ドイツには多くの世界遺産があります。その中には誰もが知るような歴史の舞台となった場所もあるのです。そんな誰もが知るような出来事が起き、世界遺産に指定されているのがヴィッテンベルクです。そこは宗教改革を行ったマルティン・ルターが活動していた街なのです。
街はベルリンから1時間半ほどで訪れられることから、ベルリンから日帰りで訪れることも可能です。そのためベルリンと合わせて訪れることもできるでしょう。こちらの記事では、そんなヴィッテンベルクについて紹介したいと思います。
- ドイツの歴史の転換点、ルターの95ヶ条の論題の掲示
- ルターゆかりの街、ヴィッテンベルク
- 世界遺産のある街、ヴィッテンベルク
- ヴィッテンベルクの見どころ1:城付属聖堂
- ヴィッテンベルクの見どころ2:ルターにちなんだ歴史絵巻のイベント
- ヴィッテンベルクの見どころ3:今に残る美しい歴史的な街並み
- ベルリンから日帰りができる街
- ヴィッテンベルク観光のまとめ

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ドイツの歴史の転換点、ルターの95ヶ条の論題の掲示
ドイツの歴史について多くの人が世界史の授業で学んだと思います。その中でも重要なものの一つがルターによる宗教改革でしょう。ルターが活動していたのは16世紀初頭ですが、当時カトリック教会の世俗化が進んでいました。
なぜなら罪を犯しても免罪符の購入によって罪が償える状態となったからです。そのため教会のあり方が疑われるようになったのです。そんな中でルターはヴィッテンベルクのキリスト教関連の建物の扉に、95か条の論題と呼ばれる免罪符の批判を貼り付けました。
こうしたローマ・カトリック教会の批判は、キリスト教のあり方を見直す動きとなり、宗教改革を引き起こしてキリスト教の宗派プロテスタントを生み出したのです。

ルターゆかりの街、ヴィッテンベルク
ルターが1517年に行った95ヶ条の論題の掲示は、宗教改革を生み出すドイツの歴史において非常に重要なことでした。
このように歴史の転換を生み出したヴィッテンベルクですが、95ヶ条の論題の掲示だけでなく、ルターはこの地に住まいを構えて、大学で聖書を教えるなどの活動を行っていました。そして、彼の墓所もヴィッテンベルクにあるのです。
そのためルターゆかりの地として知られ、現在街はルターゆかりの街という意味で、ルターシュタット・ヴィッテンベルクと呼ばれているのです。

世界遺産のある街、ヴィッテンベルク
ルターの宗教改革に関連して、ルターが活動した街にある重要な建物は、1996年に世界遺産に指定されています。それは、「アイスレーベンとヴィッテンベルクにあるルター記念建造物群」です。
アイスレーベンとはルターの生誕の地であり、彼が亡くなった町でもあります。そのためアイスレーベンではルターの生家と晩年の家が世界遺産に登録されているのです。
一方ヴィッテンベルクでは、95ヶ条の論題を掲示した城付属聖堂、ルターが説教などを行った教会、ルターの住まいだったルター・ホール、そして、ルターの活動を支えた神学者のフィリップ・メランヒトンの住まいメランヒトンの家が世界遺産に指定されているのです。

ヴィッテンベルクの見どころ1:城付属聖堂
ヴィッテンベルクの見どころとなるのは、95ヶ条の論題を掲示した城付属聖堂です。残念ながら建物は18世紀に戦火の犠牲となっています。
再建された建物には、95ヶ条の論題の掲示を象徴的に形にした扉が取り付けられています。当時の扉は木製で戦火によって失われましたが、現在は19世紀にプロイセン王によって贈られた青銅製の扉が取り付けられています。
そこには95ヶ条の論題が刻まれており、歴史的に重要な場所であることを気付かせてくれるでしょう。また教会内にはルターの墓所も設置されています。そのため歴史的な人物の墓所を訪問することもできるのです。

ヴィッテンベルクの見どころ2:ルターにちなんだ歴史絵巻のイベント
ヴィッテンベルクでは、ルターにちなんだ大規模なお祭りが開催されます。それは「ルターの結婚式 (Luthers Hochzeit)」で、ルターが修道女と結婚した歴史的な事実にちなんだものです。
お祭りではルター夫妻が登場し、当時の衣装に身を包んだ人々と共に街の大通りを練り歩きます。また街の各所には市場が開かれ、職人の衣装をきた人々が中世さながら様子で工芸品などを販売します。そして大道芸人などが登場し、街のなかで様々なパフォーマンスを繰り広げるのです。
そのためルターの結婚式を訪れれば、ドイツの中世の世界観を存分に楽しむことができるでしょう。なおルターの結婚式は毎年6月第2週の週末に開催されます。

ヴィッテンベルクの見どころ3:今に残る美しい歴史的な街並み
ヴィッテンベルクの街で何より素晴らしいのは歴史的な街並みを今に残していることです。ドイツの街の多くは第二次世界大戦で空襲や地上戦によって破壊されています。また戦後の現代化によって古い建物が多く失われました。
しかしヴィッテンベルクの街は空襲などによって破壊されることはありませんでした。また戦後は東ドイツに属していたこともあり、過度な開発は行われず、多くの古い建物が、そのまま残されることになったのです。そのため街並みは昔のままで、まるで中世の街にタイムスリップしたかのように感じられるでしょう。
もしドイツの美しい街並みを楽しみたい人にはぜひ訪れてほしい素晴らしい街なのです。

ベルリンから日帰りができる街
このようなヴィッテンベルクの街はベルリンの南西90キロのところに位置しています。そしてベルリンとヴィッテンベルクの街を繋ぐ鉄道の路線もあるのです。鉄道は高速鉄道を使わずとも、1時間半足らずで訪れることができます。
また鉄道の乗り換えも必要ありません。そのため気軽にベルリンから訪れることができるでしょう。もしベルリンを拠点に周辺の街を訪れることを考えるなら、ヴィッテンベルクはうってつけの街です。
ベルリンから日帰りでも訪れられるため、ベルリンと合わせて訪れると良いかもしれません。

ヴィッテンベルク観光のまとめ
ヴィッテンベルクはルターの宗教改革という世界史を変えた舞台となっており、歴史が好きな人とってはお勧めの街です。また今も中世の美しい街並みが残された世界遺産の街です。そのため歴史に興味がなくても、街での観光を楽しむことができるでしょう。
このようなヴィッテンベルクの街では歴史的な建造物群を巡り、毎年開催される「ルターの結婚式」で中世の活気を体感できます。ベルリンからわずか1時間半で訪れられる、歴史と文化が凝縮された魅力的な日帰り旅行先でもあるのです。もしベルリンを拠点に周辺の街を訪れるなら、必見の街のと言えるでしょう。
ヴィッテンベルクは多くの見どころがあり、魅力的な街なので、ぜひ訪れてみてください。
ヴィッテンベルク / Lutherstadt Wittenberg
Website:ヴィッテンベルク観光ページ
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