ベルリンを旅行で訪れるなら、合わせて周辺の街を訪れたいと思う人もいるでしょう。ドイツ北東部にあるベルリン周辺には、世界的に知られていなくとも、魅力的な町が幾つかあります。
そうした町の多くはベルリンから電車で乗り換えすることなく訪れることができます。そして片道の移動時間も40分から2時間ほどと日帰りでも十分に訪れることができるのです。
今回こちらの記事ではベルリンから電車で2時間以内に訪れることができる、是非訪れてほしい魅力的な町を紹介したいと思います。
世界遺産で知られるポツダム
ポツダムはベルリンの隣にある街です。今回紹介するなかで最も有名でしょう。なぜなら世界遺産に指定されているサンスーシ宮殿があるからです。そんなポツダムはベルリン中心部から鉄道で30分から40分程度で訪れることができます。そのためサンスーシ宮殿だけ訪れるのであれば、半日の旅行ですらも可能なのです。


ポツダムの見どころ、サンスーシ宮殿
そんなポツダムで最大の見どころはサンスーシ宮殿です。宮殿はプロイセン王国の夏の離宮として建てられています。宮殿そのものは小規模なのですが、丘の上に建っており、丘と一体感を持たせた特別な建物となっています。丘は階段状になっており、ブドウ棚が設けられ、印象的な風景を生み出しています。
宮殿には広大な庭園も併設しており、整備されていながらも、美しい自然を身近に感じられる場所となっています。そのため時間があれば、庭園も訪問することをお勧めします。
サンスーシ宮殿についてはこちらの記事で紹介しています。


新しい観光スポットバルベリーニ美術館
ポツダムのもう一つの見どころはバルベリーニ美術館です。2017年にオープンした個人コレクションを展示する美術館で、展示されているのは世界有数のモネのコレクション。モネだけでなく多くの印象派の作品を見ることができるため、印象派が好きな人にはお勧めです。
過去には、リヒター、ムンク、ゴッホなど充実した展覧会を開催しています。ポツダムを訪れるなら、ぜひバルベリーニ美術館も訪れてみてください。
バルベリーニ美術館についてはこちらの記事で紹介しています。
ポツダム / Potsdam
ポツダム観光ページ:Potsdam tourisums
移動方法:Sバーン / S7(約40分)、Regionalbahn / RE1 (約30分)
ポツダムのサンスーシ宮殿の様子を撮影してきました。宮殿の雰囲気を感じられると思います。
水辺が美しいシュプレーヴァルト(リューベナウ)
シュプレーヴァルトと呼ばれる場所がブランデンブルク州にあります。それはベルリンの南東およそ100キロほどのところに広がる地域のことです。多くの運河が流れており、水辺が織りなす美しい風景が広がっており、ベルリンからの人気の旅行先となっています。
鉄道で1時間半ほどのところで、乗り換えなく訪れることができるため、ベルリンから気軽に訪れることができるでしょう。


水辺の町リューベナウ
シュプレーヴァルトには幾つかの町があるのですが、駅が設置されているリューベナウやリューベンが特に有名です。私が特にお勧めしたいのはリューベナウです。そこには多くの運河が森の中に網の目のように広がっており、運河には雰囲気のある木の橋が架けられており、印象的な風景を生み出しています。
またカーンと呼ばれる船でそんな運河を巡ることができるため、運河を巡ってみると森や水辺の風景を楽しむことができるでしょう。


ソルブ人の独自文化
シュプレーヴァルトはドイツでは珍しい少数民族が住む地域としても知られています。それはスラブ系の民族ソルブ人です。そのため駅名などにソルブ語を見ることができます。
また美しい民族衣装やイースターエッグなどの工芸品でも知られています。シュプレーヴァルトは美しい自然だけでなく、このような独自の文化も体験することができるでしょう。そのためベルリンから気軽に訪れるには最適な場所なのです。
シュプレーヴァルトについては、こちれの記事で紹介しています。
リューベナウ / Lübbenau
シュプレーヴァルト観光ページ:Spreewald Info
移動方法:Regionalbahn / RE7(約90分)、RE2( 約80分/Ostkreuz駅より)
シュプレーヴァルトを撮影してきました。シュプレーヴァルトの雰囲気を感じられると思います。
モダニズム建築で必見のデッサウ
デッサウはザクセン=アンハルト州にある少都市のことです。それが位置するのはベルリンから120キロほど南西のところ。そんなデッサウには鉄道を使って、1時間40分で訪れることができます。少し時間がかかりますが、乗り換えすることなく訪れられる都市なので気軽に訪れることができるでしょう。
このようなデッサウには多くの世界遺産があることで知られています。それはデザインや建築の教育施設だったバウハウスの建物です。


世界遺産に指定されているバウハウスの校舎
バウハウスは1917年に開設された美術学校で1933年に閉校される短い活動期間の間、著名な建築家やアーティストが教鞭を握り、先進的な美術教育を行ったのです。そんなバウハウスの校舎として使われていた建物は1926年にデッサウに建てられているのです。
建物は新しい建築のスタイル、モダニズム建築の代表作と知られており、「ワイマール、デッサウ及びベルナウのバウハウスとその関連遺産群」として世界遺産にも登録されています。
デッサウにあるバウハウスの建物については、こちらの記事で紹介しています。


多くの資料やデザインを楽しめるバウハウス・ミュージアム・デッサウ
デッサウには他にも多くのバウハウス建築があり、その一つが教官や学長が暮らしていたマイスターハウスです。そこではモダニズム建築の合理性を持たせた空間を体験することができるでしょう。
他にもバウハウスの資料やデザインなどを展示するバウハウス・ミュージアム・デッサウがあります。そのためデッサウではバウハウスの空間だけでなく、資料なども楽しむことができ、建築やデザインファンには必見の場所なのです。
バウハウス・ミュージアム・デッサウについては、こちらの記事で紹介しています。
デッサウ / Dessau
デッサウ観光ページ:Visit Dessau
移動方法:Regionalbahn / RE7(約100分)
バウハウスの校舎の様子を動画で撮影してきました。建物の雰囲気を感じられると思います。