ドイツでは鉄道事故が起きることは、それほど多くありません。そんな中で、ドイツ南部の都市カールスルーエ近郊で3名が亡くなる事故が発生しました。
また今回の事故は列車と車の衝突事故ですが、車がタンクローリーであったことから、火災も発生して被害が拡大しています。
こちらの記事では、今回発生した事故と過去10年にドイツで発生した鉄道の事故について紹介します。
事故の情報
事故現場:カールスルーエ近郊のウブシュタットヴァイアー(Ubstadt-Weiher)
発生時刻:2025年3月11日(火)14:15頃
死者・負傷者:死者3名(ライトレールの運転手と乗客と報道あり)。負傷者は複数名。
事故の内容:ライトレールが踏切内でタンクローリーと衝突して共に大破して炎上。1時間半以上にわたって燃え続ける。
ドイツメディアによる今回の事故の報道
2015年以降にドイツで発生した乗客が亡くなった主な鉄道事故
ドイツでは過去10年のうち乗客が亡くなる鉄道事故が何件か発生しています。2025年の2月にはドイツ版の新幹線にあたるICEで乗客が亡くなる事故も発生しています。
2016年の車両の正面衝突では10名以上の死者が出る大惨事となっています。
今回の事件で2025年に入って2件も死者が出る鉄道事故が起きたことになります。
日時 | 事故の内容 | 死者・負傷者 |
---|---|---|
2015年5月16日 | ドイツ西部の街イベンビューレンでヴェストファーレンバーンの旅客列車が踏切でトラクターと衝突。 | 死者2名(列車の運転手と乗客)、重症者6名 |
2016年2月9日 | ドイツ南部のバッド・アイブリングでバイエルン・オーバーラント鉄道の旅客列車が正面衝突。 | 死者12名(列車の運転手を含む)、重症者24名 |
2022年2月14日 | ドイル南部ミュンヘン近郊で、Sバーンミュンヘンの旅客列車が正面衝突。 | 死者1名、重症者10名 |
2022年6月3日 | ドイツ南部ガルミッシュ=パルテンキルヒェンでドイツ鉄道の旅客列車が脱線 | 死者5名、重症者16名 |
2025年2月11日 | ハンブルク近郊の踏切でICEとトラックが衝突 | 死者1名 |