ベルリンの壁があった場所
Home » ベルリンの壁 » 総延長およそ150キロ!「ベルリンの壁」跡地を自転車で辿ってみた。(10)壁が無くなっても戻らなかったもの

総延長およそ150キロ!「ベルリンの壁」跡地を自転車で辿ってみた。(10)壁が無くなっても戻らなかったもの

更新日

/

,

ベルリンの壁の跡が印された道を走る

 「ベルリンの壁」を辿るルートは、ベルリン市内に入ってから北上を続けてきました。市内東部のプレンターヴァルト(Plänterwald)から街の中心部へと向かうことになり、西へと進みます。街の中では交通量が多くなり、交通量の少ない場所であっても路上駐車が多く、サイクリングとしては魅力的な場所とは言えません。その一方で、前回紹介したように多くの場所では道路に壁の跡が印されています。そのため今まで以上に壁の存在を感じられ、「ベルリンの壁」を辿っていることが実感できました。こうした壁を辿る実感こそがこのルートでの楽しみとなったのです。

住宅街を抜ける「ベルリンの壁」

 市内のルートでは住宅街を走ることがほとんどです。そこには住宅が立ち並び、ありふれた風景が広がっています。ですが、そんな風景に見えるのは、直線に伸びる壁の跡の印。この印に気付くことがなければ、普通の街並みにしか見えないでしょう。だからこそ「ベルリンの壁」が人々の暮らしをどれだけ切り裂いていたかを思い浮かべれるかもしれません。今では通りを跨いで気軽に行ける友人の家やお店に、東西ドイツ時代は行くことができなかったのです。

壁跡に生まれた桜並木

 住宅街を進んでいくと運河の河岸にたどり着きます。ここで再び出会ったのは日本の桜でした。以前にも紹介しましたが、日本のテレビ局のキャンペーンで募金が募られて、多くの桜が「ベルリンの壁」跡地に植えられています。こちらの河岸に生まれたのは約200メートルの桜並木。残念ながら訪れたのは季節外れであったため、美しいピンク色の花を楽しむことはできませんでした。ですが、日本の桜によって、歴史の影を感じる場所が美しい並木道へと生まれ変わったのを確認することができました。

閉ざされた人々の往来

 桜並木を進んでいくと、見えるのは運河を跨ぐ高架の橋。その上を自転車に乗った人が走り抜けていきます。今では歩行者やサイクリストのための橋に見えますが、ここを通っていたのは列車でした。こちらの橋は、橋のすぐ西側にある終着駅と東側にある本線を結ぶ場所となっていたのです。しかしドイツの東西分裂後に「西側」の駅から、本線を通じて「東側」に人々を運ぶことはなくなりました。「ベルリンの壁」建設以降は役割を縮小して貨物のみを運んでいます。しかし、1985年には貨物の輸送も行われなくなり、廃線となったのです。

壁が無くなっても、元に戻らないもの

 「ベルリンの壁」を辿って気付いたのですが、壁は様々なものを隔てていました。その一つが人々の往来です。それがもたらしたものは、行き止まりの道や、通行不能な橋など。鉄道も例外ではなく、「西側」と「東側」を繋ぐことはなく休線となっています。今ではドイツの再統一で道は繋がり、橋は通行可能に戻り、人々は自由に行き来できます。しかし、一部の鉄道は元に戻ることはなく、そのまま廃止されているのです。こうした廃線を見ると、壁が崩壊しても全てが元に戻っていないことを実感させられるのでした。

ベルリンの壁関連の記事

ベルリンのユダヤ人墓地

自然を感じ、歴史を考えさせる場所 「ヴァイセンゼー・ユダヤ人墓地 」

6月 16, 2022

ベルリンには自然豊かな「ヴァイセンゼー・ユダヤ人墓地」があります。こち…

6月17日通りの蚤の市

ベルリンでお勧めの蚤の市5選!人気の場所を紹介します

12月 3, 2024

ベルリンで蚤の市の訪問すれば、旅行の思い出にもなり、記念のお土産を買う…

ホワイトアスパラガス

ドイツを代表する食べ物、白アスパラ(ホワイトアスパラガス)!

5月 19, 2024

白アスパラ(ホワイトアスパラガス)は春のドイツの風物詩の食べ物で、4月…

ドイツで気を付けたい公共交通機関のストライキ、ドイツの駅

ドイツ旅行で絶対に気を付けたいドイツのストライキ

10月 14, 2024

ドイツでは頻繁にストライキが行われます。場合によってはドイツ旅行の最中…

バウハウス大学ヴァイマール

ヴァイマール/ワイマールで必見のバウハウス関連の建物

12月 16, 2024

こちらの記事では、ヴァイマールにあるバウハウス関連の建物について紹介し…



ページ内検索


タグ

PR お勧めの展示 お役立ち情報 ケルン シュトゥットガルト デッサウ デュッセルドルフ ドイツサッカー ニュルンベルク ハノーファー バンベルク フランクフルト ベルリンの壁を自転車で辿る ベルリン観光 ライプツィヒ ヴァイマール ヴュルツブルク 現代アート 蚤の市


最新の投稿

ベルリン観光をお得に楽しみたい!役立つお得なチケッ…

ベルリン屈指の観光スポット博物館島。世界遺産にも登録されている博物館島

ベルリンに訪れるなら、気になるのが必要となる費用でしょう。そこでお勧めしたいのが、お得な観光チケットを利用することです。こちらの記事では、観光スポットが入場無料になったり、割引となる、お得な観光チケッ…

2026年のドイツの物価をチェック!

スーパーマーケット

こちらの記事では現在のドイツの物価については解説しています。記事では、野菜、果物、肉、飲み物などの価格を紹介しています。

ドイツのスーパーマーケットを利用したい!主要なスー…

ドイツのスーパーマーケットを利用したい!主要なスー…

ドイツには日本と同様多くのスーパーマーケットチェーンがあります。スーパーマーケットチェーンによっては、高品質で品揃えが良かったり、安いけれど品揃えが多いなど、各スーパーマーケットチェーンによって特徴が…

2026年のベルリンの主なクリスマスマーケットのス…

ドイツのクリスマスマーケット

ドイツの首都ベルリンでは多くのクリスマスマーケットが開催されます。ベルリン市のホームページによれば、90以上ものマーケットが開催されます。こちらの記事では2026年に開催される主なベルリンのクリスマス…

ベルリンのお勧めクリスマスマーケット10選と202…

ジャンダルメンマルクトのクリスマスマーケット

こちらの記事では、ベルリンで人気のある10ヶ所のクリスマスマーケットを紹介します。2025年のスケジュール、入場料、会場のアドレスなどの情報を掲載しています。