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お勧めのライプツィヒ観光スポット5選!

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ライプツィヒはドイツ東部の重要な都市です。60万人以上の人が住む大都市で、ドイツ東部では最も大きな街です。またドイツの首都であるベルリンからは160キロほどの場所にあり、高速鉄道を使えば1時間半で訪れることもできます。

このような街にはクラシック音楽の巨匠バッハが活動していたことでも知られており、音楽の伝統がある街となっています。

そんなライプツィヒの街には歴史的な建物や魅力的な文化施設が多くあり、観光にはぴったりと街となっているのです。そこで、こちらの記事では、ライプツィヒ観光にお勧めな観光スポットについて紹介したいと思います。

ライプツィヒ造形美術館

ライプツィヒを訪れるなら、ぜひ訪れてほしいのはライプツィヒ造形美術館です。美術館が位置するのはライプツィヒ中央駅から歩いて10分ほどのところ。19世紀半ばに設立された美術館ですが、2000年代に入って新しい建物に移転しており、モダンで美しい建物の中で多くの作品を展示しています。

美術館で展示されているのは中世から現代までの美術作品で、様々な時代の作品を楽しむことができます。素晴らしいコレクションを展示しているのですが、常設展示は無料で鑑賞することができます。そのためライプツィヒでは必見の場所です。

ライプツィヒ造形美術館

見どころ:アルノルト・ベックリンの作品

ライプツィヒ造形美術館の見どころはアルノルト・ベックリンの作品です。ベックリンは19世紀のスイスの画家で、象徴主義の作品で知られています。彼の代表作とも言えるのが「死の島」なのです。

作品は岩に囲まれた小さな島に小舟が向かう様子を描いたものです。この作品は非常に人気があり、ベックリンは5枚同じ構図の作品を描いています。しかしそのうちの1枚は戦争によって失われ、現在残されているのは4枚。そのうちの1枚をこちらの美術館で鑑賞することができるのです。

ライプツィヒ造形美術館

見どころ:マックス・クリンガーの作品

他にも多くの素晴らしい作品があるのですが、個人的に特にお勧めしたのはマックス・クリンガーの作品です。クリンガーはライプツィヒ出身で、地元出身の芸術家です。クリンガーが制作していたのは絵画や彫刻作品で、ライプツィヒ造形美術館には、そんな彼の作品がコレクションされています。

その中にはクリンガーの代表作とも言える彫刻作品「ベートー・ベン」も含まれています。圧倒的な迫力があり、一度見たら忘れられないようなインパクトのある作品です。このように多くの素晴らしい作品があるので、ライプツィヒ造形美術館を見逃さないようにしましょう。

ライプツィヒ造形美術館

ライプツィヒ造形美術館/Museum der bildenden Künste Leipzig

アドレス: Katharinenstraße 10, 04109 Leipzig

開館時間 : 10〜18時/12〜20時(水曜)

休館日 : 月曜日

入館料 : 常設展は無料、3階の展示は8ユーロ

最寄駅 : ドイツ鉄道「Leipzig Hbf」駅

Web-Site: ライプツィヒ造形美術館

(2025年1月確認)

ライプツィヒ造形美術館はこちらの記事で紹介しています。

諸国民戦争記念碑

ライプツィヒの中心部から少し離れたところに巨大なモニュメントがあります。それは諸国民戦争記念碑です。遠くから見てもわかるほどの巨大な構造物で、その高さは91メートルもあり、ヨーロッパで最も高さのあるモニュメントなのです。

このような巨大なモニュメントが建設されたのは、ライプツィヒでドイツの歴史を変えるような重要な出来事があったからです。1813年にナポレオンがこの地で、ドイツ帝国の元となるプロイセン王国に破れ、フランスのドイツ支配を終わらせました。その100年後の1913年に戦いの勝利を記念して立てられたのが、諸国民戦争記念碑なのです。

見どころ:圧倒的な内部空間

モニュメントは巨大なオブジェのように見え、異質感を感じらるでしょう。しかし内部には外観から想像できないような空間が広がっているのです。内部にあるのは戦争で倒れた兵士を弔う空間です。背の高い吹き抜け空間が広がっており、その規模に驚かされるでしょう。

そんな空間に置かれているのは盾を持ってうつ向く兵士たちの彫刻です。薄暗い吹き抜けの空間には天窓から光が差し込み、まるでファンタジーの一場面のような空間を生み出しているのです。諸国民戦争記念碑を訪れれば、このような特別な空間を体験することができるのです。

見どころ:素晴らしい眺望

諸国民戦争記念碑の見どころと言えるのは頂上部分にある展望台です。500段以上の階段を昇るとあるのが展望スペースです。展望台は地上から90メートル近い地点にあるため、遮るもののない絶景を楽しむことができます。

そこからはモニュメント周辺に広がる公園や、その向こうに見えるライプツィヒの街並みを楽しむことができます。素晴らしい眺望を楽しめるため、展望台も見逃すことはできません。

諸国民戦争記念碑 / Völkerschlachtdenkmal

アドレス:Str. des 18. Oktober 100, 04299 Leipzig

開館時間:10〜18時/4〜10月、10〜16時/11〜3月

入場料:10ユーロ

Website:諸国民戦争記念碑

(2025年1月確認)

聖トーマス教会

ライプツィヒと言えば音楽の街を思い浮かべる人が多いでしょう。その理由はバッハがライプツィヒの街で作曲活動を行なっていたからです。

18世紀前半にバッハはライプツィヒの街にある聖トーマス教会の教会音楽家の職に就きます。そして1750年に亡くなるまで働いていたのです。そのため聖トーマス教会はバッハの足跡をたどる上で非常に重要な場所であり、今では世界中から多くの人が訪れる場所となっているのです。

見どころ:バッハの墓所

聖トーマス教会でバッハの存在を感じさせるものの一つは、教会の外に設置されているバッハの彫像です。そんな彫像は教会の目印として、この教会がバッハの活動拠点であったことを気付かせるのです。

残念ながらバッハが演奏していたオルガンは残されておらず、現在設置されているものは時代が下ったものです。しかし教会にはバッハが葬られており、墓標が設置されています。そのためバッハの存在を強く感じることができるでしょう。

見どころ:歴史ある少年合唱団

聖トーマス教会にはバッハも関わっていた少年合唱団があります。それは13世紀に設立された長い歴史を持つもので、ドイツでも有数の合唱団となっています。

合唱団は現在も聖トーマス教会で定期的に活動しており、教会で歌声を聴くことができます。日曜日には礼拝で、金曜日と土曜日にはコンサートとして、少年合唱団の歌声を聴くことができます。バッハの楽曲を歌うこともあるため、クラシック音楽ファンには特にお勧めです。

聖トーマス教会 / Thomaskirche

アドレス:Thomaskirchhof 18, 04109 Leipzig

開館時間:12〜18時/月〜木、12〜16時/金、10〜13時半と16時半〜18時/土、11時半〜17時半/日

入場料:コンサート開催時は有料

Website:聖トーマス教会

(2025年1月確認)

シュピネライ

ライプツィヒの西部には広大な廃工場の敷地が広がっています。そこはヨーロッパ最大の紡績工場でした。巨大な工場は多くの糸を生産していましたが、ドイツ再統一後、多くの東ドイツの工場は西側との競争に敗れて廃業することになったのです。紡績工場もその例外ではなく、再統一から数年後に廃業することになりました。

廃業後にそんな巨大な空間を利用し始めたのは多くのアーティストでした。アーティストがアトリエとして作品制作の場として利用し始め、クリエティブな人が集まるようになります。そしてアーティストの作品を見せるギャラリーも集まり、廃工場はシュピネライと呼ばれ、ライプツィヒで1番のクリエティブな場所となったのです。

見どころ:印象的な廃工場の空間

そんなシュピネライを訪れれば、ギャラリーやアートスペースに飾られた様々な作品を鑑賞することができます。そんな作品が展示されているのは特徴的な空間です。

煉瓦の外壁の建物、背の高い空間、圧倒的な広さのスペース、そして至る所で感じられる工場として使われていた空間の名残です。ここでは、そんな廃工場が持つ印象的な建築空間も楽しむことができるでしょう。

見どころ:ルンドガングで楽しめるアートのイベント

このようなシュピネライでは、年に数回ルンドガングと呼ばれる大規模なイベントが開催されます。その際にギャラリーやアートスペースが同時に展示を開催します。そしてアトリエも開放され、多くのアーティストの作品を鑑賞できるのです。

そのためライプツィヒ市内を移動しなくても、アーティストの制作現場、そして美術作品の展示を同じ敷地で楽しむことができるのです。気軽に美術と関われる機会となっているので、ぜひルンドガングの機会に訪れてみてはどうでしょうか。

シュピネライ / Spinnerei

アドレス:Spinnereistraße 7, 04179 Leipzig

開館時間:施設により異なる

入場料:ギャラリーなどは無料

Website;シュピネライ

(2025年1月確認)

シュピネライについては、こちらの記事で紹介しています。

ライプツィヒ中央駅

ライプツィヒを訪れる際に多くの人は、ライプツィヒ中央駅を利用するでしょう。こちらの駅は20世紀初頭に建てられたもので、アーチ式に屋根のプラットフォームが特徴となっています。

建設当時は世界最大の駅でした。現在でも床面積ではヨーロッパ最大の駅となっています。23のプラットフォームを持ち、毎日10万人以上の人が利用する、とても重要な駅なのです。

見どころ:美しい建築

このような駅の見どころとなるのは美しい建物です。高い天井には天窓が取り付けられ、アーチ式の屋根はガラスで覆われています。そのため駅の建物であっても、屋外にいるような明るい空間となっています。

そんな空間では建設当時の建築を今に活かしているため、存分に鉄道黄金時代の雰囲気を楽しむことができるでしょう。駅にはこうした美しい建築空間を利用したスターバックスコーヒーもあり、気軽に美しい空間で一息をつくこともできます。

見どころ:古い列車の展示

駅にはもう一つ見どころがあります。それは歴史のある古い列車の展示です。それは蒸気機関車や、往年の高速鉄道の車両です。使われていないプラットフォームに停められた車両は博物館の展示とは異なり、雰囲気も合わせて楽しめるでしょう。

また間近に見ることができるため、鉄道好きな人にはお勧めです。駅は移動のための場所ですが、こちらの駅は観光も楽しめるので、駅を利用する際に少し時間を作って、駅構内を探検してみてはどうでしょうか。

ライプツィヒ中央駅 / Leipzig Hauptbahnhof

アドレス: Willy-Brandt-Platz 7, 04109 Leipzig

ライプツィヒ中央駅については、こちらの記事で紹介しています。














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