ドイツに旅行するのであれば、多くの人がお土産を購入すると思います。ただしお土産で何を購入して良いか迷うかもしれません。また日本に持ち込めないものもあるため、せっかく購入しても日本に持ち込めなければ、意味がありません。
そこでこちらの記事では、日本に持ち込めないものを説明します。そして日本に持ち込めるもので、手軽に買えるもの、割高でないもの、喜ばれるものを選んで紹介します。ぜひ参考にして、お土産探しの参考にしてください。
チョコレート(リッタースポーツ)
ドイツのチョコレートといえば、最も有名なのはリッタースポーツ(Ritter Sport)です。板チョコでは珍しい正方形の形で、ドイツを代表するチョコレートブランドです。残念ながら、チョコレートの原料であるカカオの値上がりによって決して安いものではなくなりましたが、ファミリーパックがあり、ばらまき用のお土産にも最適です。その種類も豊富で、コーンフレーク、クッキー、イチゴなど40種類以上があるのです。
ドイツで特に人気があるため、スーパーマーケットでは定番の商品となっており、ほぼ確実に購入することができます。もちろん駅のキオスクや、空港や駅の自販機で販売されていることもあります。またベルリンには公式ショップがあり、限定の商品が販売されることもあります。いずれにせよ、リッタースポーツは、手軽に買え、手頃な値段で、かさばらないお土産としてはお勧めの商品です。

グミ(ハリボー)
ドイツでチョコレートと並んで人気のあるお菓子がグミです。そんなグミで、特に人気があるのはハリボー(HARIBO)です。20世紀初頭にドイツで会社が設立され、世界各国で販売される商品となりました。そのため日本でも見かけた人は多いでしょう。ハリボーの種類は豊富で、スーパーマーケットで販売されているものだけでも10種類ほどあります。
このようなハリボーですが、人気があるため、スーパーマーケットで必ず見つけることができるでしょう。また公式ショップがドイツ全土にあり、そこでは多くの種類のハリボーを購入することができるのです。日本で人気になったマシュマロをチョコレートでコーティングした商品は公式ショップで購入することができます。こうした日本でも人気の商品があるため、ドイツ土産にぴったりの商品と言えるのです。

ビオ商品
ドイツは非常に健康意識が高く、そのため体に良い食品や製品が特に好まれています。そんな健康的な商品を求める人々に応えているのが、ビオ(Bio)なのです。ビオとは、農薬を使わず有機栽培で栽培されたものや、香料、化学調味料、着色料を使わない製品のことをさしています。また認証マークを付けるには、基準を満たしたものでなくてはいけません。そのため認められた商品だけがビオ商品を名乗ることができるのです。
こうしたビオ商品ですが、食品関係は味付けが強すぎないため、日本人の口に合うものが多いです。また化学調味料などを使用していないため体にも安全なのです。こうした美味しく健康的なものが多く、お土産にはぴったりです。ビオ商品は基本的に一般のスーパーマーケットで扱われています。そのため見つけることも決して難しくありません。値段はものによりますが、一般のものより2〜3割ほど高くなっています。スナックであれば、高くないので、ぜひ探して購入してみてください。

クリスマス商品(シュトレン)
ドイツと言えば、多くの人が思い出すのが、クリスマスマーケットでしょう。そしてクリスマスに関連したものをお土産で購入することを考える人もいると思います。シュトレンやレープクーヘンといったクリスマスのお菓子は、クリスマスの時期だけ販売されているわけではありません。実際には9月初頭にはスーパーマーケットに商品が並び始めて、1月の第1週頃までは販売されるのです。
特にお勧めしたいのが小さなシュトレンです。シュトレンは大きなものをイメージするかもしれませんが、ドイツのスーパーマーケットでは200グラムの食べ切りサイズのものが販売されているのです。価格も2〜3ユーロとお手頃です。サイズも15センチほどと、それほどかさばりません。重さがそれなりにあるため、多くを購入するのは難しいかもしれませんが、知り合いなどに渡すお土産にぴったりだと思います。

ジャガイモを使ったレトルト食品(ブラートカルトッフェルン)
ドイツといえば、多くの人が思い浮かべるのは、ジャガイモでしょう。ドイツではパンと同様に良く食べられるもので、ドイツを代表する食材です。そのため、ジャガイモを使った製品をドイツ土産で渡すと、喜ばれると思います。ジャガイモを使った料理の一部はレトルトになっており、スーパーマーケットで販売されているため、簡単に見つけることができるでしょう。
ジャガイモ料理のレトルト製品でお勧めしたいのがブラートカルトッフェルンで、日本で言えばジャーマンポテトにあたる料理です。これは付け合わせとして出てくるドイツ料理の王道とも言えるものです。そんな料理はレトルト食品となっており、袋から出して炒めるだけで完成することができるのです。料理方法もいたって簡単で、お土産をもらう側も作り方に悩むことはありません。そのためドイツ土産にぴったりなものだと思います。
(重要:ブラートカルトッフェルンに肉が含まれているものもあります。検疫のため、日本には肉だけでなく肉製品を持ち込むことができません。ブラートカルトッフェルンには「スペック」と呼ばれるベーコンが含まれるものがあり、肉製品に含まれます。検疫のために没収される可能性があるため気をつけてください)

マスタード(スイートマスタード)
ドイツの食文化でジャガイモと双璧となるのがソーセージです。ただしドイツで購入した肉製品は、たとえ空港内で購入したものであっても、日本政府の求める検疫証明書がないものがほとんどです。つまり、ドイツからソーセージなどの肉製品を日本に持ち込むのは難しいのです。そこでお勧めしたいのが、ドイツでソーセージを食べる際に利用されるマスタードです。
ドイツ料理のレストランで出てくるマスタードに驚かされる人もいるでしょう。それはドイツの肉料理には欠かせない調味料であり、ソーセージなどの肉を美味しく食べることができる最高の調味料なのです。ドイツ南部のバイエルン地方名産の甘いマスタードは特に人気があり、ドイツ全土で購入することができます。もちろんスーパーマーケットでも販売されています。小型のプラスチック容器はかさばることもなければ、ガラスのように割れる心配もありません。日本では見つけることは簡単ではないので、お勧めのドイツ土産です。

エコバッグ
ドイツではエコロジカルな意識が強く、多くの人が買い物でエコバッグを利用しています。そうしたこともあり、多くの美術館や博物館では、その施設にちなんだエコバッグを販売しているのです。価格も高すぎることもなく美術館や博物館の公式グッズとしては安い部類に入るでしょう。特に美術館のエコバッグはデザインがおしゃれなものが多く、知り合いなどに配るだけでなく、自分のためのお土産にもなると思います。
なおドイツではスーパーマーケットではプラスチック製のレジ袋を用意するところは少なく、基本的には紙袋を購入する形になります。そのため簡単に袋が破れて困ってしまうこともあるでしょう。そのためエコバッグを購入しておき、ドイツで買い物をする際に利用するのが便利です。日本にエコバッグを持ち帰った際にお土産を入れる袋の代わりとしても使えるので、購入しておくことをお勧めします。
気をつけたい日本に持ち込めないもの
ドイツ土産で気をつけたいことは、日本へ持ち込めないものです。なぜなら、日本では害虫や病原体が日本に侵入できないように、検疫を行っており、対象のものは持ち込みが厳しく制限されているのです。
- 肉や肉製品は厳しい制限あり
特にドイツの特産でもあるソーセージは肉製品にあたるため、検疫のため日本への持ち込みが厳しく制限されています(持ち込むことは検査や証明書があるため、かなり厳しいです)。
- 野菜や果物の多くは持ち込み禁止
また多くの果物も害虫が日本に入らないようにするために、持ち込むことができません。野菜も多くの種類のものが検疫のために持ち込みが禁止されています。
- チーズや乳製品は個人消費なら可能
チーズや乳製品は、販売目的でなく個人での消費に限り、10キロ未満まで持ち込むことが可能です。
日本へ持ち込みが制限されているものは、こちらの記事で説明しています。
- ビールやワインなどのアルコールは機内持ち込みと税関に注意
なおビールやワインなどは検疫による制限はありません。ただし機内への持ち込みの制限があり、税関で関税を支払う必要があります。
課税ですが、760ml3本程度なら税関での課税は対象外となります。
飛行機の持ち込みは厳しく制限されています。携行品として機内に持ち込むには、保安検査を受けてから購入したものに限られます。そのため荷物として預け入れて日本に持ち帰ることになります。
ビールやワインの日本への持ち込みは、こちらの記事で説明しています。










