ドイツを旅行するなら、一般的にはドイツ鉄道など、多くの交通機関を利用することになるでしょう。そしてドイツ鉄道だけでなく、地下鉄やトラムなどを利用することになり、たとえ数日の滞在であっても、合計の交通費は少なくない金額になります。
そんなドイツ旅行での交通費を抑えるために、おすすめのチケットがあります。それはドイチュランド・チケットです。それはドイツの主な交通機関が乗り放題になります。このような乗り放題チケットは60ユーロほどで、気軽に利用することができるのです。
こちらの記事ではドイチュランド・チケットの特徴やメリット、そしてその注意点を説明しています。ぜひドイツ旅行の参考にしてください。
ドイチュランド・チケットの特徴
| ドイチュランド・チケット | |
|---|---|
| 料金 | 63ユーロ |
| 有効期間 | 月単位(1日〜月末まで) |
| 利用可能な交通機関 | ドイツ鉄道(RE、RB)、Sバーン、地下鉄、バス、トラムなど |
| 利用できるエリア | ドイツ全土 |
ドイチュランド・チケットは、ドイツ全土を利用できる乗車券です。利用できる交通機関は一社ではありません。ドイツ全土に線路網を持つドイツ鉄道をはじめ、各都市の地方交通機関、例えば、地下鉄やトラム、そしてバスなどを利用できるのです。
このようなドイチュランド・チケットを購入すると、特急などの一部の電車、そして一部の私鉄などを除けば、ドイツの主な交通機関を利用できるのです。価格は2026年現在で63ユーロであるため、数日の旅行でも元を取ることができるでしょう。
有効期間は1ヶ月であるため(利用を更新しない場合)、ドイツ滞在中はドイチュランド・チケットのみでドイツの各都市を旅行することもできるでしょう。

ドイチュランド・チケットで利用できる交通機関
| 交通機関 | 利用可否 |
|---|---|
| ドイツ鉄道の特急( ICE、IC、ECなど) | 不可 |
| ドイツ鉄道の普通と快速 (RE、RB) | 可能 |
| 地方鉄道(Transdev、vlexx, eurobahn、ODEG、trilex、agilis、 Abellioなど) | 可能 |
| Sバーン(ドイツ全土) | 可能 |
| 地下鉄(ドイツ全土) | 可能 |
| バス(ドイツ全土の地方公共交通機関のもの) | 可能 |
| トラム(ドイツ全土) | 可能 |
| FlixTrain、FlixBus | 不可 |
| 観光専門の交通手段 | 不可(割引に対応するところあり) |
ドイチュランド・チケットで利用できる交通機関は多いです。基本的には、一部の例外を除いて、利用することができるのです。
例外となるのは、ドイツ鉄道の特急、長距離列車を運行するFlixTrain、長距離バス路線を持つFlixBus、そして一部の観光に特化した交通手段などです。そのためドイツ旅行での大部分の移動を、ドイチュランド・チケットでカバーすることができるのです。

ドイチュランド・チケットで利用できるエリア
| 国 | 利用可能エリア |
|---|---|
| ドイツ | 全土 |
| オーストリア | ザルツブルク |
| フランス | ヴィサンブール |
| スイス | バーゼル |
| ポーランド | シフィノウイシチェ |
| オランダ | エンスヘデ、フェンロー |
ドイチュランド・チケットはドイツ国内だけでなく、隣接する国への移動にも使えます。ただし利用できるのは、隣接する都市とドイツの都市との間の移動です。隣接する都市内の交通機関では利用できません。
オーストリアのザルツブルクはドイツに隣接する都市で、ミュンヘンから気軽に訪れることができます。ミュンヘン・ザルツブルク間の移動でドイチュランド・チケットを利用することができます。

ドイチュランド・チケットの価格
| 年齢 | 価格 |
|---|---|
| 6歳未満(ドイツ鉄道では幼児区分) | 乗車券不要 |
| 6〜14歳(ドイツ鉄道では子供区分) | 63ユーロ(ドイチュランド・チケットが必要) |
| 15歳以上 | 63ユーロ |
ドイチュランド・チケットは当初は49ユーロで発売されていました。しかし、2025年に58ユーロに値上げされ、2026年には63ユーロに値上げされています。
なおドイツ鉄道などのドイツの公共交通の多くは6歳未満の子供は乗車券が必要ありません。そのため、6歳未満の子供ののためにドイチュランド・チケットを購入する必要はありません。
6歳から14歳までは多くの交通機関では子供や学生扱いとなり割引対象となります。ですが、ドイチュランド・チケットでは、そうした割引を行っていません。6歳以上で15歳未満の場合でも、63ユーロ支払う必要があります。
ドイチュランド・チケットのメリット
- ドイツ国内の主な交通機関が乗り放題
- 数日のドイツ旅行(複数都市の訪問)で元が取れるほど安価
- 乗車券の購入の手間が省けるため便利
ドイチュランド・チケットは非常に多くの交通機関で利用することができます。利用できないのはごく一部です。そのためドイチュランド・チケットのみでドイツ一周することもできるでしょう。
ドイツで複数の都市を訪れる場合、隣街であっても10ユーロ前後かかります。例えば、2時間ほどかかる場所をドイツ鉄道で訪れるなら、乗車券は20ユーロ近くになることが多いです。そのため複数の都市を訪れたり、日帰りで移動する場合に60ユーロかかることもあるのです。ドイツチュランド・チケットは安価であるため、場合によっては2日間のドイツ旅行で元が取れることもあるでしょう。
ドイツは交通機関の料金体系は日本と大きく異なります。特に地下鉄、トラム、バス、Sバーンは利用するエリアで料金が決まるため、利用する際に戸惑うでしょう。ですが、ドイチュランド・チケットがあれば、料金を確認したり、乗車券を購入する必要がありません。時間を節約して気楽に旅行を楽しむことができるでしょう。

ドイチュランド・チケットの注意点
- 一等車は利用不可
- 継続して利用しない場合、キャンセルが必要
- キャンセルは毎月10日まで
- 契約は月単位
- 公的な身分証明書(パスポートなど)の表示が必要
ドイツ鉄道では一等車と二等車という区分があります。一等車は座席に余裕があり、より多くのサービスを受けることができます。ですが、ドイチュランド・チケットでは一等車を利用することはできません。
ドイチュランド・チケットはサブスクリプションとなっています。そのためキャンセルをしない限り、自動的に契約が更新されてしまいます。ドイツ旅行で旅行期間中のみ利用するのであれば、必ずキャンセルしてください。
ドイチュランド・チケットをキャンセルする場合、気をつけなくてはいけないのは日付です。月単位のサブスクリプションであるため、当月の10日までキャンセルしないと、翌月の契約が更新されます。そのため当月の利用の場合には10日までキャンセルしましょう。
チケットのサブスクリプションは月単位になっています。例えば、8月末から9月の上旬にかけて旅行する場合、8月と9月の2ヶ月を契約することになります。そのため、旅行する日付で、ドイチュランド・チケットの購入を検討してください。
ドイチュランド・チケットでは身分証明書による本人確認が行われます。利用できる証明書は政府が発行する証明書、例えばパスポートです。ドイツのIDを持っている場合には、ドイツのIDカードを利用することができます。これらの身分証明書がない場合には、不正乗車として罰金を取られることがあります。
ドイチュランド・チケットの購入方法
ドイチュランド・チケットはオンラインでも購入することができます。その際におすすめなのが、ドイツ鉄道のホームページで購入することです。同ホームページではキャンセルも可能です。英語で併記されているため、購入しやすいでしょう。





