ベルリンの新空港、ベルリン・ブランデンブルク国際空港が2020年10月31日オープンします。ベルリンの他の国際空港は、それによって変わることになります。
ショーネフェルト国際空港は、新しくオープンするベルリン・ブランデンブルク国際空港の一部となります。一方テーゲル国際空港は2020年11月8日に閉港することになります。
こちらの記事では、テーゲル国際空港の閉港について簡単に紹介します。
ベルリンに新しく開港したベルリン・ブランデンブルク国際空港については、こちらの記事で紹介しています。
テーゲル国際空港
テーゲル国際空港は1948年にオープンした空港です。ソビエト連邦が東西に分かれていたベルリンの西側を封鎖して、物資輸送の遮断を狙ったベルリン封鎖の際に突貫して造られた空港でした。
1974年に新しいターミナルの建物が完成して、1975年から西ベルリンのメイン空港として使われてきました。
予定ではベルリン・ブランデンブルク国際空港がオープン後に、2012年に閉港することになっていました。しかし新国際空港のオープンが遅れ、それに合わせてテーゲル国際空港も閉じることなく利用され続けていたのです。
テーゲル国際空港の閉港
テーゲル国際空港はベルリン・ブランデンブルク国際空港が開港することに合わせて、その運用が終わる予定になっています。最後のフライトは2020年11月8日。15時にエアフランスのパリ行きが最後のフライトになります。
ドイツの航空会社のフライトでないのは、テーゲル国際空港の最初のフライトがエアフランス機であったためで、エアフランス機で始まり、エアフランス機で終わるという空港の歴史を感じさせるものになっています。
テーゲル国際空港の今後
テーゲル国際空港ですが、その広大な敷地はどうなるのでしょうか。2008年に閉港したベルリンのテンペルホフ空港では滑走路が公園として利用されています。
一方テーゲル国際空港は、新しい住宅地の建造や、「Urban Tech Republic」と呼ばれるプロジェクトで、リサーチや産業公園として利用する方向で計画が進んでいます。プロジェクトでは1000もの企業が集まり、また一部のターミナルは大学のキャンパスとして使われるなど、新しい活用法が考えられています。