ドイツといえば、どんな食べ物や飲み物を思い浮かべるでしょうか?ソーセージやビールを思い浮かべる人が多いでしょう。ソーセージやビールはドイツを代表する食べ物ですが、それ以外にも多くの素晴らしい食べ物や飲み物があります。その中には一年を通してではなく、ある季節にしか売られないような旬の食べ物や飲み物があります。その多くは、あまり日本では知られていないでしょう。
しかしドイツでは、その季節になると、スーパーマーケットや市場に出回り、多くの人が買い求める人気のあるものなのです。今回は、そんなドイツの季節の食べ物や飲み物を5点選んで紹介したいと思います。ぜひドイツを訪れた際に、こちらで紹介する旬のものを食べたり、飲んだりしてみてください。
白アスパラガス
ドイツの季節の食べ物で最も有名なのは白アスパラガスかもしれません。4月になるとスパーマーケットなどで並ぶようになり、多くのレストランでは白アスパラガスの料理を特別に提供するようになります。そして6月末まで白アスパラガスは至る所で見かけることになるのです。
このような白アスパラですが、普通のアスパラガスに比べると、かなり違ったものとなっています。形が太く、色は白色、そして味は淡白なものです。しかし品種は同じで、太陽の光に当てないようにする栽培方法だけが異なっているのです。このような白アスパラガスは、クリームスープのようなスープや、茹でたものに濃厚なソースを添えたオランデーズソース添えが有名です。春先にドイツを訪れるなら、食べない手はありません。
白ハスパラガスについては、こちらの記事でも紹介しています。
フェーダーヴァイサー
ドイツには季節のお酒があります。それはフェーダーヴァイサーと呼ばれるお酒です。これはワインになる手前の発酵途中のアルコール飲料です。8月に入ると店先に並ぶようになり、10月頃まで買うことができるでしょう。そんなお酒ですが、味はぶどうジュースのように甘くフルーティーです。炭酸も入っているため飲みやすく、ゴクゴクと飲めてしまうでしょう。
ですが、そのアルコール度数は高く、およそ9パーセントもあります。そのため飲み方次第で簡単に酔っ払ってしまうかもしれません。ちなみに瓶詰めで販売されていますが、発酵によって炭酸が発生し続けるため、瓶のフタは軽く開いた状態になっています。そのため横にして持ち運ぶと大変なことになるので気を付けましょう。
アンズダケ
ドイツの食べ物と言えばジャガイモを思い浮かべがちですが、実はキノコも有名なのです。その代表的なものがアンズダケです。8月から9月まで店先に並び、ドイツの秋の味覚として知られています。色はオレンジ色で、大きさはそれほど大きくありません。形だけならマイタケのような形になっており、小さな傘が特徴的です。そして甘いアンズのような匂いがするため、アンズダケと呼ばれているのです。
このようなアンズダケですが、ドイツでは一般的にスープにしたり、クリームパスタで食べられています。これらの料理ではアンズダケの独特な食感や、特徴のある風味を楽しむことができるでしょう。
蟠桃
ドイツでは春の終わりから夏の終わりまで、目を引く果物が出回ります。蟠桃と呼ばれる桃です。ドイツ語では平たい桃と書くように、その形は平たくなっています。このような桃ですが、実は中国から伝わったもので、中国の物語、西遊記に登場している果物なのです。このような蟠桃は白い果肉で、普通のものよりも甘みが強くなっています。そしてジューシでデザートにぴったりの果物。
日本では最近取り上げられるようになりましたが、それほど知名度はありません。また高級果物として流通しているため、手軽に楽しめる果物ではないでしょう。しかしドイツでは一個1ユーロもしないため、気軽に食べることができます。ぜひドイツで、その素晴らしい味を楽しんでみましょう。
ルバーブ
最後に紹介したいのは、日本ではあまり目にしない食べ物です。それはルバーブと呼ばれる植物です。こちらのものは4月から6月頃まで店頭に並ぶ春の味覚なのです。ルバーブの外観の特徴は太く赤い茎。見かけはセロリのように見えるため野菜と思う人が多いかもしれません。しかし実際には果物のように食べられるのです。
一般的には、ジャムやパイにして食べられています。またルバーブジュースもあり、スッキリとした甘さの味わいは、他の果物には無い特徴かもしれません。日本ではあまり見かけることはないので、ぜひドイツを訪れた際に食べてみてください。
ドイツ料理でお勧めしたいのが、シュニッツェルです。こちらの記事では、そんなシュニッツェルを紹介しています。