ドレスデンはドイツ東部にあるドイツを代表する観光都市です。このようなドレスデンには様々な観光スポットがあります。例えば、貴重なフェルメールの作品を展示するアルテ・マイスター絵画館。そして、第二次世界大戦に破壊された教会を再建したドレスデンの聖母教会です。
多くの観光スポットがあるドレスデンですが、ぜひ訪れてほしい観光スポットがあります。それはドレスデンの郊外にある特別なモノレールです。もちろん、モノレールは普通のものではなく特別なものとなっています。今回は、そんな「ドレスデン・サスペンション鉄道」について紹介したいと思います。ぜひ、ドレスデン観光で訪れる場所の参考にしてみてください。
ドイツの北部の町では、通りを蒸気機関が走るモリー鉄道があります。こちらの記事では、そんなモリー鉄道を紹介しています。
ドレスデン郊外にあるモノレール
今回紹介するドレスデン・サスペンション鉄道ですが、それが位置するのはドレスデンの郊外のエリアです。ドレスデンの街はエルベ川沿いに広がっていますが、川の上流部分にある小高い丘にモノレールは設置されています。ドレスデンの中心部から訪れるなら、路面電車で40分ほどで訪れることできるでしょう。
モノレールの駅を訪れると、周りに広がるのは丘に張り付くように建つ住宅地です。建物の合間には小高い丘を縫うようにして曲がりくねった道が伸びています。このような丘の平地部分と頂上部分を結ぶのがドレスデン・サスペンション鉄道なのです。

特別なモノレール
ドレスデン・サスペンション鉄道が開業したのは1901年のこと。100年以上の歴史を持つ古いモノレールです。レールにぶら下がる懸垂式と呼ばれるモノレールとしては最も古いものの一つです。
そんなモノレールにはもう一つの特徴があります。それは鋼索鉄道と呼ばれる鉄道の形式です。上りの路線と下りの路線は並行になっており、下りの列車が動くと、その力を利用して上りの列車が引き上げられるのです。懸垂式のモノレールと鋼索鉄道という組み合わせは珍しく。そのため乗り物好きな人たちに注目される存在なのです。

歴史を感じられる場所
長い歴史を持つこちらのモノレールですが、その歴史を様々なところで感じることができるでしょう。例えば、重厚な駅舎の建物は開業当時の様子を思い起こさせてくれます。また簡素な作りの列車はレトロな雰囲気を楽しませてくれるでしょう。
その一方、モノレールの歴史を伝える小さな博物館も設置されています。頂上側の駅には決して大規模ではありませんが、本鉄道の歴史や技術を紹介する展示が行われているのです。このように単なる移動手段としてではなく、歴史的に重要なものであることを感じられるでしょう。

ドレスデン・サスペンション鉄道でしか得られない特別な体験
モノレールの路線は300メートルに満たない短いものとなっています。そんな路線をゆったり5分ほどかけて、列車は丘の頂上へと向かうのです。移動手段としては遅いのですが、それはここでしかできない体験と言えるでしょう。
モノレールが動き出すと、車窓から見える風景はゆっくりと変わり、次第に見渡しが良くなってきます。気付けばエルベ川沿いに広がるドレスデンの街並みが目に飛び込んでくるでしょう。僅か300メートルの移動ですが、劇的に風景は変わり、それをモノレールは演出してくれるのです。

丘の上から楽しめる圧倒的な風景
頂上の駅を訪れると、そこに広がるのは圧倒的な風景です。目の前に広がるのは遮られることのないドレスデンの街並み。その美しさには息を飲むかもしれません。そんな風景をただ眺めるだけでなく、それを見ながらのビールやお茶を楽しめるようにカフェも併設されています。
このような風景を楽しみながらの一時はドレスデン観光の思い出としていつまでも記憶に残ることでしょう。たとえモノレールに興味がなくても、圧倒的な風景を楽しむために訪れる価値があるのです。

ドレスデン観光でモノレールを楽しもう
ドイツを訪れるなら、多くの人が世界的な有名な観光スポットを訪れるでしょう。そして、美術館、博物館、世界遺産を訪れるかもしれません。ですが、そんな定番の観光スポットに飽きてしまったら、ぜひ歴史ある交通機関を利用してみてはどうでしょうか。
ドレスデン・サスペンション鉄道では、歴史を感じさせるモノレールで記憶に残る体験を楽しむことができるはずです。
ドレスデン・サスペンション鉄道 / Schwebebahn Dresden
アドレス: Pillnitzer Landstraße 5, 01326 Dresden
料金: 片道4ユーロ
Web-site: ドレスデン・サスペンション鉄道
(2024年10月確認)
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