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フランクフルトの公共交通機関の使い方を解説!(2025年版)

更新日

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フランクフルトはドイツのハブ空港であるフランクフルト空港がある都市です。そのため、ドイツを訪れる際にフランクフルトからドイツに入国する人が多いでしょう。そしてフランクフルトで滞在したり、観光をするかもしれません。

そこで必要となるのはフランクフルトの公共交通機関87です。しかしドイツの公共交通機関は日本のものとは料金体系や使い方などが異なるため戸惑う人が多いと思います。

そこで、こちらの記事ではフランクフルトの公共交通機関の使い方や、料金体系、そして乗車券の種類などを解説します。

フランクフルトの公共交通機関の利用法を理解して、フランクフルト観光や滞在にぜひ活用してください。

ドイツ鉄道のミュンヘン駅

フランクフルトの公共交通機関の運営会社

フランクフルト市内の交通機関の運営会社

  • Verkehrsgesellschaft Frankfurt am Main(通称VGF)/ フランクフルト市交通公社

フランクフルト市で運行されている運営会社の異なるその他の交通機関

  • Sバーンやドイツ鉄道

フランクフルト市と周辺地域の交通グループ

  • Rhein-Main-Verkehrsverbund (通称RMV)/ ライン・マイン・交通連合

フランクフルトには公共交通機関を運営する会社VGFがあります。VGFはフランクフルトでバス、地下鉄、ライトレールを運行しています。

フランクフルトにはVGF以外に他社が運行するSバーンやドイツ鉄道が公共交通機関としてあります。

VGFや、運営会社の異なるSバーンやドイツ鉄道(フランクフルト市内)はフランクフルト周辺地域の公共交通機関が構成するライン・マイン・交通連合
(通称 RMV)に所属しています。そのためVGFの乗車券を購入すれば、RMVに所属する交通機関を利用できるのです。

フランクフルトの公共交通機関の種類

フランクフルトの公共交通機関

  • Sバーン(S-bahn)
  • 地下鉄(U-Bahn)
  • ライトレール(Straßenbahn)
  • バス(Bus)
  • 地域鉄道/ドイツ鉄道(Regionalzüge)

上記の交通機関は、VGFの乗車券、もしくはRMVに所属する会社の乗車券で利用可能

フランクフルトの公共交通機関はVGFだけでなく、それ以外の会社によっても運営されているものがあります。例えば、Sバーンやドイツ鉄道(REやRB)などがそれにあたります。それらはフランクフルト周辺の交通機関を束ねるRMVに所属しているため、VGFで乗車券を購入すれば、RMV所属の公共交通機関として利用することができます。

つまりフランクフルトでは公共交通機関として、バス、ライトレール、地下鉄、Sバーン、ドイツ鉄道(高速鉄道を除く)を利用できるのです。

またVGFで1日乗車券を買えば、バス、ライトレール、地下鉄、Sバーン、ドイツ鉄道(高速鉄道を除く)は区間内が乗り放題となるのです。

フランクフルトにある公共交通機関は下記のものになります。

地下鉄の路線はU1からU9まで9路線あり、多くは市内を走っています。一部の路線は隣接する都市とフランクフルトを結んでおり、隣街に移動もできます。

市内中心部だけでなく郊外にも路線を伸ばしており、市内での移動から郊外への移動もできます。

フランクフルト市内にはバス路線が広がっています。Sバーン、地下鉄、路面電車で移動できない場所にも移動できます。

都市近郊鉄道と呼ばれるもので鉄道で、フランクフルトと周辺都市を結んでいます。市内の主要駅もSバーンの駅であり、主要駅間や隣接する都市に移動する際に利用することになるでしょう。

フランクフルトから周辺の都市に移動する際など、遠距離の移動に使うのが地域鉄道です。ドイツ鉄道が運営するするRE(Regional-Express)や、RB(Regionalbahn)を利用できます。

料金体系について

  • フランクフルト市内の移動で利用する乗車券は3種類
  • 短距離利用は「Kurzstrecke 」 / 2.35ユーロ
  • 一般的な利用は「Einzelfahrkarte」/ 3.8ユーロ
  • 市内から空港へは「Einzelfahrkarte 」/ 6.6ユーロ
  • 公共交通機関の乗り換えは料金に影響を与えない

地下鉄で数駅、Sバーンで1駅のようなごく短い距離の移動はKurzstreckeと呼ばれる乗車券を利用できます。

市内の大部分の移動は片道券/Einzelfahrkarteの乗車券を利用できます。

市内とフランクフルト空港間はゾーンを跨ぐため市内の移動と料金が異なり、6.6ユーロとなります。ゾーンは市内中心部、隣接する都市、空港などのようにエリアごとに分かれています。

フランクフルトの同一のゾーン内であれば、乗車券の料金は3.8ユーロです。隣接する都市や空港は異なるゾーンになり、移動する場合はゾーンを跨ぐため料金が異なります。

フランクフルトから別の都市に向かう場合や、市内で利用する乗車券の種類がかわからない場合には、RMVのホームページで出発駅と到着駅を入力すると、利用すべき乗車券がわかります。

RMV公式ページの乗車券の説明

例えば、フランクフルト中央駅から市内にある場所に向かうとしましょう。その際に利用するのは、Sバーン、地下鉄、バスで乗り換えしながら向かうことになります。

この場合は目的地は市内で同じゾーンにあるため、同一ゾーンの乗車券を購入すれば良いのです。重要なのは利用する交通手段でなく、利用するゾーンで、それに従って切符を購入することになります。

フランクフルト市内の路線図、ゾーン情報を含む(PDF)

フランクフルト市内のSバーンマップ(PDF)

切符の種類と価格

  • 主に利用することになる乗車券は短距離乗車券、片道乗車券、1日乗車券、7日乗車券

フランクフルトや周辺地域(RMVの営業地域)で公共交通機関を利用する場合、下記の乗車券を利用できます。滞在期間や利用回数次第では特定の乗車券がお得になるかもしれません。利用回数や利用期間を考えて乗車券を選んでください。下記の乗車券は、いずれもTarifgebiet 5000 (ゾーン5000)の価格です。

RMV公式ページの乗車券の説明(非常にわかりにくいです)

  • 数駅の移動はKurzstreckeの乗車券で、2.35ユーロ

注:短距離ともしくは通常の乗車券のどれを購入して良いかわからない場合、RMVホームページで出発駅と到着駅を入力すると、購入すべき乗車券がわかります。

注1:6歳未満の子供は無料です。

注3:子供は6-14歳までです。

Kurzstrecke / 子供Kurzstrecke / 通常価格
1ユーロ2.35ユーロ
  • 通常の移動の乗車券で、3.8ユーロ

利用する(通過する)ゾーンの数に従って乗車券を選択します。途中下車は可能で異なる交通機関へ乗り換えも可能です。ただし片道のみ利用可能で復路で利用することができません。

Sバーン、地下鉄、ライトレール、バス、地域鉄道/ドイツ鉄道などで利用可能です。

注1:6歳未満の子供は無料です。

子供料金(6-14歳)通常価格
Tarifgebiet 5000 (ゾーン5000)1.55 ユーロ3.8 ユーロ
2025年3月確認
  • 市内の移動に利用できる1日乗車券は7.4 ユーロ

1日乗車券を購入すると、利用エリアの公共交通機関が乗り放題になります。翌日の05時まで利用可能です。

Sバーン、地下鉄、ライトレール、バス、地域鉄道/ドイツ鉄道などで利用可能です。

注1:6歳未満の子供は無料です。

子供料金(6-14歳)通常価格
Tarifgebiet 5000 (ゾーン5000)3ユーロ7.4 ユーロ
2025年3月確認

7日乗車券を購入すると、利用エリアの公共交通機関が連続した7日間乗り放題になります。

Sバーン、地下鉄、ライトレール、バス、地域鉄道/ドイツ鉄道などで利用可能です。

通常価格
Tarifgebiet 5000 (ゾーン5000)31.7 ユーロ
2025年3月確認

グループ乗車券では、5人までの利用者が1日乗車券として利用することができます。

Sバーン、地下鉄、ライトレール、バス、地域鉄道/ドイツ鉄道などで利用可能です。

通常価格
Tarifgebiet 5000 (ゾーン5000)14.1 ユーロ
2025年3月確認

フランクフルト空港と市内間の移動

  • 近距離鉄道駅(Frankfurt (Main) Flughafen Regionalbahnhof)を利用
  • 空港と市内間の乗車券は6.6ユーロ
  • 空港と市内間の1日乗車券として使える「Frankfurt Card 1 Day」は12ユーロ

フランクフルト空港はドイツのハブ空港であるため、空港と多くの都市が交通機関によって結ばれています。そのためフランクフルト空港にはフランクフルト市内など近距離を結ぶ鉄道の駅と、ドイツ版新幹線のICEや特急列車が運行する長距離を結ぶ鉄道の駅の2つあります。近距離駅は地下にあり、長距離駅は地上にあり、連絡通路で結ばれています。

市内と空港間を移動する場合は近距離駅の駅(Frankfurt (Main) Flughafen Regionalbahnhof)を利用することになります。

子供料金(6-14歳)通常価格
Tarifgebiet 5000 + 5090 (空港と市内間)3.85ユーロ6.6ユーロ
2025年3月確認

フランクフルト空港からフランクフルト市内への移動手段には近距離を結ぶ鉄道Sバーンがあります。Sバーンの路線はS8とS9です。また快速にあたる鉄道もあり、それはRE2、RE3、RE59があります。移動時間は10分ほどとなります。

料金はいずれも6.6ユーロです。なお当日中にフランクフルト市内を移動するのであれば、空港エリアと市内エリアの1日乗車券として利用できる「Frankfurt Card 1 Day」(12ユーロ)を購入しても良いでしょう。

Frankfurt Card 情報ページ

フランクフルト空港 / Flughafen Frankfurt

アドレス:60547 Frankfurt

Web-site: フランクフルト空港公式ページ

フランクフルト空港については、こちらの記事で紹介しています。

バス、ライトレール、地下鉄、Sバーンの乗り方

バスの乗り方

乗車

ドイツでは乗車する際に乗車券を購入する、もしくは乗車券を提示します。そのため運転手側のドアから乗車することになります。運転手から乗車券を購入できますが、あらかじめアプリで乗車券を購入することを強くお勧めします。

出入り口のドア付近に立たないことをお勧めします。ドアのセンサーが反応して閉じないことがあります。(一般的に黄色い線で立ってはいけないエリアが表示されています)

降車

降車の際は車内にある停車ボタンを押して、降車してください。一般的には車内にモニターがあり、次の停留所が表示されます。そこで停車ボタンを押して降車します。降車の際には運転手側でなく、他のドアから降車してください(乗車する人とぶつかってしまうからです)

打刻

バス車内(一般的に運転席の後方付近)には打刻機があるので、打刻していない場合は、車内で打刻することができます。

ライトレールの乗り方

券売機

一般的にライトレールの車内に券売機が設置されています。車内で購入できる場合が多いですが、個人的にはアプリでの購入をお勧めします。

乗車

扱いはSバーンなどと同じで、一般的には運転手に乗車券を見せる必要はありません。

ドアの開閉

出入り口のドア上にドアの開閉ボタンがあります。それを押してドアを開けます。ドアのボタンを押さないとドアが開かないので、気をつけてください。

打刻

一般的にライトレールの車内に打刻機が設置されています。

Sバーン/地下鉄の乗り方

改札

改札口はありません。そのまま入場して、列車に乗ることができます。

券売機

駅構内に設置されていますが、故障が多いです。アプリでのチケットの購入をお勧めします。また車内には券売機は設置されていません。

打刻

打刻機は駅構内に設置されています。

ドアの開閉

出入り口のドア上にドアの開閉ボタンがあります。それを押してドアを開けます。ドアのボタンを押さないとドアが開かないので気をつけてください。

気を付けなくてはいけないこと / 乗車券に打刻が必要

ドイツの鉄道(Sバーン、地下鉄、地域鉄道)には改札口がありません。そのため乗車券を利用する際に打刻機で利用を始める駅名や利用開始時刻を入れる必要があります(アプリなどデジタルの場合は必要ありません)。

打刻用の機械は一般的に券売機の近くに設置されています。一般的にバスやライトレールでも車内に打刻用の機械が備え付けられています。そのため車内で打刻できます。

なおアプリの場合や一部のチケットでは発券の段階で打刻されているものもあります。

乗車券を購入していても、打刻していない場合には無賃乗車とみなされます。打刻がない場合、乗車した駅や乗車した時刻が記録されず、正しい乗車券を利用しているかどうか判断できないからです。

もちろん乗車券を持たない場合も不正乗車となります。

不正乗車の場合には、60ユーロ(2025年3月現在)の罰金を支払う必要があります。そのため、乗車券の打刻忘れや、乗車券の紛失に気をつけてください。

RMV公式ページの無賃乗車の罰金についての説明

ストライキに注意

ドイツでは頻繁に公共交通機関のストライキが行われます。旅行の際に交通機関が利用できないこともあるでしょう。こうしたストライキは公式にアナウンスされるのが、ストライキの数日前の場合がほとんどです。

ドイツ旅行の際には、突然ストライキにあってスケジュールを変更する可能性もあるので気を付けてください。

ドイツのストライキは下記の通りです。何も表示されない場合、ストライキは予定されていません(右スクロールで情報を確認できます)

スマホアプリ

ドイツの公共交通機関の券売機ですが、故障していたり、お札を認識しないなど問題が多いです。そのため乗車券を購入できないこともあるでしょう。そして無賃乗車をせざるえず、罰金に怯えることになるかもしれません。

そこでスマホで乗車券を購入できるスマホアプリの利用をおすすめします。

Appleのアプリ

Androidのアプリ

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