ドイツといえば、クリスマスマーケットを思い浮かべる人が多いでしょう。ドイツでは小さな町であってもマーケットが開かれるほど至る所ででクリスマスマーケットが開催されます。
このようにクリスマスマーケットで有名なドイツですが、クリスマスの時期には特別なお菓子を食べるのです。その代表とも言えるのが、ドイツのクリスマスケーキであるシュトレンです。それでは他にどのようなものがあるのでしょうか。
そこで、こちらの記事ではドイツでクリスマスの時期に食べるお菓子を紹介します。
シュトレン
シュトレン(Stollen)
ドイツのクリスマスケーキとしても知られているのがシュトレンです。そんなシュトレンは酵母を使った生地に、ドライフルーツやナッツを練り込み焼き上げたケーキです。バターの成分が多く、水分が控えられており、ドライフルーツに使われるアルコールのために日持ちが良くなっています。そのためアドヴェント(クリスマス前の4週間)から食べられるクリスマス定番のお菓子となっています。
その種類は豊富で、マジパンを練り込んだマジパン シュトレン、ケシの実のペーストを練り込んだモーンシュトレン、そしてアーモンドパウダーを入れたマンデルシュトレンがあり、様々な味わいを楽しめるでしょう。


ドミノシュタイン
ドミノシュタイン(Dominostein)
ドミノシュタインは、レープクーヘン、アプリコットなどのジャム、そしてマジパンを重ねて、チョコレートでコーティングしたお菓子です。サイズは小さく、つまんで食べられるようなサイズとなっています。
その味ですが、ジャム、マジパン、レープクーヘンの異なるタイプの層が口の中で一体となって、そのハーモニーを楽しむことができるでしょう。ドミノシュタインは1930年代にドレスデンで考案されて人気を博し、現在ではドイツ全土でクリスマスに食べられる人気のお菓子となっています。

レープクーヘン
レープクーヘン(Lebkuchen)
レープクーヘンは、蜂蜜に香辛料、そしてオレンジの皮など加えて作る焼き菓子です。香辛料にはシナモンやグローブが使われており、印象的な香りと共に柔らかな食感を楽しむことができるでしょう。アイシングやチョコレートでデコレーションされたものもあり、見た目からもクリスマスの雰囲気を楽しめると思います。
ドイツ南部の都市ニュルンベルクでは14世紀からレープクーヘンが作られており、「ニュルベルガー・レープクーヘン」として人気のブランドにもなっているのです。そんな「ニュルベルガー・レープクーヘン」はニュルンベルクで製造されたもののみ、その名前を名乗ることができるのです。
日持ちがするため、レープクーヘンを使ってお菓子の家が作られることもあります。クリスマスの定番のお菓子なので、ぜひ食べてみてください。


スペクラチウス
スペクラチウス(Spekulatius)
スペクラチウス(スペキュラース)はシナモンやナツメグといった香辛料を使った焼き菓子のことです。薄くサクサクとした食感で、シナモンの香りが楽しめるクッキーと言えるでしょう。オランダやベルギーではスペキュラースと呼ばれる同じような焼き菓子があります。
ドイツでは特にドイツ西部で歴史的に食べられていますが、現在ではドイツ全土で食べられるクリスマスの定番のお菓子となっています。

プレッツヒェン
プレッツヒェン(Plätzchen)
プレッツヒェンは、いわゆるクリスマスクッキーのことです。星型やクリスマスツリー型に型を取って焼き上げます。そこにチョコレートやアイシングでデコレーションをして、クリスマスに合った特別なクッキーに仕上げることが多いです。
スペクラチウスに比べて厚みがあり、香辛料を使わないところに違いがあります。一般的なクッキーに近いですが、その形などからクリスマスの雰囲気を盛り上げるお菓子として重要な役割を果たしています。
どこで買える?
今回紹介したドイツでクリスマスに食べられるお菓子ですが、いずれもスーパーマーケットなどで買うことができます。ドイツでは9月頃から日持ちのするシュトレンなどを筆頭に、クリスマス商品が店頭に並びます。そのため9月や10月といったクリスマスにはまだ早い時期でもクリスマスで食べられるお菓子を食べることができるのです。
もしドイツに9月や10月に訪れることがあれば、お土産にクリスマス用のお菓子がお勧めです。ぜひドイツで本場のクリスマスのお菓子を購入してみましょう。日本であってもクリスマスのお菓子で本場の雰囲気を楽しめる良いお土産になると思います。
もちろんクリスマスマーケットでも販売されているので、お土産として購入するのも良いと思います。

ドイツのクリスマスで食べるシュトレンについては、こちらの記事で紹介しています。










