南ドイツの中心都市ミュンヘンは、オクトーバーフェストが開催されることで有名です。ですが、それだけでなく南ドイツの中心的な文化都市として多くの素晴らしい美術館があります。特に有名なのが、ピナコテークと呼ばれる3館の美術館です。
それは古典絵画を展示する「アルテ・ピナコテーク」、近代絵画を展示する「ノイエ・ピナコテーク」、そして現代美術やデザインなどを展示する「ピナコテーク・デア・モデルネ」。様々な時代の美術を楽しむことができるピナコテークの美術館ですが、
そのうちの「ノイエ・ピナコテーク」が現在休館中で、再びオープンするのは2029年を予定しています。
ノイエ・ピナコテーク
「ノイエ・ピナコテーク」はミュンヘンの街の中心部に位置しており、「アルテ・ピナコテーク」と向き合う形で建てられています。周辺には多くの美術館や博物館があり、ミュンヘンで文化を楽しめる一角となっています。
「ノイエ・ピナコテーク」が設立されたのは19世紀半ばで、当時生み出されていた美術作品をコレクションしていたバイエルン国王の命令によって誕生しました。そのため世界で初のその時代の現代美術作品を展示する美術館とも言われています。
美術館は第二次世界大戦によって廃墟と化し、現在の美術館は1981年に建てられ、様々な近代美術の作品を収蔵する重要な美術館として世界的に知られています。
現在ノイエ・ピナコテークの所蔵品を鑑賞できる場所
1981年にオープンした現在の「ノイエ・ピナコテーク」のですが、改修工事のため2019年より休館しています。再びオープンするのは2029年が予定されており、長期にわたってこちらの美術館を訪れることはできません。しかし、展示の一部は2021年末まで他の美術館で見ることができるようになっています。
「ノイエ・ピナコテーク」のコレクションを展示するのは、隣接する「アルテ・ピナコテーク」と、少し離れたところにある「シャック・コレクション」です。「アルテ・ピナコテーク」では、ゴッホ、クリムト、セガンティーニといった重要なアーティストの名作を見ることができます。
ノイエ・ピナコテークのコレクション
「ノイエ・ピナコテーク」には多くの重要な作品がコレクションされています。例えばフランスの印象派など19世紀に活躍したアーティストで、マネ、モネ、セザンヌ、ゴーギャン、シスレーなどの作品が所蔵されています。
その他にも19世紀末や20世紀初頭に活躍したクリムト、ムンク、セガンティーニ、ホドラーといったアーティストの作品もコレクションされています。
現在は美術館が休館中のため、そのコレクションの全てを一堂に合わせて見ることができませんが、「アルテ・ピナコテーク」などでその一部を鑑賞できるので、ミュンヘンを訪れるのであれば、訪問してみてはどうでしょうか。
ノイエ・ピナコテーク / Neue Pinakothek
アドレス: Barer Str. 29, 80799 München
Web-Site:ノイエ・ピナコテーク