ドイツの首都ベルリンでは、毎年冬になると多くのクリスマスマーケットが開催されます。マーケットの数は多いのですが、そこに違いを見つけるのは簡単でないでしょう。どこも食べ物や飲み物を売る屋台が出していますが、それ以外の違いを打ち出すところは少ないのです。
ですが、他との違いを見せる個性的なマーケットもあります。今回紹介するのは、そんな個性的なクリスマスマーケットです。それはRAWゲレンデのクリスマスマーケットです。中世をテーマとしたもので、来場者が特別な体験をできるようになっています。
ベルリンの今を感じさせる会場
RAWゲレンデのクリスマスマーケットはベルリン中心部で線路脇のスペースで開催されています。会場は鉄道会社の敷地だった場所で、現在では多くのクラブやバーなどが集まっています。倉庫や工場だった場所が若者に再利用されているのです。そのため新しいベルリンを感じさせる場所と言えるかもしれません。
ただし会場周辺は古びた建物が建ち並び、一部は廃墟となっています。またクラブなどがあることから、少し雑多な雰囲気が漂っています。そのため観光客として訪れると、驚くかもしれません。ですので明るい時間帯に訪れることをお勧めします。
中世をテーマとしたクリスマスマーケット
会場に入ると、一般的なクリスマスマーケットとは異なる雰囲気を感じられるでしょう。中世をテーマとしていることもあり、現代的に要素を隠すようにして、木造の屋台や、天幕を張ったスペースがお店として使われています。
それだけでなく屋台などで商品を販売している人も中世の衣装を着ています。そのため会場を歩いていると、都会の中心部であるにも関わらず、中世の市場に迷い込んだように感じられるかもしれません。
手作りのオブジェなどの製作や販売
こちらのマーケットの特徴となるのはデザインや工芸品の屋台が多いことです。一般的なところではクリスマスに関連したものが販売されていますが、こちらではアクセサリー、オブジェ、服などが販売されており、フリーマーケットのようになっています。
金属のオブジェを売るお店では、店先で実際に販売するものを製作しています。熱した金属を叩いて形を変えていく様子は、パフォーマンスのように楽しむことができるでしょう。そして手作りで作られたものを実際に購入できるのも嬉しいところです。
体験型のアトラクションがあるクリスマスマーケット
会場には様々な屋台があるのですが、絵画やイラストを販売するお店もあります。その中には似顔絵を描くサービスもありました。似顔絵を描いてもらうのは特別な体験になり、お土産として似顔絵を持ち帰ることができるので、こちらのクリスマスマーケットを訪れた良い記念になるでしょう。
この他にも弓矢を射ることができるスペースや、ポニーに乗れるサービスもあり、体験的に楽しめるアトラクションが揃っていました。
子供たちが楽しめる小規模な遊園地も併設
会場にあるのは屋台ばかりでなく小規模な遊園地もあります。中世をテーマとしていることもあって、手動で動く遊具が用意されています。いずれも子供たちを対象とした、かわいらしいサイズになっています。
メリーゴーランドでは、スタッフがハンドルを回して、装置を動かしていました。観覧車も小さなサイズで、高さは2メートル程度しかありません。このような手作り感あふれる遊具は他のマーケットでは楽しむことができないでしょう。
個性を感じさせる特別なクリスマスマーケット
RAWゲレンデのクリスマスマーケットではテーマが定まっているため、個性を感じられるクリスマスマーケットになっています。こうした個性は、この場所でしか得られない特別な思い出になるに違いありません。ベルリンでクリスマスマーケットを訪れるのであれば、ぜひ、こちらのクリスマスマーケットを訪れてみてください。
RAWゲレンデのクリスマスマーケット / Weihnachtsmarkt auf dem RAW-Gelände
アドレス:Revaler Straße 99, 10245 Berlin
開催期間:2024年11月14日〜2024年12月22日
営業時間:15〜22時/月〜金、12〜22時/土日、(11月24日休園)
休業日:11月24日
入場料:3ユーロ(月曜日は無料)
Website:RAWゲレンデのクリスマスマーケット
ベルリンでお勧めのクリスマスマーケットはこちらの記事で紹介しています。
ドイツでお勧めのクリスマスマーケットは、こちらの記事で紹介しています。