ドイツの食べ物といえば、何を思い浮かべるでしょうか。多くの人が思い浮かべるのはソーセージでしょう。そしてジャガイモかもしれません。ですが、忘れてはいけないのは、白アスパラ(ホワイトアスパラガス)です。それは春のドイツの風物詩となる食べ物で、4月に入ると白アスパラは収穫され始めて出回ることになります。
特に旬の食べ物として人気があり、スーパーマーケットでは一番目立つところで販売されるようになります。実際にどこに行っても売っているので、到るところで目にすることになるでしょう。今回はそんなドイツで人気のある白アスパラについて紹介したいと思います。
白アスパラとは
白アスパラとは、その名前の通り白色のアスパラガスのことです。普段よく見る緑色のアスパラガスとは同じ品種です。その違いは栽培方法なのです。白アスパラは、土を被せるなど盛り土をして日光に当てずに育てます。そうすることで色が白くなるのです。
それだけでなく太さも一般のアスパラガスとは異なるものになります。太さは2倍以上になり、すらっとしたアスパラガスとは違って見えるでしょう。そして皮部分は一般のものに比べると硬いため、料理する際には皮を厚めに剥くことになるのです。
ドイツの白アスパラの時期は4月から6月
ドイツでは白アスパラの季節は4月から始まり、6月の下旬に終わるとされています。この時期が白アスパラが旬となります。そのためマーケットなど路上で販売されていたり、レストランで白アスパラのメニューが登場します。ドイツでは様々な場所で白アスパラを見かけることになるのです。
もちろん6月以降でも食べられないことはありません。輸入物などをスーパーマーケットで購入することができます。ですが、マーケットで見かけることもなく、レストランでもメニューを見つけることは簡単でないでしょう。だからこそ、ドイツで白アスパラを食べるのであれば、4月から6月の間が良いのです。
お勧めは白アスパラのオランダソース添えや白アスパラのスープ
白アスパラを食べるのであれば、おそらく一番目にすることになるのはオランデーズソース添えでしょう。これはシンプルな料理で、茹でたものにオランデーズソースをかけるものです。濃厚なソースによって、淡白な白アスパラの味を楽しむことができます。
また白アスパラのスープも見逃すことはできません。ドイツでは5月や6月になっても、夜は肌寒い日が多いです。そんな時に温かいスープは打ってつけ食事です。こちらもオランデーズソース添えのものと共に人気のメニューなので、白アスパラを扱うレストランであれば、提供しているでしょう。ですので、ぜひ食べてみてください。
マーケットやスーパーで買って調理してみよう
白アスパラはスーパーマーケットで売られているだけでなく、時期になるとマーケットで売られ、通りにはそれだけを販売する屋台も出るのです。そのため実際に料理に挑戦する人もいるでしょう。料理は決して難しくはありません。ただ皮を剥く手間が必要となります。そのため予め皮を剥いたものも販売されています。
スーパーによっては白アスパラの皮を自動で剥く機械を置いてあるところさえあるのです。ですので、皮を剥く手間を省くために、皮を剥いたものを買うのも悪くないでしょう。既に紹介したオランデーズソースも、白アスパラの素も販売されているため、スーパーで買って料理するのも一つの手です。
ジャガイモだけじゃないドイツを代表する食べ物
ドイツは時として食文化が貧しい国と言われることもあります。そしてドイツと言えば、食事はビールとジャガイモ、そしてソーセージというイメージしかないでしょう。ですが実際には多くの素晴らしい食べ物もあります。そして日本で食べられないような食事もあるのです。
白アスパラはドイツを代表するような食べ物で、そして日本では簡単に食べられないものです。ですのでドイツを訪れることがあれば、ぜひ白アスパラを食べてみてください。その美味しさに驚かされるでしょうし、新しい食べ物を発見することになるでしょう。