冬のドイツと言えば、多くの人はクリスマスマーケットを思い浮かべるでしょう。実際にドイツでは、小さな町でもクリスマスマーケットが開催されるほど、至る所でクリスマスマーケットが開催されます。そんなクリスマスマーケットには多くのタイプがあり、遊園地が併設されたものから、中世のお城で行われるものまであるのです。
今回紹介したいのは、他のものと異なる個性的なクリスマスマーケットです。それは中世の町並みを残す町ゴスラーで開催されるものです。決して大規模なものではありませんが、メルヘンを感じさせる個性的なものとなっています。
小都市で開催されるクリスマスマーケット
ゴスラーはドイツ中部のニーダー・ザクセン州にある人口5万人ほどの小都市です。周辺はハルツ地方と呼ばれる山地で、森や山などを生かした観光地として知られています。ゴスラーはそんなハルツ地方の中心都市なのです。
町の近くにある大都市はハノーファーで、そこからは電車で1時間ほどで訪れることができます。ベルリンからも訪問可能ですが、日帰りでの訪問は厳しいかもしれません。周辺の観光地と合わせて訪れる形にすると、旅行の目的地として訪れれやすいかもしれません。
中世の面影を残す町ゴスラー
ゴスラーは歴史ある町として知られています。その理由は町には古くから鉱山があり、栄えていたからです。銀山は現在は世界遺産にも登録されており、その歴史的な重要性がわかるかもしれません。
そんな銀山で町は栄えていましたが、その面影を今もなお見ることができるでしょう。なぜなら町は第二次世界大戦によって破壊されておらず、古い町並みが残されているからです。
旧市街を歩くと、中世のように古い家が軒を連ねていることに驚かされるでしょう。このような旧市街も世界遺産に登録されているので、ぜひ訪れてみてください。
様々な形で楽しめるクリスマスマーケット
歴史ある町ゴスラーでのクリスマスマーケットですが、町中心部の広場や周辺の通りで開催されています。出店しているのは食べものを販売する屋台や工芸品を販売する屋台など様々なお店です。
広場の中心には小さな観覧車やメリーゴーランドもあります。そのため買い物をしたり、食事をするだけでなく、小さな遊園地でも遊ぶことができるでしょう。それほど規模は大きくないのですが、様々な形で楽しめるクリスマスマーケットになっているのです。
クリスマスマーケットに再現されたハルツの森
ゴスラーのクリスマスマーケットですが、ハルツ山地にあることから、「クリスマスの森」という名前が付けられています。そして会場には実際に本物を木々を使った森が用意されているのです。
木々が生い茂る森の中に入り込むと、そこには屋台があり、飲み物を買うことができるのです。もちろん、そこでお酒などを飲むことができます。そのため町にいながら、ハルツの森のなかにいるような体験を楽しむことができるでしょう。
夜にはライトアップされ、さらにメルヘンな雰囲気を感じさせる場所となります。このような森を用意しているのは、おそらくゴスラーだけでしょう。ここでしかできない体験を楽しむことができるのです。
個性を感じさせる小都市のクリスマスマーケット
ゴスラーのクリスマスマーケットは大規模なものではありません。ですが個性を感じさせるものとなっており、町を取り囲む環境を感じることができるでしょう。また大都市のもののように商業的になりすぎす、ありきたりなものにならない工夫がされているのです。
ドイツのクリスマスマーケットを訪れるなら、大都市のものだけでなく、こうした地方都市のマーケットを訪れてみると、素晴らしい体験になると思います。ぜひゴスラーに訪れて、メルヘンを感じられるクリスマスマーケットを楽しんでみてください。
ゴスラーのクリスマスマーケット/ Weihnachtsmarkt und Weihnachtswald Goslar
会場: Markt 1, 38640 Goslar
開催期間: 2025年11月26日〜12月30日
開園時間: 11 – 20時まで (12月24日/11 – 14時、12月25、26日/12 – 19時、12月30日/11 – 18時 )
入場料: 無料
Web-site:https://www.weihnachtswald.de/aktuelles/
ドイツのお勧めのクリスマスマーケットはこちらの記事で紹介しています。
ドイツで特に人気のあるエアフルトのクリスマスマーケットについては、こちらの記事で紹介しています。