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世界遺産に指定されているデッサウのバウハウス校舎での宿泊

建築や美術が好きな人であれば、バウハウスの名前を聞いたことがある人は多いでしょう。バウハウスはドイツで20世期初頭に美術を教えていた教育施設でした。多くの著名なアーティストや建築家が教鞭を握っていたことでも知られており、閉校して100年近く経った現在でも様々な影響を与えています。

バウハウスはドイツの中部にあるデッサウの街に校舎を建てており、建物は今もそこに残され、バウハウスの足跡を紹介する場となっています。しかし、そこで展示が行われるだけではありません。宿泊することもできるのです。今回はそんなバウハウスでの宿泊について紹介したいと思います。

世界遺産での宿泊

バウハウス

バウハウスは1919年にドイツ中部の都市ヴァイマールで設立されました。校長となったのは建築家であるヴォルター・グロピウス。グロピウスはバウハウスがデッサウへと移転した際に校舎の設計も行なっています。建物はモダンで機能的なデザインから、バウハウスの思想を体現するものとして、今ではシンボル的な存在となっています。

また歴史的にも重要であり、今なお影響を与える存在であるため、1996年には世界遺産に指定されました。そして今では多くの人が訪れる場所となっているのです。そんなバウハウスの校舎に宿泊することは世界遺産に宿泊することになります。そのためここでの宿泊はとても貴重な体験となるでしょう。

教育施設であり学生の寮だった建物

バウハウス

デッサウにあるバウハウス校舎にあるのは様々なスペースです。建物の中心部分にあるのは広々とした講堂と食堂。それを中心にして3棟の建物が繋がる形になっています。そのなかでも最も印象的なのが制作などを行う工房です。こちらは壁面を覆うようにガラス窓が広がり、明るく開放的な空間となっています。中心部から渡り廊下で繋がれているのが、教室などを備えた棟。

そして一際背が高いのは学生が暮らしてた寮となる建物です。この寮となる建物が宿泊施設として利用されており、滞在することができるのです。そして建物に滞在することで、建物やその建築空間をより身近に体験できるのです。

デッサウのバウハウス校舎については、こちらの記事で紹介しています。

シンプルな宿泊スペース

バウハウス

バウハウスの建物での宿泊ですが、普通の宿泊施設のように事前に申し込むことができます。ただし一般的な宿泊施設とは異なるのは予約を行うウェブページです。簡単に空き室を確認出来ないので手間取るでしょう。施設は世界遺産でもあるため、ほとんど現代化されていません。トイレ、キッチン、シャワーは共用となっていますが、部屋の中には洗面スペースが供えられています。

室内にはテレビや冷蔵庫などは設置されておらず、椅子と机のセット、そしてベットがあるだけです。ただしインターネットはwifiで接続できるため、ストレス無く過ごすことができるでしょう。

バウハウスでの宿泊の際の食事

バウハウス

宿泊で気になるのは食事かもしれません。校舎周辺にはほとんどレストランがありませんが、食事に困ることはありませんでした。建物にはレストランが併設されており、朝から夜まで開いています。そのため朝食も夕食も食べることができるでしょう。

また共用キッチンに冷蔵庫もあり、食べ物や飲み物を持ち込むことができます。ただし非常に狭いため、あくまでも飲み物を冷やしたり、お湯を沸かす程度しかできないと考えた方が良いかしれません。スーパーや売店も周辺にはないので、あらかじめ駅周辺で購入していくことが無難です。

開放感と明るさに感動

バウハウス

実際に泊まって感じたのは部屋の明るさでした。窓が大きく取られており、そこから太陽の光が注ぎ込みます。私が泊まった部屋は東側だったこともあって、朝日が部屋全体を照らして、気持ちよく目覚めることができました。

大きな窓は光を取り込みますが、別の役割を果たしてくれます。それは外の風景を取り込むことです。決して広くない部屋ですが、のどかな街並みを取り込むため、閉塞感を感じることは全くありません。そして夕方から夜へと変わりゆく空の色を楽しませてくれました。

バウハウスのバルコニーに立つ経験

バウハウス

個人的に何より印象に残ったのは外へと出られるバルコニーでした。今回運良くバルコニーのある部屋に泊まることができましたが、そこでは圧倒的な解放感を楽しむことができました。手すりは細く伸びており、視界を妨げるものは何もありません。

そんなバルコニーは、バウハウスの校舎を紹介する写真で多く登場するシンボルとも言える場所の一つです。そのような場所に実際に立つことができたのは忘れがたい思い出です。

デッサウのバウハウスを訪れるなら、宿泊も検討してみよう

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今もなお様々な影響を与え続けるバウハウスの校舎は、古びることなくモダンな印象さえ与えてくれます。そんな空間に宿泊すれば、建物がいかに特別なものであるかを実感することができるでしょう。

もしデッサウのバウハウスの校舎を訪れるのであれば、宿泊することも検討してみてはどうでしょうか。宿泊できれば、きっと一生の思い出となるはずです。

バウハウス / Bauhaus

アドレス: Gropiusallee 38, 06846 Dessau-Roßlau

宿泊費: 55〜75 Euro

Web-Site : バウハウス

(2024年5月確認)

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