絵画館
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ベルリンで必見の美術館「絵画館」(ゲメルデ・ギャラリー)

 ベルリンには多くの美術館があります。その中で特に有名なのが世界遺産にも指定されている博物館島の美術館、そしてモダニズム建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエが手掛けた新ナショナルギャラリーでしょう。ベルリンには世界的に知られている美術館がある一方で、他の美術館はその影に隠れ、あまり知られていないかもしれません。

そんな美術館の一つが絵画館(ゲメルデ・ギャラリー)です。絵画館はレンブラントやフェルメール、そしてブリューゲルの作品を展示しているドイツでも屈指の美術館。そのため美術が好きな人にとっては見逃すことができない場所でしょう。今回は、そんな絵画館について紹介したいと思います。

ベルリンの文化的な中心部にある絵画館

絵画館

絵画館があるのはベルリン中心部のポツダム広場の近く。絵画館そのものは工芸美術館や美術図書館と一体となった「カルチャーフォーラム」と呼ばれる複合文化施設の中にあります。また周辺には新ナショナルギャラリーがあり、そのすぐ近くにはベルリンフィルのコンサートホールもあります。

そのためポツダム広場周辺は文化的な拠点となっており、そのような場所に絵画館は位置しているのです。ベルリンで文化的なものを体験したいなら、ポツダム広場は見逃すことができない場所。そこでは様々な文化的なものを楽しめるはずです。

ラファエロ、ボッティチェリ、レンブラントなどの充実した展示作品

絵画館

絵画館には絵画が多数コレクションされています。そのコレクションの幅は広く13世期から18世紀の絵画。ルネサンス以前の宗教絵画に始まり、ロココスタイルまでの作品が取り揃えられています。ルネサンスの作品には誰もがその名前を知っているラファエロやボッティチェリのようなアーティストの作品含まれています。

それだけでなく16世期末から始まるバロック絵画も非常に充実しています。そこに含まれるのはオランダのレンブラント、そしてフェルメールなど。このように非常に有名なアーティストの作品を絵画館で鑑賞できるのです。

絵画館の見所1、フェルメールの作品

フェルメール
フェルメール

絵画館の見所として最初に取り上げたいのはフェルメールの作品です。フェルメールは17世期オランダの画家で作品が非常に少ないことでも知られています。ドイツには6点の作品があり、そのうちの2点がここ絵画館に展示されているのです。

絵画館にあるのは「真珠の首飾りの女」と「紳士とワインを飲む女」。どちらの作品も窓辺にいる人物を描いたものです。フェルメールの代表作ではありませんが、フェルメールの特徴的な構図をとっており、写実的でありながらミステリアスな雰囲気を生み出しています。フェルメールの作品は少なく作品を鑑賞できる機会は非常に稀なので、ベルリンを訪れる際には見逃すことはできないでしょう。

絵画館の見所2、レンブラントのコレクション

レンブラント
レンブラント

絵画館のコレクションでも重要な位置をしめるのがレンブラントの作品です。絵画館にはレンブラントの作品が20数点あり、世界でも有数のレンブラントのコレクションがある美術館となっています。

展示されている作品は自画像から宗教画、そして人物画など様々なもの。中には以前はレンブラントの作品と考えられていたレンブラント関係者の作品「黄金の兜をかぶった男」も含まれています。

そんなコレクションは広々とした一室に集められており、レンブラントが生み出す世界観を満喫することができるでしょう。そのためレンブラントが好きな人には見逃せないのです。

絵画館の見所3、ピーテル・ブリューゲルの傑作「ネーデルラントの諺」

ピーテル・ブリューゲル
ピーテル・ブリューゲル

絵画館の中には多くの巨匠の作品があります。その中でも代表作と言えるものも展示されています。それはピーテル・ブリューゲルの「ネーデルラントの諺」です。ピーテル・ブリューゲルは16世期フランドル(現ベルギー、オランダ、フランスに跨がるエリア)の画家で農民の暮らしを描いた農民画家としても知られています。

「ネーデルラントのことわざ」では、当時の暮らしの様子を描いていますが、その中には100以上もの当時のネーデルランド(現ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)のことわざが描かれているのです。

例えば、絵画の中では騎士が猫に鈴を付けようとしていますが、それは「企みがかえって状況を悪くする」という当時のことわざを意味しています。このように絵画の中には様々なものが描かれており、その独特な世界を楽しむことができるでしょう。特別な作品であり同時に素晴らしい傑作であるので、絵画館を訪れたら必見の作品です。

ベルリンで見逃せない重要な美術館

絵画館

絵画館には今回紹介した作品だけではなく他にも重要な作品があります。例えば、イタリアのバロック絵画の巨匠であるカラヴァッジョの作品。またドイツの巨匠デューラーの作品なども展示されており、美術の教科書で見るような画家の作品が多くあるのです。

このような世界的に見ても素晴らしいコレクションを持つ美術館ですが、世界的に知名度を誇る博物館の影に隠れてしまいがち。だからこそ絵画館は見逃すことはできないでしょう。ベルリンを訪れるのなら、ぜひ訪れてみてください。

絵画館(ゲメルデ・ギャラリー) / Gemäldegalerie

アドレス:Matthäikirchplatz 10785 Berlin

開館時間:10〜18時

休館日:月曜日

入場料:12ユーロ

Web-Site:絵画館(ゲメルデ・ギャラリー)

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