1月22日バイエルン州のアシャッフェンブルクで、2人が刺殺される事件が発生しました。地元警察がソーシャルメディアにポストした内容によれば、逮捕されたのはアフガニスタン国籍の男性です。ドイツは多くの難民を迎え入れていますが、今回の実行犯が難民としてドイツに入国しているかなどが大きな問題となってくるでしょう。またドイツでは総選挙を控えているため、ドイツの政局に大きな影響をもたらす事件になりそうです。
事件の内容
事件現場:バイエルン州アシャッフェンブルクの市内中心部にある公園Schöntal park
発生時刻:お昼前
死者:2名(41歳の男性と2歳の子供)
負傷者:3名(重症)
犯人:既に逮捕、28歳のアフガニスタン国籍の男性(動機については今のところ不明。続報によれば、精神科の治療を受けていたとのこと)
事件の詳細はDeutsche Welleより
今回の事件が与える影響
2024年末にはクリスマスマーケットに次ぐ外国籍実行犯による殺人事件
2024年末にドイツ東部の都市マグデブルクのクリスマスマーケットで、難民としてドイツに移り住んだサウジアラビア国籍の人物によって6名が殺害される事件が起きています。そのため難民の受け入れについて、また、それによる治安の悪化について、ドイツでは大きな議論が起こっています。
マグデブルクの事件については、こちらの記事で紹介しています。
ドイツでは2025年2月23日に総選挙
そのような中で、ドイツでは2025年2月23日に総選挙が行われてます。選挙の中で重要な争点となってくるのが、難民の受け入れや移民問題です。極右と言われるAfDは難民の受け入れの制限を求めており、不況にあえぐ旧東独地域を中心に支持を集めており、総選挙での躍進が予想されています。
X運営のイーロン・マスクがドイツの極右政党AfDをサポート
Xの運営者であり実業家でもあるイーロン・マスクは、XでAfDの党首と対談を行うなどAfDをサポートしています。そのためドイツ国内ではドイツの政治に干渉していると批判されています。そのなかで、イーロン・マスクの事件への反応はドイツの政局に大きな影響をもたらす可能性があります。
旧西独地域での事件
AfDは主に旧東独地域で支持を受けていましたが、旧西独地域ではそれほど支持を得ているわけではありません。しかし今回事件が起きたのは旧西独地域です。今回の実行犯が難民としてドイツに入国していたのであれば、旧西独地域でもAfDが躍進する可能性があるでしょう。
まとめ
2月に行われる総選挙では、今回の事件によって旧西側でのAfDの躍進も起こり得ます。またイーロン・マスクの影響によって、それを安易にする可能性があります。そうなってしまった場合には、ドイツの政治が大きく変わるでしょう。
ドイツの治安については、こちらの記事で紹介しています。