ベルリンには多くの人気の観光スポットがあります。その中にベルリン動物園があります。かつて白熊のクヌートで世界的に話題になった動物園ですが、しばらく休園となるようです。
その理由はベルリンに隣接するブランデンブルク州で口蹄疫が発生したからです。そのためベルリン動物園では一時的な休園措置を取ることを発表しています。こちらの記事では、そんなベルリン動物園の休園について説明します。
ブランデンブルク州で口蹄疫が発生
- ベルリン市内から20キロ程度離れたエリアで口蹄疫が発生
- 日本では口蹄疫が確認された動物は殺処分
- ベルリン動物園は2025年1月11日から一時休園
今回ブランデンブルク州のHönowの水牛の群れで口蹄疫の発生が確認されました。Hönowはベルリンに隣接するブランデンブルク州のエリアですが、ベルリンとブランデンブルク州の境界近くにあります。ベルリンの中心部にあるベルリン動物園からは僅か20キロほどしか離れていません。
口蹄疫は牛、豚、羊などの家畜に感染しやすく、その伝播性の高さから、日本では感染が確認された動物は殺処分されています。このように動物や家畜に大きな影響を与えることから、その感染を防ぐためにベルリン動物園は2025年1月11日から一時休園の措置を取ることになりました。なお再オープンの日付は発表されておらず、口蹄疫が収まるまでは休園となる見通しです。
人間を媒介した動物への感染を防ぐための休園
口蹄疫は人間にとっては危険ではないのですが、動物にとっては上記の説明通り、大変危険な感染症です。そして人間が服などを通じて、そのウイルスを持ち込んでしまう可能性があります。
そのため動物園内でクラスターが発生しないように、今回ベルリンの動物園では迅速に反応を取り、早急に対応をとっています。なお2025年1月13日まで休園と発表しています。しかしベルリンやブランデンブルク州で発生している口蹄疫の状況で、再オープンの日程は変わると考えられます。
ベルリン東部にあるティアパークは一時休園へ
なおベルリンには大規模な動物園が2カ所あります。なぜならベルリンの壁によって街が東と西に分断されていた時、西と東にそれぞれ動物園があったからです。西側にあるのが、白熊のクヌートで有名なベルリン動物園です。そして東側にあるのが、ティアパークと呼ばれる郊外に広がる自然豊かな動物園です。
ティアパークは口蹄疫が発生したHönowから10キロほどしか距離がありません。それもあり、ティアパークも2025年1月10日より一時休園の措置を取っています。ティアパークでは再オープンの日時については発表していません。そのため、しばらく休園することになるでしょう。
ベルリン動物園については、こちらの記事で紹介しています。