ドイツを旅行するときに、カメラやスマホ、そしてパソコンといった電化製品を持っていくことを考えるかもしれません。そこで気になるのは、日本のものがドイツで使用できるかです。こちらの記事では、日本の電化製品がドイツで使えるのか、使えない場合、何が必要となるかを解説したいと思います。
ドイツと日本の電化製品の違い
主な異なる点
- コンセントに挿す差し込みプラグの形状
- 電圧
ドイツと日本で電化製品を比較すると大きく二つの違いがあります。1つ目はコンセントの形状が異なり、日本のプラグはドイツのコンセントに差し込むことができません。次にドイツと日本では電圧が異なるため、ドイツの電圧に対応していない場合、日本のものは利用できないのです。
ドイツのコンセントの形状
- ドイツは「SEタイプ」もしくは「Cタイプ」
- 日本は「Aタイプ」
コンセントは日本とドイツだけでなく世界各国で、その形が異なります。そのためドイツ以外に他の国を訪れる場合には、その形を確認しておいた方が良いでしょう。そうしないとドイツでコンセントが使えても、他の国で利用できない可能性もあります。
●ヨーロッパ諸国と日本の対応プラグ・コンセント
国名 | 対応プラグ・コンセント |
---|---|
ドイツ | SEタイプ、Cタイプ |
日本 | Aタイプ |
イギリス | BFタイプ |
イタリア | SEタイプ、Cタイプ |
オランダ | Bタイプ、SEタイプ、Cタイプ |
オーストリア | SEタイプ、Cタイプ |
スイス | Cタイプ |
スペイン | SEタイプ、Cタイプ |
フランス | SEタイプ、Cタイプ |
変換プラグ
- 「Cタイプ」→「Cタイプ」と「SEタイプ」のコンセントに対応
- 「SEタイプ」→「SEタイプ」のコンセントにのみ対応
日本の電化製品を海外のコンセントに対応させるのは変換プラグです。変換プラグを「SEタイプ」もしくは「Cタイプ」に対応するものを用意してください。なお「Cタイプ」と「SEタイプ」の違いはプラグの太さです。「SEタイプ」が若干太くなっています。そのため、「Cタイプ」は「SEタイプ」に対応しています。もし2つのタイプを購入しない場合には、「Cタイプ」を持っていった方が良いでしょう。
ドイツの電圧
- ドイツの電圧は基本的に230V
- 日本の電圧は100V
- ドイツで日本の電化製品を使うために変圧器が必要
ドイツと日本では電圧が異なります。日本の電圧は100V(ボルト)ですが、ドイツの電圧は基本的に230Vです。ちなみに電圧ですが、簡単に説明すると、流れる電気の勢いです。つまり日本の電化製品では電圧が低いため(電気の勢いが遅いため)、変圧器で電圧を変更する(電気の勢いを早くする)必要があります。もし電圧を変更しない場合、電化製品が故障する可能性もあります(注)。
●ヨーロッパ諸国と日本の対応プラグ・コンセント
国名 | 電圧 |
---|---|
ドイツ | 230V |
日本 | 100V |
イギリス | 230V |
イタリア | 220V |
オランダ | 230V |
オーストリア | 230V |
スイス | 230V |
スペイン | 220V |
フランス | 230V |
日本の電化製品の電圧
- パソコン、スマホ、カメラは基本的に海外の電圧に対応
- 電化製品には対応電圧が表記
- 海外対応の場合「100V〜240V」と表記
一般的な日本製のパソコン、スマホ、カメラなどは海外の電圧に対応しており、海外で利用できるものがほとんどです。そのため製品が海外で利用できるか確認してください。対応しているものには、「100V〜240V」と表記しています。対応していないものは「100V」の表記のみです。海外の電圧に対応していればであれば、変圧器は必要ではありません。必要なのは変換プラグのみです。
変圧器での注意点
- 変圧器には対応する消費電力に違いがある
- ドライヤーや携帯用電気ポットなどは消費電力が高いため、多くの変圧器は対応していない
変圧器を使っても、場合によっては日本の電化製品が使えない場合があります。なぜなら、変圧器には対応できる消費電力に違いがあるからです。多くの小型の変圧器は消費電力が少ないものにしか対応していません。そのためドライヤー、携帯用電気ポットなど、消費電力が高いものには対応していないのです。
高い消費電力に対応する変圧器は高いだけでなく重いため旅行に不向きです。もしドイツの旅行先で、ドライヤーや携帯用電気ポットを使いたい場合には、ドイツで利用できるものを日本で買うか、現地で安く購入する方が良いでしょう。
まとめ
- 海外で日本の電化製品を使う場合には、必ず変換プラグが必要となります。
- 海外と日本では電化製品の電圧が異なりますが、パソコン、スマホ、カメラといった一般的な電化製品は海外の電圧に対応しています。
- 海外の電圧に対応していないかどうかは、電化製品に「100V」もしくは「100V〜240V」が書かれているかで、確認できます。
- 対応していない電化製品は変圧器を使うことで対応させることができます。
- ドライヤーや携帯用電気ポットなど消費電力の高いものは、一般的な変圧器が対応できない場合があります。