ドイツ東部を代表する都市としてライプツィヒがあります。街はクラシック音楽の巨匠バッハが活動していたことや、ドイツを代表するオーケストラが本拠を構えていることでも知られています。そのため世界中から多くの観光客が訪れるドイツでも人気のある街の一つとなっています。
そんなライプツィヒを訪れる際に、多くの人が利用するのがライプツィヒ中央駅です。駅は広大な建物で見所もあり、鉄道を利用する以外でも観光を楽しめるのです。そこで、こちらの記事では魅力的な場所、ライプツィヒ中央駅について紹介したいと思います。
ヨーロッパ最大級の駅
ライプツィヒ中央駅は市内中心部にある大規模な駅です。現在の建物が建てられたのは20世紀初頭のこと。駅舎の特徴となっているのは二つある巨大なエントランスホールです。建設当時、中央駅を利用するのは異なる二つの鉄道会社でした。そのため一つの駅にも関わらず二つの同じ形のエントランスホールを持つ巨大な駅が誕生したのです。
建設当時はプラットフォームは26本もあり、世界最大級の駅でした。今でも床面積ではヨーロッパ最大の駅であり、実際に駅を訪れれば、その広さに驚かされるでしょう。現在では毎日13万近くの人々が利用する駅となっています。使用されているプラットフォームも22本あり、利用客だけでなく停車する列車も多い非常に重要な駅なのです。

雰囲気ある美しい駅舎
ライプツィヒ中央駅の駅舎ですが、戦争によるダメージや、部分的な現代化にも関わらず、建設当初の姿を色濃く残しています。プラットフォームのアーチ屋根の下には、ガラス屋根から入り込む太陽の光によって明るい空間になっています。同様に、コンコースも高い天井と明るい空間の組み合わせが印象的です。
一方、エントラスホールは少ない窓から取り込まれた光が影を生み出し、まるで教会のような厳かな雰囲気を生み出しています。こうした圧倒的な空間を楽しめるのも、こちらの駅の魅力です。

ライプツィヒ中央駅の見所、古い車両の展示
そんな駅の見所で忘れていけないのは歴史的な列車の展示です。現在利用されていないプラットフォームには多くの車両が停車しています。その一つが第二次世界大戦期から戦後にかけて製造されていた蒸気機関車のドイツ国鉄52形蒸気機関車です。プラットフォームに停車しているため、今にも車両が動き出すように感じられるでしょう。
他にも90年近く前に製造された高速で走る車両SVT 137が止め置かれています。趣ある駅舎に古い車両が置かれているため、より一層展示を楽しめるでしょう。鉄道ファンでなくとも楽しめると思います。

歴史あるカフェのようなスターバックス
駅舎には様々な店が入っているのですが、その中には駅の雰囲気を活用していることもあります。それはスターバックスです。お店は天井が高く、ステンドグラスのような美しい天窓から光が差し込む場所となっています。カウンターを見なければ、長い伝統を持つカフェと言われても疑うことはないでしょう。
こうした空間で楽しむコーヒーは、雰囲気も相まっていつもより美味しく感じれるはずです。ライプツィヒ中央駅で一息つきたい場合には、あえてスターバックスに行くことをお勧めしたいです。

実用性も兼ね備えた駅
多くの見どころがあるライプツィヒ中央駅ですが、ターミナル駅としての実用性もしっかりと兼ね備えています。さっと食べられる軽食のスタンドもあれば、安価で食べられるファーストフードのお店も揃っています。
地下部分はモールのようになっており、飲食店、ドラッグストア、スーパーマーケット、電化製品店などが多くの店が軒を連ねています。そのためライプツィヒ観光の拠点としても上手く活用することができるでしょう。

ライプツィヒ観光にぴったりなライプツィヒ中央駅
通常、鉄道の駅は移動のために利用する場であり、観光する場所ではないでしょう。ですが、ライプツィヒ中央駅では鉄道車両や建築空間を楽しめるなど、観光を楽しめる魅力的な場所なのです。駅はドイツ東部の重要なターミナル駅であるため、乗り換えの際に利用する人も多いでしょう。
もしライプツィヒ中央駅でホームに降りたなら、ぜひ買い物や食事を楽しむだけでなく、駅構内にある見どころを楽しんでみてはどうでしょうか。きっとドイツ旅行の良い思い出になると思います。
ライプツィヒ中央駅 / Leipzig Hauptbahnhof
アドレス: Willy-Brandt-Platz 7, 04109 Leipzig
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