ドイツ北部の都市と言えば、ハンブルクを思い浮かべる人が多いでしょう。ハンブルクは人口がおよそ190万人で、首都ベルリンに次ぐドイツ2番目の人口を抱える大都市です。街にはエルベ川が流れており、川に巨大な港を持つ港湾都市としても知られています。
このようなハンブルクは多くの観光スポットがある観光都市でもあるのです。そこで気になるのはハンブルク観光にお勧めなスポットかもしれません。そこでこちらの記事ではハンブルクを訪れる際に訪れてほしい、お勧めの場所を紹介したいと思います。
- 世界遺産にも登録されているハンブルクの倉庫街
- ドイツを代表する美術館ハンブルガー・クンストハーレ
- ハンブルクの新しいランドマーク、エルプフィルハーモニー
- ハンブルクで必見の場所、ミニチュアワンダーランド
- ハンブルクに新しく誕生した観光スポット、グリューナーブンカー
- オシャレに港町の雰囲気を楽しめる、ハンブルク港
世界遺産にも登録されているハンブルクの倉庫街
ハンブルクには世界遺産に登録されている場所があります。それは「ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街」です。
ハンブルクは港湾都市として知られていますが、多くの港湾施設が建てられました。エルベ川は多くの船が荷物を輸送する重要な場所となっていましたが、その中洲に建てられたのが多くの倉庫だったのです。
いずれも川に面しており、赤煉瓦の建物となっていることが共通しています。100メートル以上にわたって建ち並ぶ重厚な建物は圧倒的な風景を生み出しています。

倉庫街が広がっているのはハンブルク港の周辺です。地下鉄の駅が最寄駅となっており、訪れやすい場所です。
また周辺には多くの見どころが集まっています。その一つがクラシックコンサートを行うホール、エルプフィルハーモニー・ハンブルクです。
また倉庫街の一部は商業施設が入居しており、その中にはハンブルクを代表する観光スポットで、多くの鉄道模型を展示するミニチュアワンダーランドもあります。そのため他の観光スポットと合わせて訪れることもできるでしょう。

ハンブルクの倉庫街の見どころは、その素晴らしい雰囲気でしょう。赤煉瓦の建物の多くは19世紀に建てられたものです。多くは現代化されることなく、今も当時の装いをそのまま残しているのです。
そのため倉庫街を歩けば、まるで19世紀の街並みを歩いているような気分を感じられるかもしれません。また倉庫街自体は広く、歴史的な街並みを楽しみながら散策をすることもできます。そのため倉庫街の雰囲気を存分に満喫することができるでしょう。

ハンブルクの倉庫街 / Speicherstadt
アドレス: 20457 Hamburg
Website: ハンブルク市のページ
ドイツを代表する美術館ハンブルガー・クンストハーレ
ハンブルクにはドイツを代表する美術館の一つがあります。それはハンブルガー・クンストハーレです。美術館は中世から現代までの多様な美術作品をコレクションしており、多くの作品を展示しています。
展示作品が多くあるため、複数の建物から構成される広大な美術館となっており、その広さに圧倒されるでしょう。
特に19世紀以降の美術作品が充実しており、近代美術や現代美術が好きな人にとってはたまらない美術館と言えるかもしれません。

このような美術館ですが、その立地はハンブルク観光には最高の場所と言えるでしょう。美術館が位置しているのはハンブルク駅のすぐ近くです。駅から歩いて数分の場所であるため、美術館を訪れる際に交通機関を利用する必要もありません。
もしハンブルクに日帰りで訪れるような時間が限られている状況であっても、ハンブルガー・クンストハーレなら訪れやすく、無駄なく観光を楽しめる場所だと思います。

ハンブルガー・クンストハーレの見どころはカスパー・ダーヴィト・フリードリヒの作品です。フリードリヒは18世紀の画家でドイツのロマン主義絵画を代表する人物です。
朽ちて自然に覆われる廃墟などを描いており、独特と雰囲気を持つ作品で知られています。このような彼の作品は、雄大な自然とそれに対峙する人間や文明の姿を描いており、ドイツの国民的な画家とも呼ばれているのです。
そんなフリードリヒの代表作とも言えるのが、「雲海の上の旅人」です。絶壁に佇む人物の後ろ姿を描いた作品で、こちらの美術館で鑑賞することができます。そのため訪問の際には見逃さないようにしてください。

ハンブルガー・クンストハーレ / Hamburger Kunsthalle
アドレス: Glockengießerwall 5, 20095 Hamburg
開館時間 : 10〜18時 / 10〜21時 (木曜日、ただし祝日の木曜日と祝日前日の木曜日を除く)
休館日 : 月曜日
入場料 : 16ユーロ
Website: ハンブルガー・クンストハーレ
(2025年3月確認)
ハンブルガー・クンストハーレはこちらの記事で紹介しています。
ハンブルクの新しいランドマーク、エルプフィルハーモニー
ハンブルクにはシンボル的な存在となっている建物があります。それはエルプフィルハーモニー・ハンブルクです。こちらの建物はコンサートホールで、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団が本拠地として利用しており、多くのクラシック音楽のコンサートが開催されています。
倉庫として使われていた建物の上に増築してもので、曲線を取り入れたそのフォルムはハンブルクの港で強烈な存在感をはなっています。そしてハンブルクの新しいシンボルとして多くの人に親しまれているのです。

エルプフィルハーモニー・ハンブルクが位置するのはハンブルクの港です。エルベ川に面しており、周辺一帯は整備されているため、港を散策する際に訪れることができるでしょう。
世界遺産に登録されている倉庫街は目と鼻の先にあり、そこには人気の観光スポット、ミニチュアワンダーランドもあります。そのため合わせて訪れることができると思います。
また地下鉄の駅も近く、地下鉄を使えばハンブルクの交通のハブとなるハンブルク中央駅に短時間で移動することもできます。そのため、とても訪れやすい場所と言えるでしょう。

このようなエルプフィルハーモニー・ハンブルクの見どころは、展望スペースから楽しめる港の風景です。建物はコンサートホールだけでなく、ホテルやレストランも入る複合施設となっています。そんな場所には無料で訪れることができる展望スペースも設けられているのです。
展望空間からは周り全てを眺められるようになっています。そのためハンブルク港を一望するだけでなく、周辺の風景も楽しむことができるでしょう。ハンブルクを訪れるなら必見の場所です。

エルプフィルハーモニー・ハンブルク / Elbphilharmonie Hamburg
アドレス: Platz d. Deutschen Einheit 4, 20457 Hamburg
開館時間(展望スペース): 10〜24時
入場料(展望スペース): 無料
Website: エルプフィルハーモニー・ハンブルク
ハンブルクで必見の場所、ミニチュアワンダーランド
ハンブルクで一番の人気スポットと言えば、おそらくミニチュアワンダーランドでしょう。鉄道模型を展示する施設となっており、鉄道模型とともにイタリア、スイス、オーストリアといった精巧に再現された世界の街並みを楽しむことができるのです。
1万台を越える模型の鉄道車両が利用され、29万体もの人物模型が取り付けられています。それらによって生み出された風景には、火事の現場や、UFOの到来、動物の脱走と様々な情景を描いており、小さな世界にある様々な出来事に見て飽きることはないでしょう。

このようなミニチュアワンダーランドが位置するのは世界遺産にも登録されているハンブルクの倉庫街の一角です。ミニチュアワンダーランドを訪れる際には倉庫街に足を踏み入れることになります。また地下鉄駅近くにはハンブルクの街のランドマークであるエルプフィルハーモニー・ハンブルクもあります。
そのためミニチュアワンダーランドに合わせて倉庫街の散策したり、エルプフィルハーモニー・ハンブルクを訪れれば、時間も節約できて効率良くハンブルク観光を楽しむことができるでしょう。

ミニチュアワンダーランドの見どころは、模型の世界が見せる時間の変化です。鉄道模型が生み出す世界には夜の世界もあります。模型の世界が照明が当てられた状態の時は昼の時間を表しています。照明が落ちると夜の世界になり、模型のイルミネーションが光り出して、街の夜景を楽しむことができるのです。
このように同じ模型であっても、昼と夜の世界を見ることができ、見ることを飽きさせません。展示されている模型の多くにこうした機能があるため、ぜひ模型の都市の昼と夜の世界を楽しんでみましょう。

ミニチュアワンダーランド / Miniatur Wunderland
アドレス:Kehrwieder 2/Block D, 20457 Hamburg
開館時間:日によって大きく異なるため注意(7時半から営業する日もあれば、深夜1時まで家業する日もあります)
入場料:20ユーロ
Website: ミニチュアワンダーランド
ハンブルクに新しく誕生した観光スポット、グリューナーブンカー
2024年にハンブルクに新しい観光スポットが誕生しました。それは「グリューナーブンカー」で、第二次世界大戦中に人々を空襲から守るために建てられた堅牢な建物、高射砲塔のことです。
分厚いコンクリートに覆われた建物であったため、戦後も破壊されることなく残されていました。そんな建物は改修されることになり、建物の上に増築する形でホテルやレストランが入る複合施設として生まれ変わったのです。
また建物の最上部には庭園が設置されており、建物の至る所に植物が植えられているため、都会の中で自然を楽しめる場所にもなっているのです。

グリューナーブンカーが位置するのは市内中心部の一角です。多くの観光スポットが集まるハンブルクの港からは少し離れていますが、近くに地下鉄の駅があるため、乗り換えをすることなく港から訪れることができます。
ハンブルクのターミナル駅であるハンブルク中央駅からも同様に、乗り換えることなく地下鉄を使って20分程度訪れることができるます。そのため交通アクセスは抜群と言えるでしょう。
周辺にはドイツのサッカーチーム、ザンクトパウリのスタジアムがあります。そのため、サッカー観戦やスタジアム訪問に合わせて訪れるのも良いかもしれません。

グリューナーブンカーの見どころは屋上庭園です。屋上庭園は入場無料であるため気軽に訪れることができます。庭園を向かう際には、ブンカーの建物の外に取り付けられた階段を使うことになります。
そんな階段からは素晴らしいハンブルクの風景を楽しむことができます。いずれにせよ、こうした体験はここでしかできないものなので、ハンブルク観光で必見の場所と言えるでしょう。

グリューナーブンカー / Grüner Bunker
アドレス:Feldstraße 66, 20359 Hamburg
入場料:屋上庭園は無料
Website:グリューナーブンカー
(2025年3月確認)
グリューナーブンカー については、こちらの記事でも紹介しています。
オシャレに港町の雰囲気を楽しめる、ハンブルク港
ハンブルクといえば、まず最初に浮かぶのが港街です。そんな街の雰囲気を楽しむのであれば、ハンブルク港を外すことはできません。
ハンブルクの港部分はエルベ川沿いに広がる多くの船が停泊する場所となっています。特に公共交通機関に近い場所では観光が楽しめるように開発されており、美しく周辺一帯が整備されているのです。
川岸部分は歩道があり、また展望デッキスペースもあります。そのためエルベ川を航行する多くの船を眺めることができるでしょう。

ハンブルク港は街の中心部の南側に位置しています。地下鉄の駅もあり、乗り換えをすることなく移動することもできます。そのため移動時間も少なく交通アクセスは抜群です。
またハンブルク港に面する形でエルプフィルハーモニー・ハンブルクが建っており、近くには世界遺産の倉庫街も広がっています。その中にはミニチュアワンダーランドもあるため、多くの見どころをまとめて見ることができるでしょう。
このように交通アクセスや見どころの多さから、ハンブルク観光でお勧めの場所となっています。

ハンブルク港の楽しみ方でお勧めしたいのは、天気の良い日であれば、港で食事やお茶を楽しむことです。
川岸に迫るように多くのレストランやバー、そしてカフェが建ち並んでおり、多くの場所ではハンブルク港の眺めを楽しめるようになっています。
そのため夕日に合わせてレストランなどを訪れれば、より一層ハンブルク港を満喫することができるでしょう。
屋台もあるためテイクアウトでスナックを買って川岸で手軽に楽しむのも悪くありません。

ハンブルク港 / Hamburger Hafen
アドレス:Jan-Fedder-Promenade, 20459 Hamburg
Website:ハンブルク市公式ページ
(2025年3月確認)
ハンブルクの公共交通機関の使い方については、こちらの記事で紹介しています。