Home » 観光スポット » ケルンで必見の場所、ケルン大聖堂

ケルンで必見の場所、ケルン大聖堂

更新日

/

,

ドイツの街を思い浮かべるとしたら、何を思い浮かべるでしょうか。オクトーバーフェストからミュンヘンを思い浮かべる人もいるでしょう。またベルリンの壁からベルリンを挙げる人もいると思います。そして中にはケルン大聖堂からケルンをイメージする人もいると思います。

ケルンはドイツ4番目の大都市で、世界史に登場する、また世界遺産にも登録されているケルンの大聖堂があるのです。このようにケルン大聖堂はケルンのシンボルとなる非常に重要な建物です。そのため大聖堂の建物は世界各国から多くの人が訪れる重要な観光スポットでもあるのです。こちらの記事では、そんなケルンを代表する観光地であるケルンの大聖堂について紹介します。

ケルン大聖堂の歴史

ケルンの大聖堂が位置するのは街の中心部です。大聖堂の目の前にはケルン中央駅があり、街の出入り口となる場所に建つ建物は名実共にケルンのシンボルと言えるでしょう。そんな建物が初めて建てられたのは4世紀のことでした。2代目の建物が火災によって失われ、現在の大聖堂は1248年に建設が始まります。

しかし、財政難などによって建設工事は進まず、本格的に工事が再開したのは19世紀のことでした。そして1880年に、632年という長い年月をかけて現在の大聖堂は完成しています。その後大聖堂は戦火をくぐり抜けて、今に至っているのです。

ケルン大聖堂の特徴

このように19世紀に完成した建物ですが、それは12世紀から15世紀の建物に見られるゴシック様式をとっています。そのため背の高い空間、尖塔などにその特徴を見ることができるでしょう。なおケルン大聖堂は高さが160メートル近くあり、教会建築として世界最大級のもので世界で3番目の高さを誇るのです。そして現代のケルンでも、大聖堂より高い建物は一つしかありません。

そんな建物内部には背の高い空間が広がり、上部の窓には美しいステンドグラスがはめ込まれており、鮮やかなガラスを通じて差し込む美しい光を教会内でみることができます。そして、その荘厳な空間に圧倒されるでしょう。

大聖堂の重要性

ケルンの大聖堂は大司教座というカトリック教会で非常に重要な場所に選ばれています。そのため昔から多くの人が訪れる教会でした。そんな場所にはとても重要なものが展示されています。それは東方三博士(キリスト誕生時に贈り物を捧げた賢者たち)の遺骸の一部が聖遺物として安置されているのです。

黄金で作られ、装飾が施された聖遺物が設置されていたため、多くの信者が大聖堂を聖地として訪れていました。そして今も聖遺物は建物内部に設置されており、大聖堂の重要性を伝えてくれるのです。

Shrine of the Three Magi, Cologne cathedral, Germany from wikipedia

大聖堂の見どころ、ステンドグラス

大聖堂の建物内部は広大で、その背の高い空間に驚かされるでしょう。そのような空間には多数のステンドグラスが設置されており、教会内部を鮮やかな光で満たすだけでなく、キリスト教の教義を伝えてくれます。そんなステンドグラスは大聖堂内部に40面以上設置されており、その美しさを楽しむことができるでしょう。

21世紀に入ってステンドグラスに現代的なものが加わっています。それはドイツの現代アートの巨匠であるゲルハルト・リヒターがデザインしたものです。伝統的なものが具象的なデザインとなっている一方で、リヒターのものは様々な色の四角のグリッドを配置したもので、モダンな息吹を大聖堂に与えているのです。

大聖堂の見どころ、展望スペース

ケルンで2番目の高さを誇る大聖堂ですが、その高さを実感できる場所があります。それは尖塔の上部で、そこに上ることができるのです。ただしエレベーターなどは設置されておらず、500段を越える階段を上ることになります。そのため尖塔上部まで訪れるには15分程度階段を上ることを覚悟しなくてはいけません。

このような長い階段の末に辿り着いた展望スペースには息をのむことになるでしょう。ケルンの中心からその素晴らしい眺めを楽しむことができます。そして同時にいかにケルンの大聖堂が高いかを実際に感じることなるはずです。

世界遺産に登録されているケルンの大聖堂

このような歴史的な重要性を持つケルンの大聖堂ですが、世界遺産にも登録されています。1996年に世界遺産に登録されており、世界的な文化遺産となっているのです。

ドイツには多くの世界遺産がありますが、それでもケルンにある世界遺産としては唯一です。もし世界遺産を目当てに旅行されているのであれば、絶対に見逃せない必見の場所なのです。

ケルンで必ず訪れたい必見の場所、ケルン大聖堂

このようなケルンの大聖堂はケルン中央駅のすぐ横に位置しており、駅から歩いて数分で訪れることができます。そのためケルンで乗り換えの際や、短い滞在時間であっても訪れることができます。そんな気軽に訪れる場所にも関わらず、非常に重要な建物であり、また世界遺産にも登録されています。

もしドイツを訪れるのであれば、ぜひそのスケジュールにケルンを日帰りでも良いので組み込んで、ぜひケルン大聖堂を訪れてみてください。きっとドイツ旅行の素晴らしい思い出となるはずです。

ケルン大聖堂 / Kölner Dom

アドレス:Domkloster 4, 50667 Köln

WEBサイト:ケルン大聖堂公式ページ

ケルンでお勧めの観光スポット、ルートヴィヒ美術館はこちらの記事で紹介しています。

ケルン大聖堂前で開催されるクリスマスマーケットはこちらの記事で紹介しています。

ベルリンの壁があった場所

総延長およそ150キロ!「ベルリンの壁」跡地を自転車で辿ってみた。(7)/壁跡地に生まれた高速道路と自然公園

5月 2, 2025

一つの街を区切る境界 今まで「ベルリンの壁」跡地に整備された「壁の道」…

ドイツの駅

ドイツで気を付けたいスリや盗難の手口7選

6月 4, 2023

ドイツは決して危険な国ではありませんが、日本に比べるとスリや盗難に出会…

ベルリンの壁があった場所

総延長およそ150キロ!「ベルリンの壁」跡地を自転車で辿ってみた。(10)壁が無くなっても戻らなかったもの

5月 11, 2025

ベルリンの壁の跡が印された道を走る  「ベルリンの壁」を辿るルートは、…

ケルンの大聖堂

ケルンで訪れたい大聖堂前で開催されるクリスマスマーケット

10月 16, 2025

ドイツの冬の風物詩と言えばクリスマスマーケットです。ドイツの冬は寒く暗…

ベルリンの壁と桜

ベルリンの壁の現在、桜並木となった壁の跡地 

8月 28, 2022

ベルリンの壁が崩壊してから30年以上の月日が流れました。そんなベルリン…



ページ内検索


タグ

お勧めの展示 お役立ち情報 ケルン シュトゥットガルト デュッセルドルフ ドイツサッカー ニュルンベルク ハノーファー バンベルク フランクフルト ベルリンの壁を自転車で辿る ベルリン観光 ライプツィヒ ヴァイマール ヴュルツブルク 現代アート 蚤の市


最新の投稿

ドルトムントの公共交通機関の使い方を解説(2025…

ドルトムントの公共交通機関の使い方を解説(2025…

ドルトムントはドイツ西部にあり、ドイツで9番目の人口を誇る大都市です。日本では特に街にあるサッカーチーム、ボルシア・ドルトムントで知られているでしょう。ドイツの強豪チームであり、熱烈なファンがいるため…

2026年のベルリンのイベントスケジュール

フリー画像/ベルリンマラソン

ドイツの首都ベルリンでは数多くのイベントが開催されます。ベルリンマラソンやベルリン映画祭のように国際的に知名度の高いイベントも開催され、多くの人がベルリンを訪れるのです。 こちらの記事では、そんな国際…

アーヘンの公共交通機関の使い方を解説(2025年版…

アーヘンの公共交通機関の使い方を解説(2025年版…

アーヘンはドイツ西部にあり、ベルギーやオランダの国境までわずかなところ位置しています。街には巨大な大聖堂がそびえており、それは世界遺産にも指定されているのです そんなアーヘンの大聖堂を訪れるために、ア…

喜ばれるドイツ土産は何がある?手軽に買えるお勧めの…

喜ばれるドイツ土産は何がある?手軽に買えるお勧めの…

ドイツに旅行するのであれば、多くの人がお土産を購入すると思います。ただしお土産で何を購入して良いか迷うかもしれません。また日本に持ち込めないものもあるため、せっかく購入しても日本に持ち込めなければ、意…

ドイツ旅行で気をつけたい、ドイツに持ち込めないもの

ベルリン・ブランデンブルク国際空港

ドイツ旅行の際に、気をつけなくてはいけないことがあります。それはドイツに持ち込んでいけないものをうっかり持ち込んでしまうことです。間違って持ち込んでしまうと没収されてしまったり、場合によっては関税がか…