アルテ・マイスター絵画館は、こうした重要な建物がある一角に建つツヴィンガー宮殿の中にあります。そのためドレスデン観光で他の重要な見所と合わせて訪れられるでしょう。

アルテ・マイスター絵画館の歴史

アルテ・マイスター絵画館

アルテ・マイスター絵画館のコレクションは、16世紀に当地を治めていたザクセン選帝侯が様々なものをコレクションしたことに端を発しています。

18世期には芸術に心血を注いだザクセン選帝侯アウグスト2世が登場すると、彼は磁器のヨーロッパでの生産に成功するだけでなく、美術作品のコレクションを増やすことにも成功しています。

こうしてザクセン選帝侯のコレクションは膨れ上がり、18世期には一般にも公開されるようなりました。19世期にはツヴィンガー宮殿内に展示スペースが作られ、現在の美術館の形が出来上がっています。

美術館の建物ツヴィンガー宮殿は第二次世界大戦によって大きく破壊されていますが、修復されて今では世界的に有名な美術館となっているのです。

ラファエロの「システィーナの聖母」

ラファエロの「システィーナの聖母」

アルテ・マイスター絵画館には、多くの巨匠の名作がありますが、最大の目玉は何といっても、ルネサンスの巨匠ラファエロの代表作「システィーナの聖母」でしょう。2メートルを越す大作で、聖母マリアとそれを見守る天使が描かれたものです。

18世紀中頃にザクセン選帝侯のコレクションに加わっており、ドイツにおけるイタリア美術崇拝の対象となったり、ドイツの文化人へ大きな影響を与えてきました。

例えば、ポツダムにあるイタリア建築を模したオランジュリー宮殿がその典型です。そこにはラファエロホールという部屋が用意され、「システィーナの聖母」の模写が展示されているのです。このようにドイツでのイタリア美術崇拝にも表されているほど大きな影響を及ぼした作品なのです。

フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」

ドレスデンのフェルメール

最近アルテ・マイスター絵画館が世界的な話題となりました。それはフェルメールの作品「窓辺で手紙を読む女」が修復されて、本来描かれたものが現れたことです。

こちらの作品はフェルメールの代表作としても知られていますが、その背景に描かれたキューピットの絵は塗りつぶされて見えなくなっていたのです。

2021年に修復作業が終わり、キューピットの絵が背景に現れ、本来の形に戻っただけでなく作品の印象が大きく変わりました。その変化に多くの人も驚かされたでしょう。このようなフェルメールの作品をアルテ・マイスター絵画館で楽しむことができるのです。

ベルナルド・ベッロット(通称カナレット)のコレクション

カナレット

アルテ・マイスター絵画館には多くの巨匠の作品があるため、その全てを紹介するのは簡単ではありません。その中でも個人的に特にお勧めしたいのが、ベルナルド・ベッロット(通称カナレット)の作品です。

ベッロットは写真のような写実的な絵画を残しており、ドレスデンの風景画も残しています。その中には旧市街を描いた作品があり、それと同じ構図をカナレットビューと呼び、ドレスデンの紹介の写真にも使われているのです。

またドレスデンでは夏祭りが開催されますが、その夏祭りの名前は「カナレット」と呼ばれています。それほどベッロットとドレスデンの結びつきは強く、そんなベッロットの代表作をここアルテ・マイスター絵画館で楽しむことができるでしょう。

ドレスデン観光で訪れたいアルテ・マイスター絵画館

アルテ・マイスター絵画館

こちらの記事ではアルテ・マイスター絵画館の見所を簡単に紹介しましたが、他にも15世期から18世紀の絵画作品が多くコレクションされています。

その中にはルネサンスの巨匠、ジョルジョーネやボッティチェリの作品などがあり、非常に充実したコレクションになっています。そのためドイツを代表する美術館と言っても過言ではないでしょう。

そんなアルテ・マイスター絵画館を、ドレスデン観光で訪れることをお勧めしたいです。きっと満足できるはずです。

アルテ・マイスター絵画館 / Gemäldegalerie Alte Meister

アドレス: Zwinger, Theaterplatz 1, 01067 Dresden

開館時間 : 10〜18時

休館日 : 月曜日

入場料 : 14ユーロ

Website: アルテ・マイスター絵画館

(2024年7月確認)

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