ベルリンには多くの観光スポットがあります。例えば、世界遺産に登録されている博物館島、ベルリンのシンボルであるブランデンブルク門、そして冷戦の歴史を伝えるベルリンの壁があります。
しかし世界的に知られている観光スポットだけが素晴らしい場所なのではありません。世界的に知られていない多くの素晴らしい観光スポットもあるのです。今回紹介したいのは、そんな穴場的なベルリンの観光スポット。
それはあまり知られていなくても、魅力的で特別な体験を提供してくれるでしょう。今回はそんなベルリンの穴場的観光スポットを5ヶ所を紹介したいと思います。
お勧めのベルリンの穴場観光スポット
- かつての空港「テンペルホーファー・フェルト」
- 再建されたベルリン王宮「フンボルトフォーラム」
- 都心で自然を楽しめる「シャルロッテンブルク宮殿の庭園」
- 中世の歴史を感じられる「シュパンダウ要塞」
- ミリタリーファン必見「軍事歴史博物館ベルリン・ガートー空港」
ベルリンの穴場的観光スポット「テンペルホーファー・フェルト」
ベルリン中心部には広大な公園があります。それはテンペルホーファー・フェルトと呼ばれる場所です。その広さは355ヘクタールで、東京ドームで75個分という圧倒的な広さを誇ります。
なぜ、このような広い公園が街の中心部にあるかというと、空港の敷地がそのまま残されているからです。かつてテンペルホフ空港として使われていたのですが、利用者の増大に対応できず、2008年に閉港したのでした。そして2010年からは公園としてオープンして一般に開放されているのです。
このような公園には約2キロの滑走路が2本そのまま残されています。今では、そんな滑走路を多くの人がジョギングやサイクリングで楽しんでいます。バーベーキューエリアもあり、週末には多くの人たちで賑わっています。
残されているのは滑走路だけではありません。空港の建物など他の施設も同様に残されており、イベントスペースとして利用されています。建物を訪れるにはイベントやガイドツアーへの参加が必要になります。もし空港の建物を訪問したいのであれば、こうした機会を探すと良いでしょう。
テンペルホーファー・フェルト/Tempelhofer Feld
アドレス: Tempelhofer Damm, 12101 Berlin
最寄駅 : Sバーン「Tempelhof 」駅、地下鉄U6「Tempelhof 」駅、「Paradestraße」駅、地下鉄U8「Leinestraße」駅、「Boddinstraße」駅
入場料 : 無料
開園時間 :7:30 – 17:00(1、12月)、7:00 – 18:00 (2、11月)、7:00 – 19:00(10月)、6:00 – 19:00(3月)、6:00 – 20:30(4月)、6:00 – 21:30(5月1日〜15日、9月)、6:00 – 22:00(5月16日〜31日)、6:00 – 22:30(8月)、6:00 – 23:00(6月、7月)
Web-Site : テンペルホーファー・フェルト
再建されたベルリン王宮「フンボルトフォーラム」
ベルリンの中心部にはベルリン大聖堂や博物館島があるエリアがあります。そんな中心部に最近誕生したのはフンボルトフォーラムと呼ばれる複合文化施設です。こちらの施設が完全にオープンしたのは2021年と最近であるため認知度が低いのです。
建物は新しいのですが、歴史を感じられるかもしれません。その理由は、この場所に建てられていたベルリン王宮を再建したものだからです。現在ではアジア美術館や民族博物館など複数の文化施設が一つの建物に集まっており、世界の文化を紹介する場所となっているのです。
フンボルトフォーラムの見所は無料の展覧会です。全ての展示ではありませんが、アジア美術館と民族博物館の展覧会は無料で鑑賞できます。無料と言っても小さな展示ではなく大規模なもので、重要なコレクションが展示されています。そんな素晴らしい展示を見逃すことはできません。
また建物の屋上からはベルリン中心部の風景を眺めることができます。それだけでなく屋上にはレストランもあり、素晴らしい眺望を楽しみながら食事を楽しむことができるでしょう。
フンボルトフォーラム/Humboldt Forum
アドレス: Schloßpl. 1, 10178 Berlin
最寄駅 : 地下鉄U5「Museumsinsel 」駅
入場料 : 無料 (一部有料)
休館日 : 火曜日
開館時間 : 10:30 – 18:30
Web-Site : フンボルトフォーラム
都心で自然を楽しめる「シャルロッテンブルク宮殿の庭園」
ベルリンには幾つか宮殿があるのですが、特に有名なのはシャルロッテンブルク宮殿です。17世期に建てられた宮殿はバロックスタイルの華麗な宮殿で、多くのツーリストが訪れる人気の場所。
しかし宮殿の北側に広がる広大な庭園はあまり知られておらず、ベルリン観光の穴場的な場所となっているのです。知名度の低い庭園ですが、非常に美しく、気軽にヨーロッパの庭園を楽しむには最適な場所と言えるでしょう。
シャルロッテンブルク宮殿の庭園の見所は自然豊かな美しい空間です。庭園の広さは55ヘクタールもあり、東京ドームで言えば11個に相当する広大な場所。そんな場所には小さな湖があり、小川も流れ、森のような庭園が広がっているのです。庭園には多くの散歩道があり、湖が生み出す風景や、木々が生み出す風景を楽しめるでしょう。
また都心にも関わらず、都会の喧騒から離れて、リスや野鳥などの動物も見ることができます。海外旅行の疲れを癒す最高の癒しスポットになるでしょう。
シャルロッテンブルク宮殿の庭園/Schlossgarten Charlottenburg
アドレス: Spandauer Damm 10-22, 14059 Berlin
最寄駅 : Sバーン「Jungfernheide」駅、地下鉄U7「Richard-Wagner-Platz 」駅
入場料 : 無料
休園日 : なし
開館時間 : 8:00 – 日没
Web-Site : シャルロッテンブルク宮殿
中世の歴史を感じられる「シュパンダウ要塞」
街の中心部から電車で30分ほどの郊外にシュパンダウと呼ばれるエリアがあります。そこはかつて一つ町だったのですが、近代になって統合されてベルリンの一部となりました。シュパンダウにはいくつかの古い建物が残されており、歴史的な雰囲気を楽しむことができます。
そんな場所に残るのは、シュパンダウの象徴とも言える古い建物。それは16世期に建てられた要塞です。シュパンダウの要塞は堀に囲まれた堅牢な場所となっており、中世の要塞の構造を今に伝えているのです。
シュパンダウ要塞の見所は多くの歴史的資料です。要塞として使われていた建物を利用した博物館があり、資料だけでなく要塞の建物そのものを楽しむことができます。また要塞に築かれた監視用の塔に登ることができ、圧倒的な眺望を楽しむことができるでしょう。
それ以外にも16世期のものを含む大砲のコレクションがあり、要塞の役割や当時の戦いをイメージできるかもしれません。このように巨大な要塞には様々な建物があり中世の雰囲気を楽しむことができるのです。歴史が好きな人には必見の場所でしょう。
シュパンダウ要塞/Zitadelle Spandau
アドレス: Am Juliusturm 64, 13599 Berlin
最寄駅 : Sバーン「Berlin-Spandau」駅、地下鉄U7「Altstadt Spandau 」駅
入場料 : 4.5ユーロ
休館日 : なし
開館時間 : 10:00 – 17:00、13:00 – 20:00/木曜
Web-Site : シュパンダウ要塞
ミリタリーファン必見「軍事歴史博物館ベルリン・ガートー空港」
ベルリンの郊外には様々な戦闘機などを展示する軍事歴史博物館があります。博物館が位置するのはベルリン西部シュパンダウの郊外。訪れるには鉄道とバスを組み合わせなければいけない辺鄙な場所に位置しています。
しかし、そんな場所にあるのは理由があります。なぜなら博物館は空港として使われており、イギリス軍が第二次世界大戦後に利用していた場所だったからです。そんな空港はドイツ再統一後に閉じられることになります。そして戦闘機や冷戦期の資料を展示する博物館へ生まれ変わっているのです。
こちらの博物館の特徴は、かつて空港として使われていた敷地を利用した展示です。滑走路には多くの戦闘機が駐機しています。そして今にも滑走路が離陸するように見えるかもしれません。かつて多くの飛行機が収納されていた格納庫にも同様に多くの飛行機が展示されています。
このように滑走路や格納庫には、およそ150機もの飛行機やヘリコプターなどが展示されているのです。展示されているのは旧東ドイツや旧西ドイツの戦闘機など。その充実したコレクションはミリタリーファンには必見でしょう。
軍事歴史博物館ベルリン・ガートー空港/Militärhistorisches Museum der Bundeswehr – Flugplatz Berlin-Gatow
アドレス: Am Flugplatz Gatow 33, 14089 Berlin
最寄駅 : Sバーン「Berlin-Spandau」駅から、バス135「Seekorso」下車
入場料 : 無料
休館日 : 月曜日
開館時間 : 10:00 – 18:00
Web-Site : 軍事歴史博物館ベルリン・ガートー空港
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