ベルリンには多くの素晴らしい観光スポットがあります。その多くが市内中心部にあり、気軽に訪れることができます。その一方で都会の喧騒に囲まれ、落ち着かないかもしれません。しかし、都会の喧騒から離れて自然をたっぷり楽しめる観光スポットがあります。
それはベルリン植物園(ベルリン=ダーレム植物園)です。中心部から離れた郊外にあり、広大な敷地には巨大な温室が建ち、様々な植物が植えられています。そこでは自然に囲まれ、世界の様々な植物を楽しむことができるでしょう。こちらの記事では、そんなベルリン植物園について紹介したいと思います。
ベルリン郊外に広がる広大なベルリン植物園
ベルリン植物園が位置するのはベルリン西部の郊外のエリア。周辺には閑静な住宅街が広がり、また大学の研究施設があるなど、落ち着いた雰囲気のある場所となっています。そんな場所に広がっているのがベルリン植物園なのです。
植物園が建設されたのは20世紀初頭のこと。その広さは43ヘクタール、東京ドームで言えば、9個に相当する広大な敷地になっており、巨大な温室、様々な植物が植えられた庭園、そして植物に関連した資料を展示する博物館があるのです。そんな植物園では2万種類もの植物が栽培されているのです。
背の高い植物を見せる巨大な温室
このようなベルリン植物園で最大の見所は温室です。こちらの温室は高さが23メートルもある巨大なもの。20世期初頭に建てられた温室ですが、今もなお世界最大の温室の一つなのです。
このような背の高い空間で栽培されているのは、背の高い熱帯の植物。その一つが東南アジア原産の植物でゾウダケと呼ばれる竹です。ゾウダケは最大30メートルも伸びる背の高い植物で、そんな竹は温室の中に聳えるように枝葉を伸ばしています。巨大な温室だからこそ、このような背の高い植物を屋内で栽培できるのです。
熱帯の環境を再現した空間
ベルリン植物園の温室に足を踏み入れると、汗ばむような暑さを感じられるでしょう。このような空間では背の高い植物だけでなく様々な熱帯の植物が植えられています。
また植物が植えられているだけでなく、池が作られており、そこには鯉が泳いでいます。温室では熱帯の環境がそのまま再現されているのです。このような温室を歩いていると、気分はまるで南国の森の中を歩いているかのように感じられるでしょう。
世界の植物を楽しめる庭園
ベルリン植物園の見所は巨大な温室だけではありません。植物園の敷地には様々な植物が植えられているのです。例えば、中国風の東屋のある場所には、多くの東アジア原産の植物が植えられています。
その一帯を歩くと、目にするのは群生している笹。他にも日本産のヒノキの一種「クロベ」が枝葉を伸ばしており、日本の田舎道を歩いているような気分になります。東アジアだけでなく各大陸ごとの植物が集められて植えられているため、様々な地域の植物を楽しむことができるでしょう。
落ち着いた環境で楽しめる自然
植物園は様々な植物を楽しむことができるのですが、何より素晴らしいのは静かな自然豊かな空間です。
ベルリンには多くの広々とした公園があるのですが、公園の中を自転車が勢いよく駆け抜けてゆきます。それだけでなくジョギングをするランナーも多くいて、落ち着いて散歩することは簡単ではありません。ですが、ベルリン植物園では落ち着いてい静かに散歩を楽しむことができます。
植物園には人があまり訪れないような静かなエリアもありますが、園内であるため不審者はおらず、安心して美しい自然を楽しむことができるでしょう。
ベルリン観光で自然を楽しむならベルリン植物園
ベルリン観光となると、多くの人は市内中心部の観光スポットを訪れるかもしれません。ですが、それだと郊外特有の静かで落ち着いた雰囲気を楽しむことはできないでしょう。
ベルリンで数日滞在するのであれば、1日だけでも郊外にある観光スポットを訪れてみてはどうでしょうか。そこでなら、旅行の疲れを美しい自然が癒してくれるに違いありません。
ベルリン植物園(ベルリン=ダーレム植物園)/ Botanischer Garten und Botanisches Museum
アドレス : Königin-Luise-Straße 6-8, 14195 Berlin
開館時間 : 9時~20時(温室の開館時間:9時~18時半)
休館日 : 12月24日
入場料 : 6ユーロ
Web-Site : ベルリン植物園
(2024年6月確認)