ベルリンの競馬場
Home » ベルリン » 東ドイツの雰囲気を持つドイツの競馬場「トラブレンバーン・カールスホースト」

東ドイツの雰囲気を持つドイツの競馬場「トラブレンバーン・カールスホースト」

更新日

/

,

競馬と言えば、日本では人気のある娯楽の一つでしょう。ドイツでもそれは同じで、人気の娯楽の一つです。そんな競馬が開催される競馬場は多くの人が訪れる場所となっています。ドイツの首都ベルリンには複数の競馬場があり、レースがあるときには多くの人で賑わいます。

こうした競馬場ですが、ただ賭け事を楽しむ場所ではありません。そこでは間近に馬が走り抜けていく様子も楽しむことができます。そのため賭け事以外も楽しめる場所と言えるでしょう。

今回取り上げたいのは、ベルリンの競馬場「トラブレンバーン・カールスホースト」です。他とは異なる魅力を持った特別な競馬場を紹介したいと思います。

ベルリンには多くの観光スポットがあります。その中でも特にお勧めなところをこちらの記事で紹介しています。

ドイツの繋駕速歩競走

歴史ある競馬場

「トラブレンバーン・カールスホースト」が位置するのはベルリン東部のエリア。街の中心部から30分ほどで訪れることができるカールスホーストと呼ばれる場所にあります。こちらに競馬場が設置されたのは19世紀末のこと。第二次世界大戦後には東ドイツ側となり、国営の娯楽施設として人々に愛されてきました。

しかしドイツ統一後は国営企業では無くなり、敷地の一部を売却するなど苦難の時代を迎えます。そして現在では派手さはないものの、地元の人たちの憩いの場となるアットホームな場所となっているのです。

ドイツの競馬場

日本で見ることができない特別な競馬

このような「トラブレンバーン・カールスホースト」で行われているのは、繋駕速歩競走と呼ばれるものです。これは騎手が馬に乗るのではなく、馬に引かれる二輪車に乗って競争を行うもの。ヨーロッパで特に人気があり、ドイツでも例外に漏れず人気があります。

その一方、日本では過去に開催されていた時期もあったそうですが、現在では繋駕速歩競走のレースは開催されていません。おそらく日本で実際に見る機会はまずないでしょう。そのため日本では見られない特別な競馬の様子を楽しむことができるのです。

ドイツで行われている繋駕速歩競走

東ドイツ時代の雰囲気を色濃く残す競馬場

「トラブレンバーン・カールスホースト」の魅力として取り上げたいのは、その雰囲気です。競馬場に併設されているのは、小規模の時代を感じさせるスタンドと馬券売り場。施設は現代化されておらず、今も東ドイツ時代の雰囲気を色濃く残しています。

ドイツの競馬場

そのため快適に競馬を楽しめる場所とは言えないのですが、どこか懐かしさやノスタルジーを感じさせる場所となっています。こうした東ドイツを感じさせる場所ですが、ベルリンに多く残されているわけではありません。そのため東ドイツの雰囲気を楽しみに訪れるのも悪くないでしょう。

東ドイツ風の競馬場

入場も観戦も無料

ドイツの競馬場では入場料がかかるのが一般的です。会場によっては20ユーロほどするところもあり、それほど気軽に訪れる場所ではないでしょう。ですが、「トラブレンバーン・カールスホースト」では無料で入場することができます。

ドイツの競馬場

そもそもコースを囲む高い壁があるわけでもないので、コース横に行けば、そのままレースを観戦できてしまうのです。古い簡素なスタンドも同様に無料で利用できます。そのためお金をかけずに日本では見ることのできない特別な競馬のレースを楽しむことができるのです。

ドイツの競馬場

家族連れも楽しめる競馬場

海外で賭け事の場となると、治安を心配する人がいるかもしれません。ですが、会場で見かけるのは、地元の老人や家族連ればかり。雰囲気からすると、地元の人のちょっとした社交場と言えるかもしれません。

また賭け事のために訪れる人だけでなく、子供たちに馬を見せる家族連れも多い印象を感じました。いずれにせよ、会場はギスギスした雰囲気は全く感じられず、ゆったりとしているため、治安を特に気にする必要はないでしょう。

ドイツの競馬場

様々な形で楽しめる競馬場に行ってみよう

競馬場と言うと競馬ファンが訪れる場所と思うかもしれません。ですが、「トラブレンバーン・カールスホースト」は間近で出走馬を見ることができます。また東ドイツの雰囲気が色濃く残る場所で、その雰囲気を楽しむことができるでしょう。そのため競馬以外にも楽しむことができるはずです。

そして日本とドイツの競馬の違いを楽しめるかもしれません。そんな他にはない特別な場所を訪れみてはどうでしょうか。きっと記憶に残るドイツ旅行の思い出になるでしょう。

トラブレンバーン・カールスホースト

トラブレンバーン・カールスホースト / Trabrennbahn Karlshorst

アドレス: Treskowallee 159, 10318 Berlin

入場料 : 無料

開催日 : 指定された土曜、もしくは日曜の開催

Website: トラブレンバーン・カールスホースト

トラブレンバーン・カールスホーストでのレースの様子を動画で撮影しました。レースの雰囲気を感じられるかもしれません。

ベルリンの穴場観光スポットについては、こちらの記事で紹介しています。

お客様の訪れたい場所にご案内します

ベルリンの個人ガイド

ドイツにあるフェルメール作品

ドイツでフェルメールの作品を鑑賞できる美術館4館(アルテ・マイスター絵画館など)

1月 6, 2023

フェルメールは17世紀にオランダで活躍した画家です。そんな画家は寡作で…

ライプツィヒ中央駅

ライプツィヒの公共交通機関の使い方を解説!

1月 24, 2025

ライプツィヒはドイツ東部の最大の街で文化の街としても知られています。ラ…

ベルリンの廃線

ベルリンの壁が生み出した廃線「ベルリン-ポツダム線 / Stammbahn」

12月 15, 2022

ベルリン郊外には、ベルリンとポツダムを結んでいた鉄道路線Stammba…

ライプツィヒ中央駅

ドイツの多くの街で公共交通機関のストライキが行われます(2025年2月21日)

2月 21, 2025

ドイツを旅行する際に問題になるのは交通機関のストライキです。ドイツでは…

ジャンダルメンマルクトのクリスマスマーケット

ベルリンのジャンダルメンマルクトで開催されるクリスマスマーケットは2024年まで会場を変更します

12月 1, 2022

ベルリンでも屈指の人気のクリスマスマーケット ドイツの冬の風物詩と言え…



ページ内検索


タグ

お役立ち情報 ケルン デュッセルドルフ ドイツサッカー ベルリンの壁を自転車で辿る ベルリン観光 ライプツィヒ ヴァイマール 現代アート 蚤の市


最新の投稿

フランクフルトの公共交通機関の使い方を解説!

フランクフルトの公共交通機関の使い方を解説!

フランクフルトはドイツのハブ空港であるフランクフルト空港がある都市です。そのため、ドイツを訪れる際にフランクフルトからドイツに入稿する人が多いでしょう。そしてフランクフルトで滞在したり、観光をするかも…

ドイツで現在予定されている主なストライキ

ドイツで気を付けたい公共交通機関のストライキ、ドイツの駅

ドイツは公共交通機関や空港などでストライキが頻繁に行われています。ドイツのストライキで厄介なのが、直前まで公式にアナウンスされないことです。そのためドイツに来て初めてストライキが行われることを知ること…

ハンブルクの公共交通機関の使い方を解説!

ハンブルク中央駅

ハンブルクはドイツ北部を代表する街で、ベルリンに次ぐドイツ第二位の人口を抱える街です。そんなハンブルクには素晴らしい美術館や博物館があり、多くの観光客が訪れる街としても知られています。 そんな街で観光…

ハンブルク観光でお勧めの観光スポット5選!

エルプフィルハーモニー

ドイツ北部の都市と言えば、ハンブルクを思い浮かべる人が多いでしょう。ハンブルクは人口がおよそ190万人で、首都ベルリンに次ぐドイツ2番目の人口を抱える大都市です。街にはエルベ川が流れており、川に巨大な…

総延長およそ150キロ!「ベルリンの壁」跡地を自転…

ベルリンの壁跡地

白樺に囲まれた「壁の道」   奇妙な風景を生み出す集合住宅群「グロピウスシュタット」を後にして、「ベルリンの壁」を辿って、「壁の道」を東へと進みます。 この周辺では壁のあった場所に白樺の木が植えられて…