最近では食の多様化も進み、様々な選択肢が増えてきました。そこで注目されているのがビーガンかもしれません。ドイツの首都ベルリンでは、スーパーマーケットのビーガン向け商品の販売や、ビーガン向けの料理を提供するレストランの増加など、ビーガン対応の動きが一般化しつつあります。
そのためビーガンの人にとって居心地が良い場所かもしれません。そこでこちらの記事では、ベルリンのビーガン事情について、簡単に紹介したいと思います。
ビーガンとは
そもそもビーガンとは何でしょうか。ベジタリアンは、肉や魚などを食べないことで知られています。ですが、ビーガンについては、あまり知られていないかもしれません。ビーガンとは、動物の搾取を行わない生活スタイルを取る人々のことです。
ベジタリアンと同様に肉や魚を食べることはありません。それだけでなく動物の搾取と考えて、卵や乳製品も食べないのです。また食事だけに留まらず、日々の暮らしにも、その考えは及びます。そのため毛皮や革製品を使うことはなく、動物の搾取を避けるスタイルは様々な形で現れるのです。
ドイツのビーガン人口など
そんなビーガンですが、データによれば、ドイツではおよそ260万人がいると報告されています。それはドイツの全人口の3パーセント近くを占めているのです。その数は無視できるような少数の人数ではありません。
また他のヨーロッパ諸国と比べると多い数となっているのです。そのためビーガン先進国と言えるかもしれません。そんなドイツの首都であるベルリンはビーガンが多いと言われており、ビーガンへの対応は進んでいるのです。
ビーガン対応レストラン
気になるのはベルリンのレストランにおけるビーガン事情でしょう。対応するレストランの数を見てみると、ベルリンのビーガン事情がわかるでしょう。ビーガンやベジタリアンのレストラン検索プラットフォームでは、100軒以上もの対応レストランを見つけることができます。
ビーガンのメニューをオプションとして用意するところも含めれば、レストラン数は大量に出てきます。簡単にビーガン料理を食べることができます。そのためビーガンの食事を外食する場合でも、簡単にお店を見つけることができるでしょう。
ファーストフードチェーンのビーガン対応状況
大手のファーストフードチェーンですが、例えば、マクドナルドではビーガンに対応したハンバーガーを販売していました。しかし現在では、プラントベースミートにチーズや卵を使ったベジタリアンメニューに置き換わっています(ビーガンでは卵や乳製品を食べることができません。一般的なベジタリアンであるラクト・オボ・ベジタリアンでは、それを食べることができます)。
バーガーキングやケンタッキーフライドチキンでも状況は同じで、バーガやチキンは植物性に置き換わっていますが、チーズやソースに乳製品や卵が使われており、一部のベジタリアンに対応している状況です。
スーパーマーケットのビーガン対応状況
旅行をするなら、スーパーマーケットで商品を購入することもあるでしょう。そこでビーガン対応の商品を探すとしても、ほとんどストレスを感じることはないでしょう。なぜなら一部のスーパーマーケットでは、値札にヴィーガン対応かどうか表示されているからです。
例えば、大手スーパーマーケットチェーンのEDEKAでは、一般商品、ビーガン対応、フェアトレード、BIO商品のラベルが表示されています。そのため商品を取って確認する必要はなく、値段を見る際に合わせて判断することができるのです。そのためストレスも感じることなく、ビーガン対応の商品を見つけることができるでしょう。
ビーガン商品のみを取り扱う専門スーパーマーケット
スーパーマーケットでビーガン商品を探すのが面倒と思う人もいるかもしれません。そんな人にお勧めなのがビーガン対応商品のみを扱うスーパーマーケットです。まだ1店舗のみですが、販売するもの全てがビーガン商品となっています。
店があるのはベルリン中心部で駅からも近く交通アクセスは抜群。取り扱い商品も、お惣菜、プラントベース食品、プラントベースミート、プラントベースチーズ、お菓子など、品揃えは抜群です。様々な商品があるため、新しい商品を見つけることもできると思います。
スーパーマーケットチェーンREWEのビーガン対応商品を取り扱う店舗
ビーガンにとっては快適なベルリン
ビーガンで困るのは、それに対応する商品や食べ物を見つけることです。慣れぬ旅先では、簡単でないと思うかもしれません。ですが、ベルリンであれば、むしろ日本よりも楽でしょう。多くのレストランではビーガンに対応しており、またスーパーマーケットには多くの対応商品を取り揃えています。もしビーガンで海外旅行に不安を覚えるなら、ぜひドイツを旅行してください。きっとストレスを感じることなく、食事を楽しむことができるでしょう。