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ライプツィヒの公共交通機関の使い方を解説!

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ライプツィヒはドイツ東部の最大の街で文化の街としても知られています。ライプツィヒではクラシック音楽の巨匠バッハが活動しており、またワーグナーの生誕の地でもあります。

そのためクラシック音楽が盛んで、重要なオーケストラが拠点を構えるなど音楽の街としてライプツィヒを知っている人も少なくないでしょう。

そんな街には歴史的な建物や多くの文化施設があるため、ドイツを代表する観光都市の一つです。そのためクラシック音楽を楽しむため、また文化や歴史を楽しむために、ライプツィヒを訪れる人もいると思います。

ライプツィヒを訪れる際に利用することになるのが、多くの人が利用するのは公共交通機関です。しかしドイツの公共交通機関は日本のものと料金体系や使い方などが異なり、戸惑う人がいるかもしれません。

そこで、こちらの記事ではライプツィヒの公共交通機関の使い方や、料金体系、そして乗車券の種類などを解説します。

ライプツィヒの公共交通機関の利用法を理解して、ライプツィヒ観光に活用しましょう

ライプツィヒの公共交通機関の種類

  • ライプツィヒと周辺市町村の公共交通機関は1枚の乗車券で利用可能
  • LVBやMDVといった複数の会社の切符を利用可能
  • 利用できるのは当該エリアのSバーン、シュトラーセンバーン、バス、地域鉄道/ドイツ鉄道など

ライプツィヒや周辺の市町村には複数の公共交通機関を運営する会社があります。ライプツィヒにはLeipziger Verkehrsbetriebe(ライプツィヒ交通局 / 省略してLVB )があります。ライプツィヒにはLVBがありますが、他の市町村にもこうした運営会社があります。このような幾つかのライプツィヒ周辺の公共交通機関を束ねるのが、Mitteldeutscher Verkehrsverbund(中部ドイツ交通連合  / MDV)です。

MDVには、その営業地域を走るドイツ鉄道(高速鉄道を除く)、Sバーン、その他の鉄道会社Abellioなども所属しています。MDVの営業エリアであれば、LDVやMDVに所属する交通機関の乗車券を利用できます。

LVBで切符を購入すると、ライプツィヒ、ハレ、デッサウなど周辺の市町村のMDVの交通機関を全て利用できるのです。そんな交通機関は下記のものになります。

都市近郊鉄道と呼ばれるもので鉄道です。ライプツィヒと周辺都市を結んでいます。一般的に駅間の距離が長いため、周辺地域の長距離の移動に利用することになるでしょう。例えば、ライプツィヒとデッサウやハレの都市がSバーンで結ばれています。

路面電車のことです。ライプツィヒはシュトラーセンバーンの線路網が広がっています。そのため市内を移動する際に頻繁に利用することになります。駅間の距離が短く、目的地近くまで移動できるでしょう。

ライプツィヒ市内に路線が広がっています。シュトラーセンバーンで移動できない場所などに移動できます。

都市間など遠距離を移動する際に使うのが地域鉄道です。ドイツ鉄道が運営するするRE(Regional-Express)や、RB(Regionalbahn)を利用できます。またAbellioなどの鉄道も一部の都市間を結んでおり、それを利用できます。

料金体系について

  • ゾーンで料金が決まる
  • 公共交通機関の乗り換えは料金に影響を与えない
  • ライプツィヒ市内は3.5ユーロの乗車券(Tarifzone 110)

ドイツと日本の公共交通機関で異なるのが料金体系がゾーン(エリア)で計算されていることです。ゾーンによる計算方法は便利ですが、慣れないと理解しにくいかもしれません。

ゾーンは市町村で構成されています。乗車券の価格は利用するゾーンの数で計算されることになります。

例えば同一市町村であれば、ゾーンを一つしか使わないため料金は変わることはありません。ライプツィヒ市内であれば、街の西端から東端に移動と、市内で数キロの移動は走行距離が変わりますが、価格は変わりません(ただし制限時間があります)。

他の市町村へと移動する場合には多くのゾーンを通過します。乗車券の価格は通過するゾーンの数で計算されるため、移動先の市町村が遠い場合にはゾーンの数が増えて料金が高くなります。

ゾーンを利用した料金カテゴリーは7つあり、それに従って切符を購入することになります。

例えばデッサウからライプツィヒに移動する場合には、7つの以上のゾーンを通過するため、それに該当する乗車券を購入することになります。

例えば、ライプツィヒ中央駅から市内にある場所に向かうとしましょう。その際に利用するのは、Sバーン、シュトラーセバーン、バスで乗り換えしながら向かうことになります。

この場合は目的地はライプツィヒ市内で、ゾーンが同じであるため、ライプツィヒ市内の同一ゾーンの乗車券を購入すれば良いのです。重要なのは利用する交通手段でなく、利用するゾーンとその数で、それに従って切符を購入することになります。

通過するゾーンの数はわかりにくいと思います。利用するゾーンの数や乗車券の価格を確認するには、こちらのページの経路検索で確認できます。乗車時刻、利用する交通手段、乗り換え、乗車券の価格を確認できます。

ライプツィヒ市内を移動する場合には一つのゾーンを利用することになります。ライプツィヒのゾーンを利用するため、3.5ユーロの乗車券を購入することになります(他の市町村の一つのゾーンの利用は価格が異なります)。片道であれば、1時間まで利用することができます。


ライプツィヒの公共交通機関の路線図

ライプツィヒ市内の公共交通機関の路線図(PDF)

ライプツィヒと周辺地域の大まかな路線図(PDF)

切符の種類と価格

ライプツィヒや周辺地域(MDVの営業地域)で公共交通機関を利用する場合には、下記のような乗車券を利用できます。滞在期間や利用回数次第では、特定の乗車券がお得になるでしょう。利用回数や利用期間を考えて、乗車券を選んでください。

MDVの乗車券の説明

Kurzstreckeチケットは短距離乗車券のことです。シュトラーセンバーンとバスで利用可能です。4つの停留所までの移動の際に利用できます。乗り換えをすることはできません。各都市(ゾーン)で料金が異なります。

シュトラーセンバーンとバスで利用可能です。

注1:6歳未満の子供は無料です(未就学の児童は7歳未満)。

短距離乗車券/Kurzstrecke(ライプツィヒ)一般価格
ライプツィヒ2.3 ユーロ
ハレ2.2 ユーロ
それ以外のゾーン(都市)2 ユーロ
2025年1月確認

利用する(通過する)ゾーンの数に従って乗車券を選択します。1つしかゾーンを利用しない場合、ライプツィヒとハレでは他の都市と価格が異なります。途中下車は可能で異なる交通機関へ乗り換えも可能です。ただし片道のみ利用可能で復路で利用することができません。なお各乗車券には利用制限時間があります。

Sバーン、バス、シュトラーセンバーン、地域鉄道/ドイツ鉄道で利用可能です。

注1:6歳未満の子供は無料です(未就学の児童は7歳未満)。

注2:6歳以上15歳未満は割引料金が適応されます。

利用するゾーンの数利用可能時間割引料金一般価格
1/ ライプツィヒ1時間1.5 ユーロ3.5 ユーロ
1 / ハレ1時間1.8 ユーロ3 ユーロ
1 1時間1.4 ユーロ2.3 ユーロ
21時間30分2.7 ユーロ4.5 ユーロ
32時間3.7 ユーロ6.2 ユーロ
42時間30分4.8 ユーロ8 ユーロ
53時間5.8 ユーロ9.7 ユーロ
63時間30分6.9 ユーロ11.5 ユーロ
7 以上4時間8 ユーロ13.4 ユーロ
2025年1月確認

枚綴りの回数券です。4人で1枚ずつ使うこともできれば、4回使うこともできます。

Sバーン、バス、シュトラーセンバーン、地域鉄道/ドイツ鉄道で利用可能です。

注1:6歳未満の子供は無料です。(未就学の児童は7歳未満)

注2:6歳以上15歳未満は割引料金が適応されます。

利用するゾーンの数利用可能時間割引料金一般価格
1/ ライプツィヒ1時間6 ユーロ14 ユーロ
1 / ハレ1時間7.2 ユーロ12 ユーロ
1 1時間5.6 ユーロ9.2 ユーロ
21時間30分10.8 ユーロ18 ユーロ
32時間14.8 ユーロ24 ユーロ
42時間30分19.2 ユーロ32 ユーロ
53時間23.2 ユーロ38 ユーロ
63時間30分27.6 ユーロ46 ユーロ
7 以上4時間32 ユーロ53 ユーロ
2025年1月確認

24時間乗車券を購入すると、利用エリアの公共交通機関が乗り放題になります。利用可能な時間は24時間です

なお24時間乗車券は1〜5人までのものがあります。

Sバーン、シュトラーセンバーン、バス、地域鉄道/ドイツ鉄道で利用可能です。

注1:6歳未満の子供は無料です。(未就学の児童は7歳未満)

注2:6歳以上15歳未満は割引料金が適応されます。

利用するゾーンの数割引料金1人2人3人4人5人
1/ ライプツィヒ9.8 ユーロ14.7 ユーロ19.6 ユーロ24.5 ユーロ29.4 ユーロ
1 / ハレ3.5 ユーロ7.5 ユーロ11.3 ユーロ15 ユーロ18.8 ユーロ22.6 ユーロ
1 3.3 ユーロ5.5ユーロ8.1ユーロ10.7ユーロ13.3 ユーロ15.9 ユーロ
26.4 ユーロ10.6 ユーロ15.7 ユーロ20.8 ユーロ25.9 ユーロ31 ユーロ
38.4 ユーロ14.3 ユーロ21.3 ユーロ28.3 ユーロ35.3 ユーロ42.3 ユーロ
411 ユーロ18.4 ユーロ27.7 ユーロ37 ユーロ46.3 ユーロ55.6 ユーロ
513.4 ユーロ22.3 ユーロ33.5 ユーロ44.7 ユーロ55.9 ユーロ67.1 ユーロ
613.4 ユーロ22.3 ユーロ33.5 ユーロ44.7 ユーロ55.9 ユーロ67.1 ユーロ
7 以上13.4 ユーロ22.3 ユーロ33.5 ユーロ44.7 ユーロ55.9 ユーロ67.1 ユーロ
2025年1月確認

週刊乗車券を購入すると、利用エリアの公共交通機関が1週間乗り放題になります。利用期限は、8日目の朝4時までです。

Sバーン、シュトラーセンバーン、バス、地域鉄道/ドイツ鉄道で利用可能です。

注:打刻の必要はありません(購入時に自動的に日時が記入されます)

利用するゾーンの数価格
1/ ライプツィヒ35.7 ユーロ
1 / ハレ27.2 ユーロ
1 23.3 ユーロ
239.6 ユーロ
355.2 ユーロ
472.1 ユーロ
587.7 ユーロ
6101.7 ユーロ
7 以上120.3 ユーロ
2025年1月確認

週刊乗車券を購入すると、利用エリアの公共交通機関が1カ月乗り放題になります。利用期限は翌月の同日の朝4時までです。

Sバーン、シュトラーセンバーン、バス、地域鉄道/ドイツ鉄道で利用可能です。

注:打刻の必要はありません(購入時に自動的に日時が記入されます)

利用するゾーンの数価格
1/ ライプツィヒ104.9 ユーロ
1 / ハレ81.5 ユーロ
1 68.5 ユーロ
2116.6 ユーロ
3162.4 ユーロ
4212 ユーロ
5258 ユーロ
6299 ユーロ
7 以上353.8 ユーロ
2025年1月確認

気を付けなくてはいけないこと / 乗車券に打刻が必要

ドイツの鉄道(Sバーン、地域鉄道)では改札口がありません。そのため乗車券を利用する際に、打刻機で駅や使用時刻を入れる必要があります(アプリなどデジタルの場合は必要ありません)。

紙の乗車券では、打刻機を使って利用開始時刻が記入され、乗車券の有効時間が決まります。また利用し始めた駅もそこで記録されるのです(アプリの場合や一部のチケットでは発券の段階で打刻されているものもあります)。

駅では改札がないため、その代わりに打刻を行う必用があります。打刻用の機械は一般的に券売機の近くに設置されています。

一般的にバスやシュトラーセバーンでも車内に打刻用の機械が備え付けられています。そのため車内で打刻できます。

乗車券を購入していても、打刻していない場合には無賃乗車とみなされます。打刻がない場合、乗車した駅や、乗車した時刻が記録されず、正しい乗車券を利用しているかどうか判断できないからです。。

もちろん乗車券を持たない場合も不正乗車となります。

不正乗車の場合には、60ユーロ(2025年1月現在)の罰金を支払う必要があります。そのため、乗車券の打刻忘や、乗車券の紛失に気をつけてください。

MDVの不正乗車についての説明

ライプツィヒ観光についてはこちらの記事で紹介しています。

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